外壁塗装工事では、塗装品質の保証はもちろん、工事後のメンテナンスの予定などのアフターフォローを強化するために外壁塗装に関する保証書を発行しています。
きちんとした会社ほど保証書を書面で発行しますので、受け取ったらすぐに内容を確認しておきましょう。
外壁塗装で保証される内容
外壁塗装の品質を一律に保証することは難しく、第三者機関による保証もありますが、多くは塗装業者独自に定めた保証内容です。そのため、各業者ごとに保証内容やメンテナンスに関する内容も全く異なることを覚えておきましょう。
保証書には必ず目を通し、気になる点や保証できない内容については、すぐに確認してください。一般的に対象となる保証内容とは、施工方法の不手際による塗膜の剥がれ、塗りムラ、塗膜のひび割れ、塗膜の膨れ、目視で確認できる変色や退色などです。
また、保証期間も設定されていますので、5年や10年などの保証期間もしっかりと確認し、保証が切れる頃には、再度塗装業者を呼んで、点検やメンテナンスの検討や相談を行うようにしましょう。
経年劣化は保証対象外
経年劣化は保証対象外です。保証期間が設定されている理由も塗装後6~7年を経過すると、塗装業者の施工ミスであるのか、経年劣化であるのか、どちらなのかが判断しにくい場合があるからです。
考えられる塗装業者の施工ミスの具体例としては、高圧洗浄作業が不十分であった、塗装後短期間で生じたひび割れ、塗装回数・塗布量・希釈量などがメーカー指定範囲を逸脱しているといった内容なら、保証期間内であれば塗装業者の施工ミスだと考えることができるでしょう。
保証期間だけで判断しない
長期の10年保証をつける塗装業者も存在します。塗料の耐用年数が10年以内のグレードもありますので、10年保証という長期間の保証は、塗装業界では厳しい基準です。
無料で塗装をやり直すとなると、100万円近い費用がかかってしまうので、本当に10年保証できるのかどうかは、保証内容をよく見て判断するようにしましょう。
優良業者なら、長期間の保証を付けるよりも、半年や1年ごとの無料点検を付けるでしょう。定期的な点検を行い、その場で補修していれば、高額な大規模補 修になることが少ないからです。
保証対象外とされることもあり、必ず無料で対応してくれるわけではないので、アフターフォローなどを重視しながら保証書をよく確認しておきましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA