
どんなに良い業者や塗料を選んでも、塗装の色選びに失敗してしまうと、残念ながらその工事は失敗の部類に入ってしまいます。塗装が完了してしまうと、その後10年以上は失敗した色で住み続けなければなりません。後悔しない為に色選びで失敗しないポイントをまとめました。色選びの参考にしてください。
最も注意すること、面積効果
面積効果とは、まったく同じ色でも面積の大小によって、違った色に見えます。
- 小さな面積 → 暗く見える (明度と彩度が低く感じられる)
- 大きな面積 → 明るく見える(明度と彩度が高く感じられる)
- 小さい面積 カタログのイメージ
- 大きい面積 実際に塗装したときのイメージ
イメージする色が決まったら、サンプルの色より明度と彩度をワンランク下げて選ぶようにしましょう。(暗め渋めで選ぶのがポイント)
最終的に広い面積に塗ったときに明るく鮮やかに見えるので持っているイメージに近づくことが多いです。
サッシとドアのマッチング
- サッシ
- ドア
サッシ枠や玄関ドアはアルミなので、通常は塗装しません。
つまり外壁塗装ではサッシやドア(変えられない色)とのマッチングを考えるのがポイントとなります。
通常サッシは、白、黒、ブロンズ、シルバー どれかに統一されています。
もし白、黒、シルバーであれば、無彩色なのである程度どんな色にも合います。
しかし、ブロンズの場合は、同系色から選ぶと良い結果になるでしょう。
大きなカラーサンプルで比較する
カラーサンプルは小さいのでイメージがわかないお客様のために、大きいサイズ(A4)の色見本を無料でお作りしています。
下の写真はまったく同じ色のサンプルです。
屋内(照明)と屋外(太陽光)ではこれだけ見え方が違います。
- 屋内での見え方
- 屋外での見え方
近隣の家、街並みを見回ってから選ぶ
色選びでは、街を歩いていろいろなお住まいを見て、「この色はいいな」と思う直感で色や配色を選んでも構いません。最近の分譲住宅地を見に行くと最近流行の色が分かります。
気に入った色を見つけたら、自宅に合う色なのか比較してみましょう。
その建物の場所を教えていただければ、似た色のサンプルをご用意することも可能です。
近隣3~4軒との写真を撮影し、地域に溶け込む色を考えましょう。街全体で見ても、違和感がない色選びが重要です。原色に近い鮮やかな色は周囲の住宅との差が強調されて、緊張感のある景観になってしまいます。住宅地ではそのような色は控えた方がいいでしょう。
まとめ
色選びは今後10年先も続くものと考えた上で、色を決めなければなりません。 服を選ぶときのように好きな色を選ぶのは危険です。自分の好きな色が家に合う色とは限りません。家に合う色か、街との調和などを考慮して決めましょう。