スーパーガルテクトは、アイジー工業の断熱材一体型金属屋根材です。市川塗装では、屋根カバー工法を行う場合の第一候補として提案することが多く、特に評価しているのは断熱材が一体化されていることです。
一方、初期費用をできるだけ抑えたい場合には、より安価な屋根材が適することもあります。また、屋根の下地状態などによっては、カバー工法ではなく葺き替えを検討する場合もあります。
このページでは、スーパーガルテクトの特徴、メリット・デメリット、製品タイプやカラー、工事費、耐久性・保証、市川塗装での実際の施工事例まで紹介します。
- メーカー
- アイジー工業
- 種類
- 断熱材一体型金属屋根材
- 市川塗装での主な改修用途
- 屋根カバー工法・葺き替え
- 製品タイプ
- スーパーガルテクト/C/フッ素
- 市川塗装の評価
- カバー工法では第一候補として提案することが多い
- 特に評価している点
- 断熱材一体型であること
- 基本的な選択
- 通常のスーパーガルテクト
- 別案も検討する場合
- 価格を優先する場合・カバー工法自体が適さない場合
1.スーパーガルテクトとは?構造と特徴
スーパーガルテクトは、アイジー工業が製造する金属屋根材「アイジールーフ」の一つです。表面材にはメーカーが「超高耐久ガルバ」と呼ぶ鋼板を使用し、屋根材の裏側には断熱材が一体化されています。
断熱材一体型の金属屋根材
スーパーガルテクトの大きな特徴は、金属屋根材の裏側に断熱材が一体化していることです。薄い金属板だけで構成された屋根材ではなく、金属屋根材と断熱材を組み合わせた構造になっています。
市川塗装が屋根カバー工法用の屋根材として特に評価しているのも、この断熱材一体型という点です。
「超高耐久ガルバ」を使用した軽量な屋根材
標準タイプのスーパーガルテクトは、メーカー公表値で重量5.0kg/㎡、本体の最大厚さ16mm、働き長さ2,960mmです。
既存屋根を残して新しい屋根材を重ねるカバー工法では、追加する屋根材が比較的軽量であることもメリットになります。
ただし「軽い屋根材にすれば、それだけで建物の耐震性能が大きく向上する」という意味ではありません。カバー工法で追加される屋根重量を抑えやすいという点で考えます。
遮熱性塗装と断熱材を組み合わせている
標準タイプには遮熱性ポリエステル樹脂塗装が採用され、裏面には断熱材が一体化されています。そのため、屋根から建物内部へ熱が伝わるのを抑える方向に働きます。
一方、実際の室温への影響は屋根形状、既存屋根、天井裏の断熱状態、間取りなどによって異なります。「スーパーガルテクトなら室温が必ず何℃下がる」といった説明はしていません。
2.スーパーガルテクトのメリット・デメリット
スーパーガルテクトは性能面で優れた特徴がありますが、すべての住宅で最も適した屋根材とは限りません。良い点だけでなく、費用や施工条件まで含めて検討します。
メリット
-
断熱材一体型
市川塗装が特に評価している特徴です。 -
軽量
カバー工法で追加する屋根重量を抑えやすくなります。 -
耐久性を重視した金属屋根材
長期的な屋根改修の選択肢として検討しやすい製品です。 -
屋根カバー工法の選択肢にしやすい
既存屋根材や施工条件を満たす場合に採用できます。
デメリット・注意点
- 塗装より初期費用は高くなりやすい
- より安価な金属屋根材もある
- 切断部や傷などは点検する
- すべての屋根に施工できるわけではない
スーパーガルテクトシリーズは、アイジー工業の発表で2026年5月末に累計生産2,000万㎡へ達しています。製品の供給実績を確認する一つの参考になります。
市川塗装の評価
市川塗装では、断熱材一体型であることを特に評価し、屋根カバー工法ではスーパーガルテクトを第一候補として考えることが多くあります。
ただし、初期費用を優先する場合には、より安価な屋根材や改修方法を検討することもあります。性能が高い商品を一律におすすめするのではなく、求める性能と予算から選びます。
雨音について
スーパーガルテクトには断熱材が一体化していますが、雨音が完全になくなるわけではありません。
特に2階の窓のすぐ下に下屋がある住宅などでは、下屋に当たった雨音を窓から感じる場合があります。
3.屋根カバー工法でスーパーガルテクトを選ぶのはどんなケース?
スーパーガルテクトを選ぶ前に、まず「その屋根にカバー工法が適しているか」を確認します。そのうえで、今後の使用予定や予算、求める性能から屋根材を選びます。
スーパーガルテクトを検討しやすいケース
- スレート屋根でカバー工法を検討している
- 屋根材の劣化が進み、塗装による維持が難しくなっている
- 塗装による維持が適さないスレート系屋根材などで、カバー工法の施工条件を満たす
- 今回が3回目の塗装で、さらに今後20〜30年以上住宅を使用する予定がある
- 初期費用だけでなく、長期的な屋根改修を重視したい
- 断熱材一体型の屋根材を希望している
市川塗装の現場判断
過去に2回屋根塗装を行っていて今回が3回目となり、さらに今後20〜30年以上その住宅を使用する予定であれば、市川塗装ではもう一度塗装するより、カバー工法をご提案することがあります。
ただし「3回目だから必ずカバー工法」という基準ではありません。現在の屋根材や下地の状態、今後の使用予定を合わせて判断します。
カバー工法を行い、断熱性や長期使用も重視したい場合。
断熱材一体型などの性能より、初期費用を優先したい場合。
下地の腐食が大きい、十分な固定力を確保できない、施工条件に適合しない場合。
屋根形状や勾配にも施工条件があります
例えばメーカーでは、スーパーガルテクトは2.5寸以上の勾配で使用し、2.5寸以上3.5寸未満では流れ長さ7m以下、3.5寸以上では20m以下などの条件を設けています。
実際の施工可否は、屋根形状や既存屋根、下地状態を含めて施工会社が確認します。
工法の違いについて詳しくは、 屋根塗装・カバー工法・葺き替えの違い をご覧ください。
屋根材の塗装可否については、 塗装できない屋根材とは?パミール・コロニアルNEOの見分け方 で詳しく解説しています。
雨漏りがある場合は、 屋根塗装で雨漏りは直る?塗装では直せない原因と必要な修理 も参考にしてください。
4.スーパーガルテクトの標準タイプとフッ素の違いは?C・カラーも紹介
市川塗装では、一般的な住宅では通常のスーパーガルテクトをおすすめするケースが多くあります。フッ素は色あせへの耐候性をさらに重視したい場合、Cは主に搬入や施工条件によって使い分けます。
表は左右に動かせます。
| 製品 | 主な違い | カラー | メーカー参考設計価格 | 市川塗装の考え |
|---|---|---|---|---|
| スーパーガルテクト | 標準タイプ | 6色 | 10,740円/㎡ 税抜 |
基本の第一候補 |
| スーパーガルテクトフッ素 | 遮熱性フッ素樹脂塗装 | 2色 | 13,460円/㎡ 税抜 |
色あせへの耐候性と価格差を見て判断 |
| スーパーガルテクトC | 短尺タイプ | 2色 | 10,740円/㎡ 税抜 |
主に施工条件で使い分け |
メーカー公表値は2026年9月確認。参考設計価格には部材・取り付け工事費などは含まれていません。最新情報はアイジー工業公式資料をご確認ください。
基本は通常のスーパーガルテクト
市川塗装では、価格と性能のバランスから通常のスーパーガルテクトで十分と判断するケースが多くあります。
色あせへの耐候性をより重視するならフッ素
スーパーガルテクトフッ素は、標準タイプより表面塗装の耐候性を高めた製品です。メーカー参考設計価格も標準タイプより高く設定されています。
ただし「標準タイプなら何年で色あせ、フッ素なら何年まで色あせない」と単純に決められるものではありません。市川塗装では、色あせへの耐候性と価格差を比較したうえでフッ素を検討します。
Cは主に現場条件によって使い分ける
スーパーガルテクトCは性能グレードを下げた商品ではなく、スーパーガルテクトの働き長さを短くしたコンパクトタイプです。
標準タイプの働き長さ2,960mmに対し、Cは1,820mmです。搬入経路が狭い住宅や小さい屋根など、長尺材より短い材料の方が施工しやすい現場で使い分けます。
製品によって選べるカラー数が異なる
通常のスーパーガルテクトは6色、スーパーガルテクトフッ素は2色、スーパーガルテクトCは2色です。
- スーパーガルテクト:Sシェイドブラック、Sシェイドブラウン、Sシェイドブルー、Sシェイドモスグリーン、Sシェイドチャコール、Sシェイドワインレッド
- スーパーガルテクトフッ素:SFブラック、SFブラウン
- スーパーガルテクトC:Sシェイドブラック、Sシェイドブラウン
標準タイプ6色の違いをイメージしやすいよう、カラー比較図にまとめました。
実際の施工写真でも色の印象を確認できます
カラー一覧だけでなく、実際の住宅に施工した屋根を見ると、屋根全体の見え方や外壁との組み合わせをイメージしやすくなります。
5.スーパーガルテクトの工事費と価格が変わる要因
スーパーガルテクトを使用した屋根カバー工法の費用は、屋根材の材料価格だけでは決まりません。同じ屋根面積でも、屋根形状や下地状態、必要な役物などによって工事費は変わります。
市川塗装サイトに掲載している見積例
過去の掲載見積例
屋根80㎡・寄棟・外壁塗装と同時施工
128万円(税込)
- 屋根面積:80㎡
- 屋根形状:寄棟
- 使用屋根材:スーパーガルテクト
- 外壁塗装と同時施工した場合の掲載例
※現在の標準価格・一律価格を示すものではありません。
屋根工事のみの場合は足場代・諸経費などが追加されることがあり、材料価格や下地状態によっても実際の金額は変わります。
工事費に影響する主な項目
- 屋根面積
- 切妻・寄棟などの屋根形状
- 棟・谷・壁際などの長さ
- 既存屋根と下地の状態
- 合板増し張りなど下地補修の有無
- 足場の有無
- カバー工法か葺き替えか
- 標準タイプ・フッ素など使用する製品
そのため、「スーパーガルテクトなら1㎡○円」と屋根材の単価だけで住宅全体の工事費を判断することはできません。
詳しい見積項目については、 屋根カバー工法の見積り例 をご覧ください。
6.スーパーガルテクトはどのくらい持つ?保証とメンテナンス
スーパーガルテクトの寿命を一律に「○年」と決めることはできません。 市川塗装では、10年程度ごとに状態を確認し、必要な補修を行いながら長期間使用する屋根材として考えています。メーカー保証の年数と、実際に屋根材を交換する時期は同じではありません。
メーカー保証
表は左右に動かせます。
| 製品 | 塗膜・変褪色 | 赤さび | 穴あき |
|---|---|---|---|
| スーパーガルテクト | 塗膜15年 | 20年 | 25年 |
| スーパーガルテクトC | 塗膜15年 | 20年 | 25年 |
| スーパーガルテクトフッ素 | 塗膜変褪色20年 | 20年 | 25年 |
メーカー公表値は2026年9月確認。保証には登録・施工地域・使用環境などの条件があります。最新の保証内容はアイジー工業公式資料をご確認ください。
標準タイプとCの「塗膜15年保証」は、変褪色そのものを保証するものではありません。一方、スーパーガルテクトフッ素では塗膜変褪色20年保証が設定されています。
メーカー保証は保証規定に基づく製品本体が対象です。屋根工事全体や雨漏りを一律に25年間保証するという意味ではありません。
メーカー保証には適用条件があります
例えば、海岸線から500m以内の地域や塩害地域は保証対象外となります。また、切断面・端面・現場加工部から生じた損傷、施工時や運搬時の損傷なども保証対象外となる場合があります。
実際の保証については、施工時点のメーカー保証規定と保証登録条件を確認します。
保証期間と屋根材の寿命は同じではない
「穴あき25年保証だから25年で屋根材の寿命になる」という意味ではありません。また、「25年間は何も確認しなくてよい」という意味でもありません。
色あせと屋根材の交換時期は同じではない
年数が経過すると表面の色あせが進むことがあります。しかし、色あせが見られたからといって、その時点ですぐに屋根材を交換する必要があるとは限りません。
市川塗装では、表面塗膜の見た目と屋根材本体の状態を分けて考えています。
市川塗装では10年程度ごとの点検をすすめています
スーパーガルテクトは、施工後に頻繁な塗装を繰り返すことを前提とした屋根材ではありません。一方で「何十年間も一度も確認しなくてよい屋根」とも考えていません。
市川塗装では、10年程度を一つの目安として屋根の状態を確認することをおすすめしています。
点検では、棟、ビス、役物、切断部、錆、壁際などに異常がないかを確認し、必要な場合には軽微な補修を行います。
スーパーガルテクトで誤解されやすい3点
- 穴あき25年保証=25年間メンテナンス不要 ではありません。
- 軽量=それだけで住宅の耐震性能が大幅に向上する という意味ではありません。
- 断熱材一体型=室温が必ず何℃か下がる という意味ではありません。
7.市川塗装のスーパーガルテクト施工事例
商品の性能だけでなく、「どのような屋根でスーパーガルテクトを選んだのか」「実際にどのような仕上がりになるのか」も、屋根材選びの参考になります。
施工事例1|塗装による維持が難しい屋根をSシェイドブラックでカバー
- 地域
- 三島市初音台
- 工事
- 屋根カバー工事
- 使用製品
- スーパーガルテクト
- カラー
- Sシェイドブラック
既存屋根の状態を確認した結果、この住宅では塗装による維持ではなく屋根カバー工法をご提案しました。新しい屋根材にはスーパーガルテクトを採用しています。
施工事例2|パミールをSシェイドモスグリーンでカバー
- 地域
- 沼津市西沢田
- 既存屋根
- パミール
- 工事
- 屋根カバー工事
- 使用製品
- スーパーガルテクト
- カラー
- Sシェイドモスグリーン
現地調査でパミールの層状剥離を確認し、表面を塗装しても屋根材自体の強度を回復できない状態だったため、この住宅では塗装ではなくカバー工法を選びました。
市川塗装では、こんな方にスーパーガルテクトを検討します
- 屋根カバー工法を検討している
- 断熱材一体型の屋根材を希望している
- 初期費用だけでなく長期使用も重視したい
- 軽量な金属屋根材を希望している
- 今後も長く住宅を使用する予定がある
市川塗装では、スーパーガルテクトを屋根カバー工法の第一候補として考えています。ただし、商品を先に決めるのではなく、現在の屋根状態、今後の使用予定、求める性能、予算を確認したうえで工法と屋根材を選びます。
屋根の改修方法を相談したい方へ
現在の屋根材や下地の状態、今後の使用予定、予算を確認し、屋根塗装・カバー工法・葺き替えの中から適した方法を判断します。そのうえで、必要に応じてスーパーガルテクトなどの屋根材をご提案します。












































