ガルバリウム鋼板は、屋根材によく使われています。金属屋根といえば、ガルバリウム鋼板といってもよいくらいメジャーな存在になっています。耐久性もあり、錆びにくい素材であることから外壁材にも応用されています。
ガルバリウム鋼板の特長
ガルバリウム鋼板は、アメリカで誕生したアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板のことです。アメリカで誕生してからすでに40年以上の歴史がありますので、日本での長期間の使用実績も問題なしとされています。
トタン屋根やスレート屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替えもよく行われるようになりました。ガルバリウム鋼板は、トタンも素材として使われており、アルミニウムとの合金となっていますが、トタンよりも4倍以上錆びに強い性質を持っています。
ガルバリウム鋼板は、軽量で錆びにくいという特長がありますが、30年以上使用しようと思えば、必ずメンテナンスが必要です。壁が汚れたら、水をかけて表面を洗ってください。錆びを発見したら、専門業者による塗装や錆び止めのメンテナンスが行われます。
ガルバリウム鋼板を外壁材に使うメリット
ガルバリウム鋼板を外壁材に使う理由は、一般的に使用されている外壁材のサイディングであっても、10年ごとに塗り替えメンテナンスが必要で、ガルバリウム鋼板のほうが、耐久性が高く25~30年近くの寿命があると言われているからです。塩害地域であっても15年程度は使用できます。
また、外壁の塗り替えも15年~のサイクルで行うことになりますので、結果としてメンテナンスのトータルコストを抑えることができます。 錆びにくいという特長も外壁材として最適な素材となります。
さらに屋根材としても使用されていることから、その防水性の高さを証明しているといってもいいでしょう。 デザイン性にも優れたガルバリウム鋼板は、外壁材にもぴったりです。
ガルバリウム鋼板を外壁材に使うデメリット
デメリットは、軽量で薄いガルバリウム鋼板です。何か硬い物が当たると凹むことがあります。素地仕上げのガルバリウム鋼板は、それだけで味わいがあるためあえて素材の良さを活かすこともあります。
しかし、黒点現象の発生は避けられません。アルミとセメントのアルカリ成分が反応すると黒い点が発生します。 施工の段階で切断することもありますので、赤錆びの発生、白錆びの発生もよく起こります。その他、他の金属に触れると電食を起こすことがあります。
こうしたデメリットは、施工の段階で予防できる場合がありますので、外壁工事業者とよく相談してどのような外壁仕上げにするのかを決定してください。
AKIHIKO ICHIKAWA