サイディングと塗り壁で迷ったときの選び方
マイホーム建築で迷ってしまうのが外壁です。特にサイディングにするか、塗り壁にするかで迷うことが多く、選択を間違うとずっと同じ外壁になってしまうので注意してください。それぞれのメリットやデメリットをよく比較し選ぶことが重要です。
サイディングのメリット・デメリット
サイディングは、初期費用が安く、デザイン性にも優れています。素材もさまざまで金属以外にもセラミックやセメントなどを使用することがあります。最もよく使われているのが、セメントを焼き固めた「窯業系サイディング」です。その他、金属や樹脂を用いたサイディングなどがあります。
外側から外壁材となるサイディングを貼り付けていきますので、施工が容易です。コストが安く、デザインにもバリエーションが出てきたので、一般的に使用される外壁材になっています。
ところが、10年程度で継ぎ目のコーキングが劣化したり、サイディングの色あせやヘコミが生じます。このタイミングでメンテナンスや外壁材の交換を行う必要がありますので、古くなればなるほどメンテナンス費用がかかってしまいます。
塗り壁のメリット・デメリット
塗り壁は、左官職人が手作業で行うオリジナリティのある外壁です。使用する材料は土やセメントだけではなく、さまざな材料があります。職人のセンスや腕によるところが大きく、必ず塗り壁施工の経験が豊富な職人や施工実績の豊富な外壁工事業者に仕事を依頼することが重要です。
昔からある伝統的な工法を用い、美しい土壁や漆喰壁などは塗り壁でしか味わえない独特の雰囲気を醸成することとができます。完全オーダーメイドだからできる塗り壁の魅力は、全て職人のデザイン力と高い技術によるものです。使用している土や漆喰なども自然素材を使っており、体に有害な化学物質を含んでいないという安全性の高さにも高い評価があります。
塗り壁は全て職人の仕事です。それだけに施工費用も高く、経年劣化もしますのでメンテナンスコストも高額です。耐久性やデザイン性は全て左官職人の腕次第ということで、仕事を依頼する業者を間違えるとよい塗り壁が出来ないこともあります。
サイディングと塗り壁はどのように選ぶべきか?
外壁材選びは慎重に行うべきですが、予算の問題もあります。サイディングにする方は、耐久性や見た目などはそこそこで初期費用を抑え、予算を低めにしたいという方におすすめです。お住まい全体の予算が限られるので、建築後にメンテナンスを行い、お住まいを長持ちさせることを考えてください。
塗り壁は、職人の手仕事です。いい塗り壁職人を見つけることができ、予算が取れる方におすすめします。マイホームの高級感ある外観や手作業による温かみのある外壁をお望みの方なら、満足度の高い仕上がりの塗り壁がおすすめです。
AKIHIKO ICHIKAWA