外壁リフォームは3つの手法を押さえる
外壁がボロボロになってきたら、修理やリフォームを行う時期にきています。外壁がボロボロになる前に、定期的な点検やリフォームを行うことがベストですが、建物や外壁のメンテナンスについてよく知らない方も多いと思います。そこで、ここでは外壁リフォームの代表的な3つの方法についてお伝えします。
外壁の塗り替え
外壁の塗り替え工事は、基本的なメンテナンスとして知られています。外壁は劣化しやすく、耐久年数を迎える前に定期的に塗装などの適切なメンテナンスを行う必要があります。外壁の塗り替えは、塗料のグレードが高いと価格が上がり、耐久性も高くなります。
塗料のグレードは、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機、光触媒などに分かれており、多くのケースではコスパに優れたシリコン塗料が選ばれています。
光触媒などの高機能塗料は、耐久性が高いだけではなく、遮断熱の機能やセルフクリーニング機能なども有し価格も高価です。外壁材の耐用年数に合わせた塗料選びを行うと、塗装回数が減りメンテナンスにかける総費用も少なくなります。費用の目安は、40~70万円です。
外壁の重ね張り(カバー工法)
既存の外壁を残し、その上から新しい外壁材を覆うように張っていく施工法です。低コストで外壁のイメージチェンジができます。
既存外壁の撤去にかかる費用や廃材処分費用が不要です。
重ね張りは、ひどく傷んだ外壁、複雑な形状の外壁、曲面のある外壁に対しては施工できない場合があります。配管類が干渉する場合は、別途追加工事が必要となることがあります。費用の目安は、およそ150万円です。
外壁の張り替え
既存の外壁材を全て撤去し、新しい外壁材に張り替える施工法です。外壁全体が新しくなります。カバー工法のように既存外壁を残していないので、外壁の重量も軽量です。今までの外壁材と異なった素材を丸ごと変更することになり、見た目は新築のような新しい外壁に仕上がります。費用の目安は、およそ200万円です。
このように、外壁のリフォームは、大きくわけて3種類ありますが、その中では塗装メンテナンスがよく行われており、外壁の劣化や雨漏りの症状がひどいと、重ね張り(カバー工法)工事や張り替え工事を行うようになっています。
また、外壁のイメージチェンジ、外壁の遮音・断熱効果を高めたいなどの特別な希望がある場合は、外壁の重ね張り(カバー工法)が行われます。
外壁のリフォームは、予算以外にも見た目やイメージチェンジ、現在の外壁の状態などを総合的に考慮しながら、適切なリフォーム方法を選択する必要があるでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA