屋外で確認!外壁塗装のサンプル色選び
イメージ通りの外壁塗装を目指すなら、サンプル色選びにも慎重にならなければなりません。塗装業者には色見本カタログが用意されていますが、使い方やどういう見方をすればよいかなどはそのときになって初めてわかることです。サンプル色選びで事前に知っておくとよいことや注意点について解説していきます。
色の組み合わせは無限大
色の組み合わせは無限大です。色には3つの属性があり、色見本カタログを見るときには、少し意識して知っておくべき基本事項となります。
・色相
色の違いやイメージを決定づけるものが色相です。白と黒を除いた全ての色が色相に含まれ、色相環として円状に配置すると、対角線上にある補色がわかるようになっています。色の相性は、色相や色相環を元に決定していきます。
・明度
色の明るさは明度です。明度が高いと白に近づき、明度が低いと黒に近づいていきます。
・彩度
色の鮮やかさは、彩度で表現します。彩度が高いと鮮やかな色になっていきます。彩度が低いと落ち着いた色になり、灰色や白に近づいていきます。
サンプル色を選ぶときの注意点
色見本カタログを見るときは、色の3つの属性を頭に入れながら色探しを行うとスムーズです。色見本カタログは、実際の塗料を使用して塗られているので、色そのものを確認するときに使います。
しかし、外壁塗装に使う塗料の色は、必ず色味やさまざまな自然環境を考慮して選ぶ必要があります。色見本カタログは、屋内だけではく、屋外でもよく見て確認する必要があります。目の錯覚とも言われている面積効果にも注意しなければなりません。
面積が広いと、同じ色でも明るく見えるようになり、少し印象が違って見えてしまいます。できる限り大き目の色見本カタログを使用し、屋外で確認し、実際に試し塗りやサンプル塗装を行ったうえで外壁色を選ぶ必要があります。
色が絞り込めてきたら、A4サイズぐらいの大きさの塗り見本板を用意してもらえば、屋外でも確認しやすくなります。色見本カタログとは違って、塗料メーカーで作成していますので、別途作成依頼する必要があります。
屋外では、面積効果の他に、光源による見え方の違いも生じます。光源は屋内なら蛍光灯やLED照明ですし、昼間の太陽光や夜間の電灯も周囲が暗い中での外壁の見え方も全く異なることを知っておきましょう。
屋外は、直射日光以外にも自然に反射された昼空光と呼ばれる光が当たりますので、屋外の昼空光が当たる場所でも、念のため色味を確認する必要があるでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA