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伊豆の国市の屋上防水マンション
中規模マンションに適した屋上防水工法とは
中規模マンションや小規模ビルの屋上防水工事には、建物の構造や広さ、予算に応じた最適な施工方法を選ぶ必要があります。
特に伊豆の国市のように、海に近く湿気の多い気候では、耐水性と耐久性のバランスを重視することが大切です。
大型マンションでは「アスファルト防水」が主流ですが、中規模クラスのマンションでは「ウレタン防水」や「シート防水」がよく採用されています。
これらの防水工法は、施工方法や対応できる屋上の形状、費用対効果に違いがあり、それぞれに適した場面があります。
今回は、伊豆の国市内でも多く採用されている「ウレタン防水」と「シート防水」について、それぞれの特長と施工法を解説します。
ウレタン防水のメリットと注意点
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を屋上の床に直接流し込んで硬化させ、防水層を形成する方法です。
施工面積が200㎡前後までの中規模マンションに最適で、複雑な形状の屋上にも対応可能な柔軟性が魅力です。
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施工単価の目安:1㎡あたり4,000〜7,000円
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耐用年数:10〜15年程度
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工法:密着工法よりも、通気緩衝工法が主流。下地からの湿気を逃がすため、屋上特有のトラブルに強い。
この工法は、屋上の形状が複雑だったり、改修工事で既存防水層を撤去せずに施工したい場合にも有効です。
脱気筒(脱気装置)を設置することで、通気性を確保し、膨れや剥離といった不具合のリスクを抑えることができます。
ただし、他の防水工法と比べると耐久年数はやや短めであるため、定期的なメンテナンスやトップコートの塗り直しが重要になります。
シート防水の特長と施工法の違い
シート防水は、あらかじめ成形された防水シートを屋上に敷き詰めて固定する工法です。
特に伊豆の国市のように湿度の高い地域では、安定した防水性能と長寿命が評価されています。
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施工単価の目安:1㎡あたり4,000〜7,500円
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耐用年数:13〜20年と長く、コストパフォーマンスに優れる。
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代表的なシート素材:塩化ビニルシート(塩ビシート)、ゴムシート(EPDMなど)
この工法では、機械的に固定する「機械式固定工法」が一般的です。固定ディスクと呼ばれる金具でシートを押さえるため、下地の状態に影響されにくく、改修工事でも対応しやすいメリットがあります。
ただし、屋上の形状が複雑すぎると施工が難しくなるため、平らな屋根や直線的な構造に向いています。
施工には専門的な技術が必要なため、経験豊富な防水業者の選定が成功のカギとなります。
なお、300㎡以上の屋上や20年以上の耐久性を求める場合は、アスファルト防水のほうが適していることもありますが、費用面ではシート防水の方が安価で、中長期的な防水効果を得たい中規模物件にはおすすめの工法です。