梅雨でも、外壁塗装はできます。雨が降っていない日に作業を進め、雨の日は塗装を休むという基本を守れば、梅雨だからという理由だけで仕上がりの品質が下がるわけではありません。ただし、雨天が続けば工期は延びます。契約前には、雨の日にどの作業を止めるのか、延長時の追加料金はあるのか、足場や窓の養生が長引く場合にどう対応するのかを確認しておくことが大切です。
この記事の結論
- 梅雨でも、雨のない日と必要な乾燥時間を確保できれば外壁塗装は可能です。
- 市川塗装では、雨の日に塗装は行わず、状況により足場作業と高圧洗浄のみを行います。
- 梅雨時期は通常より1週間程度延び、3週間の予定が約1か月になることがあります。
- 天候による工期延長だけを理由に、追加料金や追加の足場代が発生することは基本的にありません。
- 完成期限が厳しい方や、足場・メッシュシートのある生活が長引くと負担になる方は、時期を慎重に選びましょう。
最終更新日:2026年8月30日 記事確認:市川塗装 市川明彦
梅雨でも外壁塗装はできる|雨が降らない日に進める
梅雨の外壁塗装で重要なのは、季節名ではなく、作業当日の天候と塗装面の状態です。雨の降らない日を選んで工程を進め、雨が降った日は作業を休みます。日ごと、時間ごとに施工の可否を判断し、無理に塗らないことが品質管理の基本です。
市川塗装・市川明彦の見解
「梅雨でも、雨が降らない日に作業を進め、雨が降ったら休めば施工できます。梅雨だから塗れないのではなく、塗れる条件がそろっているかを毎日判断することが大切です」
気温・湿度・風・雨予報を確認する
塗装前には、気温と湿度に加えて、風の強さと雨の予報を確認します。塗料ごとの施工条件が優先されますが、一般的な目安として、日本ペイントは「気温5℃以上、湿度85%未満」で塗装可能と案内しています。条件を満たしていても、強風時や、塗装後の乾燥中に雨が予想される場合は作業を見合わせることがあります。日本ペイント「建築用塗料について/よくあるご質問」
雨上がりは手で触れ、吸水しやすい材料は含水率計も使う
雨が止んでも、外壁や屋根が濡れたままでは塗装できません。まず施工面に触れ、湿った感触が残っていないかを確認します。表面が乾いているように見えても、水分を吸い込みやすい材料では内部に水分が残っている場合があります。
特に、下塗りが入っていないセメント系の屋根材、木部、ウッドデッキなどは、触った感覚だけでは判断しにくいため、必要に応じて含水率計を使います。反対に、水分を吸い込みにくい材料は、目視と手触りで状態を判断できる場合があります。
雨が降り始める時刻から逆算して施工範囲を決める
当日が晴れていても、午後から雨が予想される場合があります。その際は、雨が降り始める予想時刻から、塗料に必要な乾燥時間を逆算します。「何時までに塗り終える必要があるか」を先に決め、時間内に乾燥まで確保できる範囲だけを施工します。
施工範囲を決める考え方
- 雨が降り始める予想時刻を確認する
- 使用する塗料の乾燥時間を確認する
- 塗り終えるべき時刻を逆算する
- その時刻までに無理なく完了できる範囲に限定する
作業量を優先して範囲を広げるのではなく、乾燥時間を確保できる量に抑えることが、雨による不具合を防ぐポイントです。
雨の日に行う作業・行わない作業
市川塗装では、雨の日に外壁や屋根を塗りません。シーリング工事や補修など、雨や水分が品質に影響する作業も行いません。状況によって実施できるのは、足場作業と高圧洗浄です。ただし、安全を確保できることが前提です。
| 作業 | 雨の日の対応 | 主な理由・条件 |
|---|---|---|
| 外壁・屋根の塗装 | 行わない | 水分が塗料の付着・乾燥・仕上がりに影響するため |
| シーリング・補修 | 行わない | 接着や硬化に影響するおそれがあるため |
| 養生など塗装に付随する作業 | 原則行わない | 施工面の水分や、その後の工程への影響を避けるため |
| 足場作業 | 状況により行う | 通常の雨で安全を確保できる場合に限る |
| 高圧洗浄 | 状況により行う | 通常の雨で安全を確保できる場合に限る |
土砂降りや強風時は足場作業・高圧洗浄も中止する
足場作業や高圧洗浄は、多少の雨であれば行えることがあります。しかし、土砂降りや強風時は、滑りや転落、飛散などの危険が高まります。作業の種類だけで判断せず、雨量と風の強さを確認し、安全を確保できない場合は中止します。
塗装後に予想外の雨が降ったら、翌日に仕上がりを確認する
天気予報を確認していても、塗装後に予想外の雨が降ることはあります。その場合、翌日以降の天候が回復してから、目視と手触りで施工箇所を確認します。
- 水性塗料が雨で流された跡がないか
- 塗膜に膨れ、しわ、むらなどがないか
- 触れたときに異常な柔らかさや凹凸がないか
異常があれば、状態に応じて下地処理からやり直し、塗り直します。雨が降っただけで一律に塗り直すのではなく、乾燥後の状態を確認して必要性を判断します。
梅雨の外壁塗装はどのくらい工期が延びる?
梅雨の外壁塗装は、通常より1週間程度延びる可能性があります。たとえば、通常なら3週間を見込む工事が、雨天休工によって約1か月かかるイメージです。「1か月延びる」という意味ではありません。

工期の目安は天候と工事内容で変わります
雨の日数だけでなく、雨上がりの乾燥時間、屋根塗装の有無、シーリング工事、下地の状態などでも変わります。契約前に示される完工日は、確約日なのか、天候を考慮した目安なのかを確認しましょう。
雨が1日降っても、工期が必ず1日延びるとは限らない
市川塗装では、天候不順を見込み、足場の解体までに1週間程度の予備日を設けて工程を組みます。雨が1日降ったときは、まず予備日が1日減るため、完工予定日が変わらない場合もあります。
一方、雨が続いて予備日を使い切った後は、雨天休工が1日増えると、完工も1日程度延びる可能性が高くなります。つまり、「雨の日数=そのまま延長日数」ではなく、最初にどの程度の余裕を持った工程が組まれているかで変わります。
屋根塗装を含む工事は、外壁のみより雨の影響を受けやすい
屋根は水平に近く、雨を全面で受けるため、外壁より施工条件が厳しくなります。外壁は垂直面で、軒の出によって雨が当たりにくい箇所もありますが、屋根は雨上がりにも水分が残りやすく、乾燥確認をより慎重に行う必要があります。
ただし、外壁やシーリングが雨の中で施工できるという意味ではありません。屋根塗装を含む場合は、外壁のみの工事より天候による延長幅が大きくなる可能性がある、と考えておくとよいでしょう。
工期が延びた場合に確認したい5つのこと
1.現在の工程と完工・足場解体の見込み
工期が延びそうなときは、現在どの工程まで進んでいるか、残っている作業は何かを確認しましょう。工事の初期は、その後の天気が読めず、完工予定日を確定できない場合があります。残りの作業が少なくなり、1週間程度の天気予報を見通せる段階になれば、完工や足場解体の予定を伝えやすくなります。
信頼できる業者は、工事前に「雨が降れば延びる可能性がある」と説明し、実際に延長が必要になった時点で、足場の設置期間や今後の見通しを共有します。
2.追加料金や追加の足場代
市川塗装では、雨によって工期が延びたことだけを理由に、追加料金や追加の足場代を請求することは基本的にありません。足場代は、設置期間が数日延びるたびに増える料金体系ではないためです。
ただし、契約後にお客様が工事範囲を追加した場合や、工事開始後に事前調査では確認できなかった補修が必要になった場合など、天候以外の理由で追加費用が発生するケースはあります。詳しくは「外壁塗装で追加料金が発生するのはどんなとき?」もご確認ください。
3.窓の開閉・換気・室内の明るさ
足場のメッシュシートや窓の養生が長引くと、室内に光が入りにくくなり、窓を開けられない期間も延びます。雨予報が長く続くときは、普段使う窓や換気したい部屋を業者へ伝え、開けられる窓の養生を一時的に外す、開閉できる方法に調整するなどの対応が可能か相談しましょう。
洗濯物、ベランダ、エアコンの使用についても、工程ごとに制限が変わります。工期が延びた際は、「いつから使えるか」を改めて確認すると安心です。
4.足場がある期間の防犯対策
足場があると、普段は届きにくい2階の窓にも外から近づけます。1階と同じように、2階の窓も必ず施錠してください。補助錠やセンサーライトなども、必要に応じて活用するとよいでしょう。
5.強風・台風が近づく場合の足場対策
強風や台風が予想される場合は、足場のメッシュシートが風を受けないように対策します。市川塗装では、予想される風の強さ、台風の進路、風向きを見ながら、次のような方法を使い分けます。
- メッシュシートを全面的にたたむ
- 風を強く受ける面を中心にたたむ
- シートの高さを下げる
- 角の部分を巻き上げる
台風が近づいてから慌てるのではなく、風雨が強まる前に作業できるよう、業者が予報を確認しているかも重要です。
信頼できる業者と注意したい業者の見分け方
梅雨時期の施工で最も大切なのは、業者が工期より品質を優先できるかどうかです。雨の影響を受ける作業を無理に進めないこと、現場の職人任せにせず会社として判断基準を共有していることが、品質管理の差になります。
| 確認項目 | 信頼できる対応 | 注意したい対応 |
|---|---|---|
| 工程表 | 雨天を見込み、予備日を設けている | 梅雨なのに極端に短い工期を示す |
| 雨天時の判断 | 塗装など影響を受ける作業を止める | 「小雨だから大丈夫」と作業を急ぐ |
| 雨上がりの確認 | 下地の乾燥状態を目視・手触りなどで確認する | 濡れた状態を確認せず、すぐ塗り始める |
| 社内の品質管理 | 施工条件を職人に周知し、会社として中止判断を出す | 判断が職人任せで、現場ごとに対応が変わる |
| 工期延長の説明 | 契約前に可能性を伝え、延長時も進捗を共有する | 理由や今後の見通しを説明しない |
よい業者は「無理をしない」
雨の中で作業を進めれば、予定どおりに完工でき、業者側の人件費や予定は調整しやすくなるかもしれません。しかし、塗膜の品質に影響する可能性があります。利益や次の現場の都合より、施工条件を優先して休工できる仕組みがあるかを確認してください。
梅雨に塗装してよい人・避けた方がよい人
梅雨の施工を検討しやすい人
- 完成期限を厳密に決めておらず、工期が延びても問題ない
- 雨の日は無理に施工しない、品質管理の厳しい業者を選べる
- 春や秋の繁忙期を避け、日程を相談しながら進めたい
- 足場やメッシュシートの設置期間が長くなる可能性を受け入れられる
梅雨は春や秋ほど予約が集中しないことがあり、施工時期や職人の配置を相談しやすい場合があります。予約状況や工事内容によっては、価格面でご提案できることもありますが、梅雨だから必ず安くなるわけではありません。値引きだけでなく、雨天時の品質管理と工程の余裕を優先して判断しましょう。
梅雨の施工を避けた方がよい人
- 引っ越し、売却、来客などで完成期限が決まっている
- 工期が延びること自体に大きなストレスを感じる
- 在宅時間が長く、メッシュシートによる暗さや窓の制限が負担になる
- 体調面から換気や採光を確保したい家族がいる
- 屋外で犬などのペットを飼っており、足場や作業音のある期間を短くしたい
生活への負担を減らしたい場合は、梅雨明けや別の時期へずらせるか業者に相談してください。季節ごとの特徴は「外壁塗装はいつがベスト?季節ごとの特徴」で詳しく解説しています。
雨漏りしている場合は、梅雨明けまで放置しないでください
すでに雨漏りしている、雨のたびに天井や壁が濡れるなどの症状がある場合は、秋まで待つ間に被害が広がる可能性があります。まず原因調査と応急処置・必要な補修を依頼してください。雨漏りは原因が複数あり、外壁塗装だけで必ず直るものではありません。
まとめ|梅雨は工期より品質を優先できる業者を選ぶ
梅雨でも、雨が降っていない日を選び、気温・湿度・風・雨予報・下地の乾燥状態を確認すれば、外壁塗装を進められます。大切なのは、雨の日や乾燥が不十分な日に無理をしないことです。
工期は通常より1週間程度延び、3週間の予定が約1か月になることがあります。延長が生活へ与える影響も考え、契約前に追加料金、足場の設置期間、窓の開閉、防犯対策、進捗連絡の方法まで確認しておきましょう。
完成期限に余裕があり、品質を優先して休工できる業者を選べるなら、梅雨も外壁塗装の選択肢になります。反対に、短い工期を強調し、雨の影響を受ける作業まで進めようとする業者には注意が必要です。















































AKIHIKO ICHIKAWA