外壁塗装では、外壁の部分を見てもわかるように、塗装する箇所と塗装しない箇所に分けられています。何らかの理由により塗装しない箇所がありますが、その理由とは何でしょうか?その他の注意点を含めて解説します。
塗装しない箇所もきっちり施工
塗装しない箇所であっても、塗装以外の何らかの修理や施工が行われています。例えば、コーキングが劣化し、釘などが飛び出していることがあります。釘が外に露出してしまうと、外気や雨にさらされ、錆びやすくなったり、釘で止めている建材などが外れたりすることがあります。
塗装前には塗装しない箇所の適切な修繕・施工をしっかりと行い、塗装後のトラブルの発生を予防することが重要です。
塗装作業前の養生をしっかりと行う
外壁塗装では、必ず「養生」が行われます。 養生は塗装作業前に行い、仕上げを左右する重要な工程として認識されています。美しい塗装を行うには、塗装する箇所と塗装しない箇所を明確に区分する養生作業がとても重要です。養生の作業を怠ったり、手抜きしたりすると、実際の作業も困難になり、後になって塗装の手直しが必要になってしまいます。
塗装作業では、養生が完璧にできていなければ、塗装工程に入ることができません。マスキングテープ、マスカーなどの専用道具を使い、どんな塗装職人でも養生作業を経験していますので、美しい塗装面とそのラインを描くことができます。
見積もり時には塗装しない箇所を除外しているかどうか?
外壁塗装の見積書を見るときに、塗装する箇所と塗装しない箇所を明確に区別しているのかどうかがポイントになります。実際に塗装する面積を算出するときに、建物の坪数で単純計算を行う塗装業者には要注意です。こうしたケースでは、実際に塗装する面積と見積書に記載の面積とに差が出てしまうことがあります。
外壁塗装では価格の比較を行うために、複数の業者に相見積もりを依頼します。大幅に面積に差が出ている場合は、面積の計算根拠を確認したほうがいいでしょう。塗装しない箇所には窓などがありますが、軒天、庇(ひさし)などは一緒に塗装する場合があります。
構造上塗装できない箇所もありますので、全ての面積を塗ろうとする塗装業者は、細かい仕事が苦手な場合もあります。 そのため、見積もり時点で、塗装箇所と塗装しない箇所をしっかりと確認することをおすすめします。
外壁塗装工事に提出される見積書だけでは、あらゆることを知ることはできませんが、悪徳業者に引っ掛からないためにも、細かい部分の確認は面倒でも怠らないようにすべきでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA