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積水ハウスは鉄骨住宅工法の代表は外壁にダインコンクリートを使用した「イズ・ステージ」、木造住宅工法の代表は外壁にボードを使用した「シャーウッド」。
セキスイハイムは鉄骨住宅工法の代表は陸屋根の「パルフェ」や「デシオ」、傾斜屋根の「ドマーニ」、木質系住宅工法は「ツーユーホーム」や「グランツーユー」などがあります。
積水ハウスの外壁材とメンテナンス
現在、積水ハウスが使用する外壁材は、SHウォール(サイディング)、ベルバーン(陶器)、ダインコンクリート(PC)の3種類。
SHウォール(サイディング)とダインコンクリート(PC)は、10~20年程度でメンテナンスが必要になります。
ベルバーン(陶器)
ベルバーンは、屋根瓦と同じ焼き物で紫外線による劣化はほとんどないため、塗装の必要はありませんが、外壁目地部分には防水及び緩衝材としてシーリングが打設されていますので、ここの打ち直しが必要になります。
シーリングに関しては耐用年数約30年で設定されていますが、紫外線の多い南面や西面においては、実際のところ20年程度と予測します。
ダインコンクリート(PC)
ダインコンクリート自体は、「独立気泡」のため水などの浸入は考えられませんので、塗装が落ちても外壁としての機能はしっかりと果たしてくれます。
ただ、コケや汚れの付着による美観の悪化、シーリングの寿命(20年程度)など、結局20年程度で塗り替えの必要がでてきます。
SHウォール(サイディング)
SHウォールは、工場製造ラインでアクリルシリコン塗装が施されています。アクリルシリコン塗料の耐用年数は10~15年ですので、その頃になると、汚れや色あせ、コケなどの付着により塗装が必要になってきます。
塗装を怠ると素材が水分を含み、乾燥・含水を繰り返し素材が反ってきたりします。
セキスイハイムの外壁材とメンテナンス
セキスイハイムの外壁は、大きく分けると、磁器タイルかレリーフウォール(SFCボード)です。
磁器タイル
磁器タイルの場合、塗装メンテナンスは不要です。目地については定型ガスケットを使用しており、耐用年数は30年程度とされ、交換の際はガスケットを引っ張って取り外すだけなので、メンテンナンスも容易です。
レリーフウォール(SFCボード)
レリーフウォール(SFCボード)は、木造住宅で採用されているサイディングボードです。木の繊維と熱硬化型セメントをミックスして作った外壁材で、コンクリートの強さとカタさ、木のしなやかさと粘り強さを併せ持った素材です。
2,000トンの過熱圧縮で、高密度の材質に仕上げているため、水分を含む隙間が少なく、凍害が発生しやすい寒冷地などにも適した外壁材です。外壁表面はアクリルシリコンによる塗装処理が施されています。10~20年程度での塗り替えが必要になります。
屋根について
ステンレス折版屋根
セキスイハイムのフラット屋根(陸屋根)は錆に強いステンレスを使用しているため、一般的にはメンテナンスは不要ですが、美観やその性能を維持するために定期的な再塗装が必要です。
ハウスメーカーのホームページによると30年毎の再塗装との記述もありますが、夏の暑さを和らげたい人は、外壁塗装と同時に遮熱塗料で塗装するのもお勧めです。
セメント瓦
セメント瓦は、防水性能を表面の塗装に頼っているため定期的な塗装メンテナンスが必要です。表面の塗装が劣化して吸水しやすくなると、藻やコケが付着し美観を悪化させます。また、素材が露出した部分は脆くなり、ひび割れが発生しやすくなります。
そうなる前に定期的なメンテナンスをお勧めします。塗料のグレードにもよりますが、10年毎に再塗装が必要です。
セキスイハイムの屋根は、スレート屋根、セメント瓦、陶器瓦、陸屋根(塩ビシート防水)など多種にわたります。
スレート屋根(カラーベスト)
スレート屋根(カラーベスト)は、美観の維持と屋根材保護の観点から、10年毎の塗装メンテナンスが基本です。スレート屋根の寿命は、塗装メンテナンスをおこなわない場合25年~30年程度です。
この頃に屋根の葺き替え(屋根材の交換)を検討する時期が来ます。その費用(塗装費用の5倍程度)を捻出したくなければ、定期に塗装メンテナンスをおこない屋根材の寿命を延ばす必要があります。
陶器瓦
出典:http://sasaki-tosou.co.jp/intro/
陶器瓦は基本的にメンテナンスの必要ありませんが、一部屋根板金(金属)を使用していますので、その部分の固定釘の打ち替え、釘頭のシーリング処理、塗装が必要です。
錆が発生してからですと取り換えの必要も出てくる可能性があるため、外壁塗装と同時にメンテナンスを行いましょう。
塩ビシート防水
ダインコンクリート(PC)に多い陸屋根(塩ビシート防水)は、塩ビシート専用の塗料で素材を保護することで、耐用年数を延ばすことができます。
メンテナンスを怠り塩ビシートが劣化してしまうと、塗装メンテナンスではなく張り替えなど大掛かりな工事が必要になり、費用も塗装の5倍程度かかります。早めのメンテナンスをお勧めします。
塩ビ被膜鋼板について
胴差や破風、シャッターボックスなどの付帯部は、金属素材が錆びないように塩ビシートで保護されています。この部分が剥離し錆が発生しているケースが良く見受けられます。剥離部を剥がしサビ処理を行う必要があります。
また、塩ビシートには柔軟性を持続させるため可塑剤が含まれています。この可塑剤の上に塗装してしまうと、可塑剤の油分が塗膜に浸透してしまい、塗膜がいつまでも完全硬化せずに表面のベタつきが残ってしまいます。
このべたつきが、ホコリを付着させ、黒ずみのような跡がでることがあります。塩ビ被膜の見極めと下塗り材の選定が重要になります。
外壁ジョイント部のガスケットの処理
塩ビ被膜の付帯部と同様に、ゴム状で、柔軟性を持続させるために可塑剤が含まれています。可塑剤が塗膜に移行しない下塗り材を塗布してから、通常の塗装工程にはいります。
ガスケットの寿命は30年程度です。塗装を行うことで、紫外線による劣化を防ぎ、さらに延命することが可能です。
外壁ジョイント部のシーリングの処理
積水ハウスのダインコンクリートなどにある外壁目地のシーリングの処理ですが、基本的にすべて撤去し、新しく打ち替えます。ここで使用するシーリング材は、少々費用が高くても、高耐候性シーリング材を使用してください。
また、塗料との相性が悪いと、シーリングに塗装した塗料が数年で剥がれてくることがありますので、ダインコンクリートの実績が豊富な塗装店を探してください。
ベランダ塩ビシート防水
塩ビシートの上に床材が敷かれていて、紫外線による劣化が少なくあまり傷んでいない時には、漏水点検とシーリング補修だけおこなうこともあります。
塩ビシートが露出し、築20年以上経過している場合には、シート自体が硬化し、柔軟性がなくなって裂けてしまうこともあります。塩ビシート防水が裂けてしまったら、必ず室内に漏水してしまいます。現在の状態の見極めが重要です。
塩ビシートが傷んでいる場合には、塩ビシート防水の重ね張りを行います。2重のシート防水になりますので、防水性能はかなりアップします。
玄関・アルミ手すり笠木の色あせ
(塗装前)
(塗装後)
紫外線劣化の特徴の一つでもありますが、玄関扉やベランダ笠木などの金属部分の色褪せの状態です。ベランダや玄関ドアは南面に設置されることが多いため紫外線劣化が早く進んでしまいます。
ベランダの笠木部分が激しく白化しています。手すり部分も同じような現象が起きています。
玄関ドアは専用の下地処理剤を用いて新築時とほぼ同じ色で塗装しました。
白化していた笠木や手すりも溶剤系のフッ素塗料を用いて塗装を行いきれいに仕上げます。
場合によってはタック(べたつき)が残る場合もありますのでプライマーや仕上げ塗料の選定には注意が必要です。
積水ハウスのフレアトーン
積水ハウスが提案するオリジナル塗料フレアトーンは、複数の色を混ぜた多彩色塗装で、深みのあるやわらかな表情を作り出します。この塗料は積水ハウス専用の塗料の為、塗装店に直接依頼する場合は使用することが出来ません。
フレアトーンで塗装したい場合は、類似品を選択することになります。いくつか類似塗料をご紹介します。
・エスケープレミアムマルチカラー(エスケー化研)
・水性ペリアートUV(日本ペイント)
・水性ゾラコートEX(関西ペイント)
・ネオフレッシュティアラ(山本窯業化工)※無機タイプがありお勧めです。
エスケープレミアムマルチカラーは、フレアトーンの製造元であるエスケー化研の塗料です。成分としてはかなり近いと思います。
まとめ
積水ハウス・セキスイハイムのメンテナンスは上述したように、一般的な建物とは異なり施工する職人の経験と知識によっても品質が大きく左右されてしまいます。
もし不安であればハウスメーカーに施工を依頼するのが1番ですが、塗装に掛かる費用も非常に高額となります。もし価格を抑えてハウスメーカー同様以上の高品質な工事を受けたいとお考えであれば市川塗装まで一度ご相談下さい。
AKIHIKO ICHIKAWA