出典:http://ig-kakegawa.seesaa.net/archives/20130316-1.html
アクリル塗料は、近年はあまり使用されなくなっています。アクリル塗料よりもグレードが高く、価格に見合った高性能な塗料が開発され、登場しているからです。しかし、アクリル塗料が主流だった30年前よりも塗料の品質や性能も上がっています。今でも使用する機会がありますので、どういったときに使うべきかを知るようにしてください。
アクリル塗料とは?
アクリル塗料は、アクリル樹脂を主原料とする塗料です。 アクリル塗料は、グレードが低く、耐用年数も5~8年しかありません。塗料に汚れがつきやすく、劣化も速いので、通常はあまり使用されていません。
しかし、工事全体のコストを抑えたいときには使用されることがあります。透湿性があり、湿気が溜まりにくい塗料です。 他に変色しにくいという特徴があります。
アクリル塗料はメリットよりもデメリットのほうが多い?
寿命が短いアクリル塗料は、シリコン塗料の7割程度の費用で塗装工事が可能です。低コストがメリットとなります。 アクリル塗料を塗ると、艶も出て鮮やかな発色となります。種類が豊富ですので、いろいろな色に塗り替えたい人には、アクリル塗料がおすすめです。
アクリル塗料は、初心者や経験の浅い塗装職人でも扱いやすく、重ね塗りも簡単です。付着力が強く短時間で塗装作業も完了します。 デメリットは、劣化が早く寿命が短いことです。5~7年程度で塗り替え工事が必要です。
アクリル塗料の塗膜は劣化すると剥がれやすくなっています。旧塗膜はしっかりと剥がし、後に残らないようにしなければなりません。塗膜が固く、建物が動いたり、地震が起こったりするとひび割れしやすいでしょう。透湿性が高いために、湿気が内部に溜まりやすいというデメリットもあります。
最近のアクリル塗料はもっと改良されている?
アクリル塗料も進歩しています。例えば、アクリルシリコン樹脂塗料です。下地に密着しやすく、光沢もあります。耐水性、耐薬品性、耐油性などの性質において高い耐久性があります。耐汚性が高く、塗膜に汚れがつきにくくなっています。同じアクリル塗料でも、シリコン塗料やフッ素樹脂塗料に近い高い性能を持っている塗料です。
他にも弾性アクリル塗料やピュアアクリル塗料などのアクリル塗料に付加機能を加えた製品が登場しています。弾性アクリル塗料は、ゴムのように伸びて、外壁のヒビ割れの発生を防ぎます。ピュアアクリル塗料は、希少価値の高いピュアアクリル樹脂を使った塗料です。耐用年数は、15~20年もあり、通常のアクリル塗料よりも長いという特徴があります。
AKIHIKO ICHIKAWA