今回の試算では、1年あたりの費用は無機塗料が9.0万円、フッ素塗料が約10.3万円、シリコン塗料が約11.5万円です。想定した耐久年数まで使用できれば、初期費用が最も高い無機塗料が、年あたりでは最も低くなります。
ただし、価格差を本当に回収できるかは、今後その住宅に何年住むか、屋根やシーリングをいつ直すか、提案された製品が想定どおり長持ちするかによって変わります。特にフッ素塗料は、残りの居住年数と塗り替え回数によって、シリコン塗料より総支払額が高くなる場合があります。
※一般的な戸建住宅の外壁塗装を想定した比較モデルです。金額は税込の仮定で、同じ住宅・同じ施工範囲・同じ施工品質として計算しています。物価上昇、金利、追加補修費は含めていません。耐久年数は保証期間ではありません。
この記事の要点
- 年あたり費用は、無機9.0万円、フッ素約10.3万円、シリコン約11.5万円です。
- 45歳から85歳までの40年間を機械的に計算すると、シリコンは4回、フッ素は3回、無機は2回です。
- ただし、71歳で行う3回目のシリコン塗装を、想定13年より1年延ばして14年間使用できるかで結論が変わります。
- 高耐久塗料の価格差は、将来の塗り替えと足場を1回減らせたときに回収しやすくなります。
- 塗料名だけでなく、製品名、試験方式、試験時間、判定基準、施工仕様を確認することが重要です。
年あたり費用では、どの塗料が安いですか?
今回の条件では、無機塗料が年9.0万円で最も低く、次にフッ素塗料、シリコン塗料の順になります。
※表は横にスクロールできます。
| 塗料 | モデル工事価格 | 想定耐久年数 | 計算 | 1年あたり費用 |
|---|---|---|---|---|
| シリコン | 150万円 | 13年 | 150万円 ÷ 13年 | 約11.5万円 |
| フッ素 | 165万円 | 16年 | 165万円 ÷ 16年 | 約10.3万円 |
| 無機 | 180万円 | 20年 | 180万円 ÷ 20年 | 9.0万円 |
1年あたり費用の比較
初回の見積金額だけを見ると、シリコン塗料が最も安く、無機塗料は30万円高くなります。しかし、想定した年数まで使えた場合、シリコンと無機の年あたり費用には約2.5万円の差が出ます。
ここで注意したいのは、年あたり費用は、異なる耐久年数を公平に比較するための指標だということです。毎年2.5万円が現金で戻ってくるわけではありません。実際に価格差を回収できるのは、シリコン塗料では必要になる次の塗り替えを、高耐久塗料によって先送りまたは1回削減できたときです。
このモデルで初めて支払総額が逆転するのは、安い塗料に次の全面塗装が発生し、高耐久塗料を継続使用できた時点です。
シリコン塗料とフッ素・無機塗料の比較では13年後、フッ素塗料と無機塗料の比較では16年後が最初の分岐点です。13年後にシリコンだけを再塗装し、フッ素と無機を継続使用できた場合、累計支払額はシリコン300万円、フッ素165万円、無機180万円となります。16年後にフッ素を再塗装すると、フッ素330万円、無機180万円です。ただし、その後に高耐久塗料側の再塗装が発生すると累計順位は再び変わるため、最終的な居住期間まで通算して判断します。実際の分岐時期は、建物の劣化状態と次回工事の必要性で変わります。
外壁塗装の総額には、塗料代だけでなく、足場、洗浄、下地処理、 シーリング、付帯部塗装などが含まれます。そのため、塗料の材料価格が高くても、 工事総額の差は比較的小さく収まることがあります。
市川塗装が実際に作成した提案例では、シリコンプラン154万円に対し、 超高耐久無機プラン177万円で、総額の差は23万円でした。 詳しい費用相場と4プランの考え方は、 外壁塗装の費用相場と塗料グレード別の4プラン比較 もご覧ください。
45歳から85歳まで住む場合、塗り替えは何回必要ですか?
45歳で初回の塗装を行い、85歳になるまで40年間、想定耐久年数どおりに塗り替えると、シリコン4回、フッ素3回、無機2回になります。
13年周期
16年周期
20年周期
※表は横にスクロールできます。
| 塗料 | 塗装する年齢 | 回数 | 単純な支払総額 | 85歳時点で残る想定年数 |
|---|---|---|---|---|
| シリコン | 45・58・71・84歳 | 4回 | 600万円 | 約12年 |
| フッ素 | 45・61・77歳 | 3回 | 495万円 | 約8年 |
| 無機 | 45・65歳 | 2回 | 360万円 | 0年 |
※45歳で初回工事を行い、各塗料が想定年数に達した時点で機械的に再塗装するモデルです。将来の物価上昇、補修費、金利は含みません。「残る想定年数」は最後の塗装を想定耐久年数まで使えると仮定した値です。

シリコン塗料は「3回で39年」になる点に注意
シリコン塗料は、3回で13年×3回=39年間をカバーできます。45歳から数えると84歳までです。85歳までの40年間を切れ目なく維持する数学上の計算では、84歳で4回目の工事が必要になります。
一方、71歳で行った3回目のシリコン塗装を、想定13年より1年延ばして14年間使用できると点検で判断した場合は、84歳で4回目の全面塗装を行わず、85歳まで経過を見る選択も考えられます。その場合、シリコン塗料は3回で450万円となり、フッ素塗料の3回495万円より45万円低くなります。
「13年」は、13年目に突然塗膜が機能を失う期限ではありません。
反対に、すべての住宅で14年目まで問題なく使えるという意味でもありません。日当たり、下地、ひび割れ、シーリング、施工品質などを点検し、実際の劣化状態で判断する必要があります。
長期費用を比較するときは、「40年間で何回塗るか」だけでなく、最後の工事を何年使用するかも確認します。終了直前に行う工事は、耐久年数の大部分を使わないまま住宅の利用期間が終わることがあるためです。
そのため、市川塗装では年あたり費用、実際の支払時期、残りの居住年数を分けて考えることをおすすめしています。
塗料の価格差を回収できる場合・できない場合は何が違いますか?
高耐久塗料の価格差を回収しやすいのは、想定耐久年数まで使用し、将来の全面塗装と足場を1回減らせる場合です。反対に、次回の塗装より前に売却や建て替えを行う場合は、初期費用の差を回収しにくくなります。
価格差を回収しやすい場合
- 同じ住宅に長く住み続ける
- 想定耐久年数まで塗膜を使用できる
- 全面塗装と足場を1回減らせる
- 屋根やシーリングの周期もそろえる
- 将来の色替えを頻繁に行わない
- 製品に合った下地処理と施工量を守る
価格差を回収しにくい場合
- 10年前後で売却・建て替えを予定している
- 次回も同じ回数だけ足場が必要になる
- 屋根やシーリングが先に劣化する
- 下地に合わない塗料を使用する
- 施工不良で早期に剥がれや膨れが生じる
- 耐久年数より早く色を変更したくなる
外壁だけ高耐久にしても、足場回数が減らないことがある
外壁に20年耐久を想定した無機塗料を使用しても、屋根が10年、シーリングが12年で補修を必要とすれば、その時点で再び足場を組む可能性があります。住宅全体の維持費は、最も早く補修が必要になる部位の影響を受けます。
特に屋根は、外壁より紫外線や熱の影響を受けやすい部位です。外壁と屋根の工事周期を合わせる考え方は「外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合・別々に行う場合の費用比較」で詳しく解説しています。
また、足場は塗料を変更しても省略しにくい共通費用です。一般住宅の足場価格や「足場無料」の仕組みは「外壁塗装の足場代はいくらか」をご覧ください。
価格差の回収とは、塗料代の差だけを取り戻すことではありません。
足場、洗浄、養生、下地処理、シーリング、付帯部塗装、現場管理などを含む「次回の工事一式」を減らせるかどうかが重要です。
同じシリコン・フッ素・無機でも耐久性が違うのはなぜですか?
シリコン、フッ素、無機という名称は、塗料を大きく分類したものです。同じ分類でも、製品設計や施工仕様が異なるため、耐久性には幅があります。
市川塗装が住宅用塗料を比較するときの大まかな目安としては、シリコン塗料で10~15年、フッ素塗料で13~18年、無機塗料で15~25年程度の幅があります。ただし、これは各分類のすべての製品に当てはまる規格値ではありません。
※表は横にスクロールできます。
| 確認項目 | 耐久性に差が出る理由 | 見積書・資料で見る場所 |
|---|---|---|
| 実際の商品 | 同じ樹脂分類でも配合や製品設計が異なる | メーカー名・正確な商品名 |
| 塗装仕様 | 下塗り材、塗装回数、標準使用量が異なる | 下塗り・中塗り・上塗りの仕様 |
| 外壁の状態 | ひび割れ、吸い込み、旧塗膜との相性が異なる | 下地調査と補修内容 |
| 施工品質 | 乾燥時間、希釈率、塗布量で塗膜性能が変わる | 施工仕様書・工程写真・使用缶数 |
| 使用環境 | 日射、雨、塩害、湿気などの負荷が異なる | 立地・方角・建物形状 |
例えば、アステックペイントの「シリコンREVO1000-IR」は、メーカーが期待耐用年数を13~16年と表示しています。高耐久シリコンの一部は、一般的なフッ素塗料の耐久年数と重なることがあります。つまり、「シリコンだから必ず短い」「無機だから必ず長い」とは限りません。
また、一般に無機塗料と呼ばれる住宅用塗料も、無機成分だけで作られているわけではありません。付着性や柔軟性を持たせるために、有機樹脂と複合化されています。塗料分類ごとの基本的な特徴は「外壁塗装の塗料選び」で解説しています。
塗料の耐久性は、どの試験データを確認すればよいですか?
製品の耐久性を比較するときは、「期待耐用年数○年」という数字だけでなく、試験方式、試験時間、判定基準、試験条件、試験実施者、試験片条件を確認します。
促進耐候性試験だけで、住宅上の耐久年数が決まるわけではありません。
この試験は、一定条件で作成した試験片上の塗膜について、光沢、色差、割れなどの変化を確認するものです。実際の住宅における下地との付着性、ひび割れ、シーリング、施工品質まで含めた耐久年数を保証するものではありません。
キセノンランプ試験はJIS K 5600-7-7に規定されている
キセノンランプ式の促進耐候性試験は、太陽光、雨、温度、湿度などによる屋外劣化を人工的に促進し、塗膜の変化を調べる試験です。日本塗料検査協会が案内する「促進耐候性(キセノンランプ法)」は、JIS K 5600-7-7を参考規格とし、水噴霧を含む試験条件が示されています。
一方、「紫外線蛍光ランプ法」もJIS K 5600-7-8に規定されています。そのため、「キセノンランプ試験だけが唯一のJIS試験」という表現は正確ではありません。
さらに、メタルハライドランプ法にも「JIS A 1501:2021」があります。ただし、対象は無可塑ポリ塩化ビニルを用いた樹脂製建具です。住宅用外壁塗料全般の性能を順位付けする共通規格ではないため、規格番号だけでなく適用範囲まで確認します。
「JISに基づく試験」と「製品がJISマーク認証を受けていること」は別です。
カタログに「JIS K 5600-7-7に準拠した試験」と書かれていても、それだけで製品自体がJIS認証品になるわけではありません。
スーパーUV式とキセノン式の時間は、そのまま比較しない
塗料資料でいう「スーパーUV式」は、一般にメタルハライドランプを使う超促進試験を指すことがあります。岩崎電気の「アイ スーパーUVテスター」もメタルハライドランプ方式です。JIS K 5600-7-8の紫外線蛍光ランプ法とは別方式であり、「スーパーUV」という呼称だけでは試験機の型式、放射照度、温湿度、水分サイクル、判定基準まで特定できません。
促進耐候性試験は、光源、放射照度、温度、湿度、水噴霧の有無やサイクルが異なります。異なる試験で「1,000時間」と表示されていても、塗膜に与えた負荷が同じとは限りません。
スガ試験機の耐候性試験に関する解説でも、実際の屋外暴露との相関時間は、光以外の雨、温度、湿度、結露、材料組成、評価項目などに左右され、一律には決められないとされています。したがって、スーパーUV式5,000時間とキセノン式5,000時間を同じ性能として並べたり、単純な倍率で実年数に換算したりすることはできません。

光沢保持率80%は「一つの製品基準」であり、全製品共通ではない
アステックペイントの「シリコンREVO1000-IR」では、キセノンランプ式促進耐候性試験において、期待耐用年数13~16年経過後も光沢保持率80%以上という説明があります。このように、光沢保持率80%を耐候性評価に使用する製品はあります。
ただし、すべての塗料メーカーが、同じ試験条件と同じ80%基準で期待耐用年数を決めているわけではありません。エスケー化研の「期待耐用年数の説明」では、材料、地域性、施工水準、メンテナンス、施工部位など複数の要因を考慮して数値を設定するとされています。
※表は横にスクロールできます。
| 確認する項目 | 確認する理由 | 業者への質問例 |
|---|---|---|
| 試験方式 | 異なる方式の時間は直接比較できない | キセノン式ですか。メタルハライド式など別の方式ですか。 |
| 準拠規格 | 試験条件を確認する手掛かりになる | どのJIS・ISO・社内規格に基づいていますか。 |
| 試験時間 | 同一方式・同一条件内での比較材料になる | 何時間の試験を行っていますか。 |
| 判定基準 | 何をもって「クリア」としたか分かる | 光沢保持率、色差、割れなどの基準は何ですか。 |
| 試験条件 | 放射照度、温湿度、水分条件で負荷が変わる | 水噴霧や湿潤サイクルを含みますか。 |
| 試験実施者 | 社内試験か第三者試験かで確認できる資料が異なる | メーカー社内試験ですか。第三者機関の試験ですか。 |
| 試験片条件 | 色、膜厚、下地、塗装仕様で結果が変わる | 比較する製品で試験片の条件はそろっていますか。 |
| 公式資料 | 口頭説明ではなく製品ごとの根拠を確認できる | メーカーのカタログや試験資料を見せてください。 |
業者が試験時間を暗記しているかどうかだけで、良い業者かを決める必要はありません。重要なのは、提案する塗料のメーカー資料を取り寄せ、試験方式や判定基準まで確認して説明できることです。
複数メーカーの試験時間を一覧で比較する場合も、方式、放射照度、水分条件、評価基準がそろっているかを確認する必要があります。時間の長い順に並べるだけでは、正確な性能順位にはなりません。
自宅に合う塗料は、どのような順番で選べばよいですか?
最初に塗料グレードを決めるのではなく、住宅をあと何年使うか、次に足場が必要になるのはいつかを整理してから、製品を比較します。
- 住宅をあと何年利用するか決める
売却、建て替え、相続などの予定を含め、10年・20年・40年のどこで考えるかを整理します。 - 屋根・シーリング・付帯部の次回工事時期を確認する
外壁だけ長持ちしても、ほかの部位で足場が必要になれば、価格差を回収しにくくなります。 - 正確な商品名とメーカー公式データを確認する
「無機塗料」などの分類名だけでなく、製品名、期待耐用年数、試験方法、施工仕様まで確認します。 - 同じ工事範囲で、初期費用と将来回数を比較する
足場、シーリング、付帯部、補修内容、保証範囲をそろえたうえで、年あたり費用と支払時期を比較します。
見積もりを依頼した業者に確認する7項目
- メーカー名と正確な商品名
- 下塗り材を含む塗装仕様
- 塗装回数と標準使用量
- 期待耐用年数とその根拠
- 促進耐候性試験の方式・時間・判定基準・試験実施者・試験片条件
- 屋根・シーリング・付帯部の次回工事時期
- 製品保証と施工保証の内容・対象外事項
価格だけを比較する場合も、工事範囲が異なれば正しい比較になりません。足場、シーリング、下地補修、付帯部などを含む総額の考え方は「30坪・40坪・50坪の外壁塗装費用と内訳」をご覧ください。
シリコン・フッ素・無機塗料の費用比較でよくある質問
10年以内に売却する予定なら、シリコン塗料で十分ですか?
初期費用だけで考えれば、シリコン塗料が合理的な場合があります。ただし、売却時の外観、保証の引き継ぎ、屋根やシーリングの状態も関係するため、必ずシリコンが最適とは限りません。
無機塗料は必ず一番お得になりますか?
必ずではありません。長期間住み続け、想定耐久年数まで使用し、塗り替え回数を減らせた場合は有利です。短期間で売却する場合や、屋根・シーリングの都合で早く足場を組む場合は、価格差を回収できないことがあります。
フッ素塗料よりシリコン塗料のほうが安くなることはありますか?
あります。今回の40年モデルで、71歳で行った3回目のシリコン塗装を14年間使用できると点検で判断し、84歳の4回目を行わない場合は450万円です。フッ素は3回で495万円のため、シリコンが45万円低くなります。ただし、想定13年より1年延ばせるかは、実際の劣化状態の確認が必要です。
耐久年数を過ぎたら、すぐに塗り替えなければなりませんか?
年数だけで直ちに判断するものではありません。色あせ、チョーキング、ひび割れ、浮き、剥がれ、シーリングなどを点検し、保護機能が失われる前に適切な時期を判断します。
期待耐用年数と保証年数は同じですか?
同じではありません。期待耐用年数は、一定条件における耐久性の目安です。保証年数は、メーカーや施工会社が定めた条件・対象範囲で不具合に対応する期間です。年数だけでなく、保証対象と免責事項を確認してください。
キセノンランプ試験の時間から、実際の耐久年数を計算できますか?
一律には計算できません。実際の劣化は、日射、雨、温度、湿度、立地、材料、施工状態などの影響を受けます。試験時間は、同じ試験方法と条件で製品を比較する材料の一つとして使用します。
スーパーUV式とキセノン式の試験時間は比較できますか?
時間だけを直接比較することはできません。「スーパーUV式」は一般にメタルハライドランプ式を指すことがありますが、呼称だけでは試験機の型式や条件まで特定できません。JIS K 5600-7-8の紫外線蛍光ランプ法とも別方式です。光源、放射照度、温湿度、水分条件、準拠規格、判定基準を確認し、原則として同じ試験方式・条件で比較してください。
屋根の耐久年数が外壁より短い場合はどうすればよいですか?
外壁より高耐久な屋根塗料を選ぶ、次回は屋根カバー工法を計画する、今回の工事範囲を調整するなどの方法があります。外壁だけでなく、次に足場を必要とする時期を住宅全体で決めることが重要です。
同じ無機塗料なのに、業者によって価格が違うのはなぜですか?
製品、下塗り材、塗布量、塗装面積、補修内容、シーリング、付帯部、足場、保証などが異なるためです。「無機塗料一式」という名称と総額だけでなく、明細と施工仕様をそろえて比較してください。
塗料の提案を受けたとき、最低限どこを確認すればよいですか?
メーカー名、商品名、下塗り材、塗装回数、標準使用量、期待耐用年数、促進耐候性試験の方式・時間・判定基準・実施者、保証内容を確認してください。さらに、屋根とシーリングが外壁と同じ時期まで維持できるかも確認します。
まとめ|価格差は年あたり費用と残りの居住年数で判断しましょう
今回の比較条件では、1年あたり費用はシリコン塗料が約11.5万円、フッ素塗料が約10.3万円、無機塗料が9.0万円です。想定した耐久年数まで使用できれば、無機塗料が最も低くなります。
45歳から85歳までの40年間を機械的に計算すると、シリコン4回、フッ素3回、無機2回です。ただし、71歳で行った3回目のシリコン塗装を、想定13年より1年延ばして14年間使用できると点検で判断した場合は、84歳の4回目を行わず、シリコン3回450万円となり、フッ素3回495万円より安くなる可能性があります。
つまり、塗料の価格差は「無機だから得」「シリコンだから損」と分類名だけで判断できません。住宅を利用する残り年数、次に足場を組む時期、屋根・シーリングの耐久性、実際に提案された製品の試験データまで確認することが重要です。
この記事の結論
- 年あたり費用では、今回の条件では無機塗料が最も低い
- 短期間の総支払額では、初期費用が低いシリコンが合理的な場合がある
- フッ素とシリコンの優劣は、残りの居住年数と最後の塗り替え時期で変わる
- 高耐久塗料の価格差は、将来の全面塗装と足場を減らせて初めて回収しやすくなる
- 塗料選びは、分類名ではなく製品名・施工仕様・試験条件で比較する
あなたの家では、どの塗料が最も合理的か計算します
市川塗装では、今回の見積金額だけでなく、今後その住宅を利用する年数、屋根・シーリングの状態、次回の足場時期まで確認したうえで、複数の塗料プランをご提案します。
最も高い塗料を一律におすすめするのではなく、初期費用と将来の塗り替え回数の両方を整理してご説明します。まずは契約を前提にせず、ご自宅の状態をご確認ください。
無料の現地調査・見積もりを相談する参考資料
- 市川塗装株式会社「外壁塗装の費用相場は?30坪・40坪・50坪の総額と内訳」
- 市川塗装株式会社「外壁塗装と屋根塗装を同時にするといくら?別々に行う場合との費用比較」
- 市川塗装株式会社「塗料選びのポイント」
- 一般財団法人 日本塗料検査協会「促進耐候性(キセノンランプ法)」
- 一般財団法人 日本塗料検査協会「促進耐候性(紫外線蛍光ランプ法)」
- 一般財団法人 日本規格協会「JIS A 1501:2021 樹脂製建具のメタルハライドランプによる促進耐候性試験方法」
- 岩崎電気株式会社「アイ スーパーUVテスター」
- スガ試験機株式会社「ウェザリングを知る」
- 株式会社アステックペイント「シリコンREVO1000-IR」
- エスケー化研株式会社「期待耐用年数の意味」
本記事の150万円・165万円・180万円は、同じ住宅と工事範囲で塗料グレードだけを変更した仮定の比較モデルです。全国一律の相場や、特定製品の見積価格を示すものではありません。実際の費用と塗り替え時期は、建物の大きさ、劣化状態、施工範囲、塗料、立地、施工品質などによって変わります。















































AKIHIKO ICHIKAWA