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富士宮市の防水工事
シート状の防水材を使った防水工事
マンションやビルの屋上は、屋根ではなく陸屋根になっていることがほとんどです。丈夫に見える屋上陸屋根も経年劣化すれば、ひび割れが生じて少しずつ水が浸み込み、雨漏り被害へと発展していきます。
屋上陸屋根の防水工事にはいろいろな種類がありますが、今回は広い面積に施工しやすいシート防水について取り上げています。
厚みが均一なシートを防水層にしたシート防水
一般的には、アスファルト防水やウレタン防水などが主流ですが、アスファルトは溶融する設備が必要です。ウレタン防水は、戸建て住宅などの防水工事によく採用されていますが、耐久性はアスファルト防水に比べると低めです。
シート防水は、シート状の定形材料を接着材で張り付けて施工する工法です。屋根の上にシートを被せて雨を防ぐようなイメージです。素材には水に強いゴムシートや塩ビシートが使われています。
塩ビシートは、ゴムシートよりも厚みがあり、耐用年数も3年ほど長くなります。そのため、傷みにくい塩ビシートがシート防水の材料としてよく選ばれています。
シート防水のメリット
シート防水は、どのような下地にも対応できます。通気層を設ける機械固定工法なら、他の防水工事を施した場所にも施工でき、メンテナンスにも最適です。
耐用年数は、アスファルト防水に次いで長く10~15年です。ビルやマンションなどの屋上で頻繁に足場を組んで防水工事を行うことが難しいので、できる限り耐用年数の長い防水工法がおすすめです。
ゴムシート防水よりも塩ビシート防水のほうが耐用年数が長く、厚みがあるので、鳥についばまれて穴が開くようなトラブルも減らせます。
シート防水は、短期間で施工できます。(2~4日)防水塗装の場合は、施工に時間がかかる上に乾燥時間も必要です。最初から均一な厚みで施工できますので、色ムラなどの防水塗装に特有のトラブルもありません。
面積が広い屋上などでも施工期間が短縮できるので人件費も大幅に節約できます。
デメリットは、複雑な形状には対応しにくいことです。継ぎ目が多いと隙間から雨水が入りやすくなってしまいます。機械固定工法の場合はドリルを使って金具を固定するので、一時的に騒音がします。騒音によるクレームや苦情などのご近所トラブルには注意したほうがいいでしょう。
塩化ビニル樹脂によるシート防水
耐久性の高い塩化ビニル樹脂を使ったシート防水がおすすめです。
・機械固定工法
固定ディスクなどの金具を使用し、防水シートをしっかりと固定し防水層を作っています。下地の上には湿気を逃す絶縁用シートを敷きます。防水シートを固定する鋼板の取り付けと接着します。端や排水溝に役物を取り付けます。シート間には隙間ができるので、溶剤溶着や熱融着シート同士をしっかりと接着します。
・密着工法
シートと下地の間には隙間がなく、下地の状態によっては施工できない場合もあります。高い耐風圧性を持っています。下地処理を行った後に接着剤を塗布し、シートを直接張り付けていきます。シートのつなぎ目や立ち上がり、シート間などの隙間はしっかりと接着します。