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塗装できない屋根材とは?パミール・コロニアルNEOの見分け方
屋根材の中には、塗料を塗ること自体はできても、 屋根材そのものの割れや剥離などが進んでいるため、 塗装によるメンテナンスが適さない屋根があります。 代表例の一つがニチハの「パミール」です。
一方、「コロニアルNEOだから塗装できない」 「ノンアスベスト屋根だからすべて塗装できない」と、 商品名や材料の分類だけで判断することはできません。 屋根材の種類と現在の状態を確認し、 塗装で維持できる状態なのかを判断することが重要です。
- 「塗料を塗れる」と「塗装で長く維持できる」は別です。
- ノンアスベスト屋根だから一律に塗装不可というわけではありません。
- 商品名だけでなく、割れ・欠け・層間剥離など屋根材自体の状態も確認します。
- 写真だけで商品名や塗装可否を断定せず、年代や資料も合わせて確認します。
- 塗装が適さない場合は、部分補修・カバー工法・葺き替えなどを検討します。
1.塗装できない屋根材とは?
塗れることと、塗装で維持できることは違う
屋根塗装は、屋根材の表面に塗膜をつくり、 紫外線や雨などから表面を保護する工事です。 屋根材そのものに十分な強度が残っていれば、 塗装によるメンテナンスを検討できます。
しかし、屋根材そのものに多数の割れや欠け、 層間剥離などが起きている場合は事情が異なります。 表面を塗装しても、傷んだ屋根材自体の強度が元に戻るわけではありません。
製品特性と現在の劣化状態は分けて考える
- 製品・仕様:どのメーカー・商品か
- 現在の状態:割れ・欠け・反り・剥離の程度
- 下地の状態:雨漏りや野地板・防水層の傷み
- 過去の工事:塗装や補修の履歴
商品名や築年数だけで決めるのではなく、 現在の屋根の状態まで確認して工法を選びます。
ノンアスベスト屋根だから塗装できないわけではない
ノンアスベスト屋根材の中には、 塗装による維持を慎重に判断したい製品があります。 ただし、 ノンアスベスト屋根すべてが塗装できないわけではありません。
反対に、アスベストを含む古いスレート屋根も、アスベスト含有だけを理由に撤去やカバー工法が必要になるわけではありません。詳しくは、**「アスベストを含むスレート屋根はどう改修する?」**をご覧ください。
2.パミール・コロニアルNEOなどはどう見分ける?
建築時期・製造時期は候補を絞る材料になる
- パミール:1996年に発売
- コロニアルNEO:メーカー資料では2001年4月以降
- グリシェイドNEO:メーカー資料では2001年9月以降
ただし、建築時期だけで商品名を断定することはできません。 形状や図面、現在の状態などと合わせて確認します。
図面・仕様書・新築時の資料から確認する
新築時の図面や仕様書、見積書などが残っている場合は、 メーカー名や商品名、品番が記載されていることがあります。
屋根材の形状から候補を絞る
平形スレート屋根には、 先端の形状、スリットの位置、凹凸、重なり方などに商品ごとの違いがあります。 ただし、似た形状の製品もあるため、 見た目だけで商品名を断定しません。
劣化症状も判断材料になる
- 屋根材が層状にめくれている
- 不規則なひび割れが広範囲にある
- 端部が欠けている
- 屋根材自体が崩れている
総合判断
3.代表的な旧屋根材を写真で見比べる|塗装可否は状態で判断
同じシリーズでも年代や仕様が異なるほか、 過去の塗装によって表面の特徴が分かりにくくなっている場合があります。 建築時期、図面、仕様書、現在の劣化状態も合わせて確認します。
パミール|層間剥離が特徴的な症状の一つ
パミールはニチハが1996年に発売した無石綿屋根材です。 劣化した屋根では、 屋根材の層と層の間が剥がれて 層状にめくれる「層間剥離」が確認されることがあります。

実際に基材の層間剥離が進んでいる場合、 表面を塗装しても屋根材そのものの強度は回復しません。

コロニアルNEO|商品名だけで塗装不可とは判断しない
コロニアルNEOは旧クボタの平形スレート屋根材で、 メーカー資料では2001年4月以降の製品として掲載されています。

ケイミューのリペイント資料では、 コロニアルNEOも旧屋根材の対応例として確認できます。 一方でメーカー資料は、 基材に損傷などがないことを重要な前提としています。 そのため、 コロニアルNEOという商品名だけで一律に塗装不可とは判断しません。
グリシェイドNEO|形状と現在の劣化状態を確認
グリシェイドNEOは旧クボタの屋根材で、 メーカー資料では2001年9月以降の製品として掲載されています。

同じ製品でも、 割れや欠損の範囲、基材の状態によって 塗装による維持が適切かどうかは変わります。
ザルフグラッサ|形状と基材状態を確認
ザルフグラッサは旧クボタの屋根材で、 ケイミュー資料では2001年12月から2005年3月までの製品として掲載されています。 写真だけで判断せず、現在の基材状態も確認します。

アーバニー系|大きなスリットと製品年代を確認
アーバニー系には、 「アーバニー」「ニューアーバニー」「アーバニーグラッサ」などがあり、 製造年代によって仕様が異なります。 大きなスリット形状は見分ける材料になりますが、 写真だけで製品名や塗装可否を断定しません。

アーバニー系は製品世代によって仕様が異なるため、 外観だけで判断せず、 建築年代や資料も合わせて確認します。
レサス|旧松下電工の屋根材
レサスは旧松下電工の屋根材で、 ケイミュー資料では1999年から2006年9月までの製品として 「法規制を受けない屋根材」に掲載されています。

製品の分類だけで塗装可否を決めるのではなく、 現在の割れや欠損の程度、基材の状態を確認します。
エコ・シンプル|旧松下電工の屋根材
エコ・シンプルは旧松下電工の屋根材で、 ケイミュー資料では2003年から2006年9月までの製品として 「法規制を受けない屋根材」に掲載されています。 似た旧屋根材もあるため、 写真だけでなく年代や資料も合わせて確認します。

セキスイかわらU|波形が特徴だが製造時期で仕様が異なる
セキスイかわらUは、 平形スレートとは異なる波形の外観が特徴です。 長期間製造されたため、 製造時期によって仕様が異なります。

積水化学の公表資料では、 1975年から1990年までに製造されたセキスイかわらUについて 石綿使用の記録があります。 そのため、商品名だけではなく製造時期も確認することが重要です。
ナチュール|大建工業の旧無石綿屋根材
ナチュールは大建工業が平成元年から製造・販売していた屋根材です。 大建工業の公表資料では、 ナチュールはアスベストを使用していない製品として確認できます。
ただし、 無石綿であること自体は、塗装不可を意味しません。 写真による形状確認に加え、 現在の割れや基材状態などを確認します。

4.なぜ塗装では直せない屋根があるのか?
塗装は屋根材表面を保護する工事
スレート屋根の塗装では、 下地処理・下塗り・中塗り・上塗りなどによって表面を保護します。 基材に十分な強度が残っている屋根では、 塗装は有効なメンテナンス方法です。
塗料では屋根材そのものの強度は戻らない
屋根材そのものが割れている、 断面から剥離している、 広い範囲で欠損している状態は、 塗膜だけの問題ではありません。
高耐久塗料を使用しても、 傷んだ屋根材自体を新品の強度に戻すことはできません。
割れ・欠け・層間剥離は塗膜劣化とは別の問題
塗装後も基材側の劣化が進む場合がある
屋根材自体が弱っている状態で表面だけを塗装した場合、 塗膜に問題がなくても、 その下の屋根材が割れたり剥離したりすることがあります。
塗料の耐久性だけを見るのではなく、 その塗膜を支える屋根材自体が今後も維持できる状態かを確認します。 基材側の劣化が大きい場合は、 塗装以外の方法をご提案します。
5.塗装が適さない場合はどう改修する?
部分補修で対応できる場合
破損が局所的で、 その周囲の屋根材が良好な場合は、 部分補修を検討できることがあります。
カバー工法
カバー工法は、 既存屋根を基本的に残し、 その上から新しい防水層と屋根材を施工する方法です。 塗装では維持が難しい屋根でも、 下地の状態や屋根形状などの条件が合えば選択肢になります。
カバー工法を施工できる条件や、野地板の状態、費用・耐用年数については「屋根カバー工法とは?」をご覧ください。
市川塗装では、カバー工法に使用する屋根材として断熱材一体型のスーパーガルテクトを第一候補として提案することが多くあります。スーパーガルテクトの価格・耐久性・メリット・デメリットはこちらで詳しく解説しています。


葺き替え
葺き替えは、 既存の屋根材を撤去し、 防水層や野地板などの下地を確認したうえで、 新しい屋根材へ更新する方法です。

6.市川塗装で実際に塗装以外の改修を選んだ事例
パミール|沼津市西沢田
コロニアルNEO|御殿場市萩原
グリシェイドNEO|御殿場市富士見原
お客様自身が屋根材の種類や塗装可否を専門的に判定する必要はありません。 業者から、
- 屋根材の商品名・種類
- 現在どのような劣化があるのか
- なぜ塗装・カバー工法・葺き替えのどれを提案するのか
7.よくある質問
コロニアルNEOは塗装できませんか?
商品名だけで一律に塗装不可とは判断できません。 ケイミューのリペイント資料でも旧屋根材の対応例として確認できますが、 基材に損傷などがないことが重要です。 実際の割れ・欠け・基材状態を確認して判断します。
築20年以上のスレート屋根は塗装できませんか?
築年数だけでは判断できません。 屋根材の商品・仕様と現在の劣化状態を確認して判断します。
一度塗装してあるパミールは、次回も塗装できますか?
前回塗装したという事実だけでは判断できません。 現在、層間剥離や欠損が進んでいないかなど、 屋根材自体の状態を確認する必要があります。
8.まとめ|商品名と現在の状態から塗装可否を判断する
- 写真は屋根材を絞り込む参考として使う
- 商品名だけで一律に塗装不可と判断しない
- ノンアスベスト=塗装不可ではない
- 塗膜劣化と屋根材自体の劣化を分けて考える
- 屋根材自体の傷みは塗料だけでは直せない
- 塗装が適さない場合はカバー工法・葺き替えなどを検討する
記事作成・内容確認:市川塗装株式会社
本記事は、市川塗装の施工経験およびメーカー公表資料をもとに作成しています。 個別の住宅では、屋根材・下地・施工履歴を確認して判断します。
屋根材の種類や現在の劣化状態によって、 塗装・カバー工法・葺き替えのどれが適しているかは異なります。 市川塗装では屋根の状態を確認し、 必要な工事とその理由を分かりやすくご説明します。
現地調査・お見積もりは無料です。
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