外壁塗装時に有効活用したいカラーシミュレーションの利用法
外壁塗装時にカラーシミュレーションを利用して色選びを行う塗装業者が増えています。カラーシミュレーションは、配色や色選びで迷っている方には大変助かるツールです。いくら便利なカラーシミュレーションであっても、万能ではありません。そこで、正しい使い方や注意点などについていくつかお伝えしていきます。
カラーシミュレーションの基本的な使い方の流れ
カラーシミュレーションを利用すると、塗装前に塗装後の建物や家全体のイメージをつかむことができ、屋根塗装や外壁塗装でも失敗することが少なくなります。カラーシミュレーションを利用する際には、最初に家の全景を撮影します。
カラーシミュレーションでは、色見本や基本的な配色の組み合わせも用意されていますので、希望の色を選びながら、建物の色を変え、シミュレーションを繰り返します。
カラーシミュレーションには、正しい答えはありませんが、典型的な色の組み合わせによる外壁色を元に少しずつ色を変えながら、シミュレーションを繰り返し、自分が納得できるような色合いや色の組み合わせができたと思えば、そこで終了と考えていただいていいでしょう。
カラーシミュレーションを使用するときの注意点
カラーシミュレーションで見た色をそのまま塗ることはなく、必ず試し塗りやサンプル塗装を行います。カラーシミュレーションは、パソコンのモニターや印刷物でしか見ることができません。
印刷物と実際の建物の色は全く違うものですし、モニター画面も塗装した色ではなく、光で表現された色ですので、実際の塗装色とは少し見え方が違います。
このように、同じ色を使用していても、見る場所や色を出している場所により、人の目の色の捉え方が異なりますので注意したいところです。カラーシミュレーションでは、そのイメージ通りの色に仕上がるというわけではなく、全体のイメージや雰囲気をつかむためのヒントとして利用すると、色選びでの迷いがなくなり、時間を節約することができます。
無料でカラーシミュレーション!
本格的なカラーシミュレーションソフトは、価格も高いので、一般の方が入手する必要はありません。そこで、簡単にカラーシミュレーションができる簡易ソフトをご紹介します。「小林塗装」や「ホームテック株式会社」では、サイト上でできる簡易カラーシミュレーションを用意しています。
「小林塗装」の場合は、細かくパターン化されており、64種類の色から選ぶことができます。玄関や雨樋などのパーツの色も選べます。「ホームテック株式会社」の場合は、数種類の中から住宅の種類が選べ、40種類の色を使ったカラーシミュレーションができます。屋根や雨樋の塗装色も用意されています。
まずは、ここでご紹介した誰にでも簡単に使えるカラーシミュレーションで、外壁塗装や屋根塗装の全体イメージをつかんでから、塗装業者に相談を持ちかけると話がスムーズに進むでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA