外壁塗装を頼める会社には、塗装専門店、リフォーム会社、ハウスメーカーなどがあります。依頼先の名前だけでは違いが分かりにくく、「結局どこに相談すればよいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
依頼先には、すべての住宅に共通する一つの正解はありません。工事範囲、住宅の仕様、保証の優先度に合わせて選ぶことが重要です。
外壁・屋根の塗装やシーリング、防水など、外装工事が中心なら、まず候補にしたいのは外装全体を判断できる塗装専門店です。ただし、塗装専門店であればどこでもよいわけではありません。塗装で直せない劣化を見分け、板金工事や張り替えなど別の方法も提案できる会社かを確認する必要があります。
- 外壁・屋根など外装工事が中心:外装全体に対応できる塗装専門店
- 室内や水回りの工事も行う:リフォーム会社へまとめるか、外装と室内で依頼先を分ける
- ハウスメーカー住宅:独自仕様や純正部材の有無を確認し、建てたメーカーと同じメーカー住宅の施工実績がある塗装専門店を比較する
- 最終的な会社選び:施工実績・営業年数・Google口コミを確認する
外壁塗装はどこに頼む?3つの依頼先を比較
塗装専門店、リフォーム会社、ハウスメーカーは、それぞれ得意な相談と費用の構造が異なります。まずは、依頼先ごとの違いを整理しましょう。
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| 比較項目 | 塗装専門店 | リフォーム会社 | ハウスメーカー |
|---|---|---|---|
| 主に向く工事 | 外壁・屋根塗装、シーリング、防水などの外装工事 | 外装に加え、室内・水回りなど複数分野にまたがる工事 | 自社で建てた住宅の維持管理、純正部材を伴う工事 |
| 主な利点 | 外装の状態を直接相談しやすく、中間費用を抑えやすい | 複数の工事を一つの窓口で管理してもらいやすい | 住宅の図面・仕様を把握し、メーカー独自部材を扱える場合がある |
| 費用傾向 | 比較的抑えやすい。ただし会社規模や提案内容で変わる | 施工会社の費用に管理費などが加わる場合がある | 指定業者の施工費や管理・安全対策などを含み、高くなりやすい |
| 施工体制 | 自社職人、専属職人、協力業者など会社により異なる | 自社または協力業者が施工。元請会社が全体を管理する | メーカーの指定業者や協力業者が施工することが多い |
| 注意点 | 塗装以外の補修に対応できる範囲と施工実績を確認する | 外装の知識、施工会社、保証責任の所在を確認する | 工事範囲と保証条件を確認し、価格だけで比較しない |
| 選ぶ基準 | 外装工事の実績、営業年数、口コミ、対応範囲 | 管理体制、保証窓口、外装分野の施工実績 | 純正部材の必要性、現在の保証、見積もり内容 |
工務店やホームセンターへ依頼する場合も、考え方は同じです。会社名や業種だけで決めず、実際に施工する人、現場の管理体制、工事後の保証責任を確認してください。
なお、依頼先による金額差を詳しく知りたい方は、同じ家なのに外壁塗装の見積額が50万円以上違うのはなぜ?も参考にしてください。
条件別の依頼先の目安
- 外装工事が中心 外装全体を診断できる塗装専門店を第一候補にします。
- 室内・水回りも工事する リフォーム会社へまとめるか、外装と室内で分けます。
- ハウスメーカー住宅 独自仕様を確認し、建てたメーカーと同メーカーの実績がある専門店を比較します。
- 純正部材・深刻な雨漏り メーカー独自部材や構造の確認が必要なら、ハウスメーカーも候補です。
外装工事が中心なら塗装専門店が第一候補
外壁と屋根のメンテナンスが中心なら、塗装専門店へ相談するのが基本です。建物の状態を調べた人と施工側の距離が近く、必要な工事や塗料について直接話しやすいからです。
外装工事を直接相談しやすい
外装に幅広く対応する塗装専門店なら、塗装だけでなく、次のような工事をまとめて判断できます。
- 外壁・屋根の塗装
- シーリングの打ち替え
- ベランダ・屋上の防水
- 屋根や雨樋などの板金工事
- 屋根のカバー工法
- サイディングの部分交換・張り替え
- 外壁のカバー工法
- 雨漏りの調査・補修
リフォーム会社やハウスメーカーを経由せず、塗装専門店へ直接依頼できるため、一般には費用を抑えやすい傾向があります。ただし、実店舗や施工管理者を置く会社と、個人の職人では必要な経費が異なります。「専門店だから必ず最安」とは限りません。
塗装専門店でも対応力には差がある
塗装専門店の中には、塗装工事だけを行う会社もあれば、板金、防水、サイディング、雨漏り修理まで判断・手配できる会社もあります。外壁の反りや割れ、下地の腐食、雨漏りがある住宅では、塗装だけで直せるとは限りません。
「家のメンテナンスは、塗装だけで完結するとは限りません。塗装では直せない状態を見つけたときに、交換・張り替え・カバー工法なども提案できる会社かを確認してください。」
「今回は塗装をしなくてもよい」「部分補修で対応できる」と説明できることも、信頼性を判断する材料です。会社側の都合ではなく、建物の状態と施主の希望に合う方法を提示しているかを確認しましょう。
自社施工という言葉だけで判断しない
自社施工は比較的費用を抑えやすい一方、必ず高品質とは限りません。協力業者による施工自体が問題なのではなく、実際に施工する職人の技術と、契約会社が工事後まで責任を負う体制が重要です。
施工体制の違いは、自社職人・協力業者など施工体制の違いで詳しく解説しています。
リフォーム会社・ハウスメーカーが向いているケース
塗装専門店以外が向いているケースもあります。判断のポイントは、外装以外の工事をどこまで同時に行うか、住宅固有の部材や保証をどこまで重視するかです。
室内や水回りもまとめるならリフォーム会社
外壁塗装と同時にキッチン、浴室、トイレ、内装なども工事する場合は、リフォーム会社へまとめると窓口を一本化できます。以前から付き合いがある会社なら、新たに業者を探さずに済み、施工会社の選定や工程調整を任せられる点もメリットです。
リフォーム会社では、実際の外壁塗装を協力業者が担当する場合もあります。協力業者による施工自体が問題なのではなく、契約会社が工程・品質・保証をどのように管理するかが重要です。契約前に、外装工事の施工実績、現場管理の方法、不具合が起きた場合の保証窓口を確認しましょう。
外装は塗装専門店、室内・水回りはリフォーム会社というように、専門分野ごとに依頼先を分ける方法もあります。窓口は二つになりますが、それぞれの専門性と提案を比較しやすくなります。
純正部材やメーカー対応を重視するならハウスメーカー
建てたハウスメーカーへ依頼する主なメリットは、住宅の図面や仕様を把握し、メーカー独自の部材を用意できる場合があることです。次の条件では、ハウスメーカーへの相談も検討してください。
- 外壁や目地などにメーカー独自の部材・納まりが使われている
- 交換部品を以前と同じ形状にそろえたい
- 原因が分からない雨漏りが続き、構造や部材まで確認する必要がある
- 費用よりも、建てた会社による一括対応を優先したい
ハウスメーカーの見積もりには、施工費だけでなく、現場管理、安全対策、指定業者の手配などの費用が含まれることがあります。高い・安いだけで結論を出さず、工事範囲と管理内容を確認することが大切です。
他社施工によるメーカー保証への影響は、住宅・部位・契約条件によって異なるため、工事前に現在の保証内容を確認してください。あわせて、依頼先が付ける施工保証の対象範囲・期間・不具合が発生した場合の窓口も確認しましょう。
ハウスメーカー住宅は仕様と施工実績を確認する
一般的な外壁材なら塗装専門店でも対応しやすい
一般的な窯業系サイディングやモルタル外壁であれば、外壁材や既存塗膜を確認し、適切な材料・工法を選べる塗装専門店が対応できるケースは多くあります。
ただし、ハウスメーカー住宅では、外壁材、目地、防水構造、付帯部材などに独自の仕様が採用されていることがあります。
独自仕様がある場合は同じメーカー住宅の施工実績を確認する
積水ハウス、セキスイハイム、大和ハウス、ミサワホーム、旭化成ヘーベルハウス、一条工務店、三井ホームなどの住宅を塗装専門店へ依頼する場合は、同じメーカー住宅の施工経験があるかを確認しましょう。
同じメーカーでも、建築時期や商品によって外壁材や目地の仕様が異なります。そのため、メーカー名を施工したことがあるという説明だけでなく、対象住宅に近い事例まで見せてもらうと判断しやすくなります。
施工事例や相談時に確認したい内容
- ハウスメーカー名と建物の外観写真
- 外壁材・目地・防水構造の確認内容
- 使用した塗料と下塗り材
- 屋根・ベランダ・独自部材への対応
「ハウスメーカー住宅を塗装専門店へ依頼する場合は、業者のホームページで同じメーカー住宅の施工事例を確認してください。特に独自仕様のある住宅で施工事例が1件も確認できない場合は、候補から外すことも検討します。」
市川塗装のハウスメーカー住宅施工事例
依頼先を決めたら3つの基準で会社を絞る
「塗装専門店にする」と決めても、会社ごとの技術や対応力は同じではありません。会社の種類よりも、次の3点を確認することが重要です。
- 施工実績 自宅と同じ外壁材や劣化症状、希望する工事の事例があるかを確認します。
- 営業年数 地域で継続して営業してきた期間と、工事後も相談できる体制を見ます。
- Google口コミ 評価点だけでなく、件数、工事中の対応、完成後の対応に関する内容も読みます。
ハウスメーカー住宅では、外壁材や目地などに独自仕様がある場合、この3点に加えて同じメーカー住宅の施工事例を確認してください。会社の所在地や店舗、ホームページの更新状況も、現在の営業実態や規模を把握する手がかりになります。
見積もりや契約前の確認項目まで詳しく比較したい方は、外壁塗装業者の選び方|見積もり・契約前の10項目をご覧ください。
まとめ:会社の種類より、工事に合う実績を確認する
- 外壁・屋根など外装工事が中心なら、外装全体に対応できる塗装専門店を第一候補にする
- 室内や水回りも工事するなら、リフォーム会社へまとめるか、外装と室内で依頼先を分ける
- 独自仕様のあるハウスメーカー住宅は、建てたハウスメーカーと、同じメーカー住宅の施工実績がある塗装専門店を比較する
- 最終的には、施工実績・営業年数・Google口コミを確認して会社を選ぶ
「外壁塗装の業者は、施工実績・営業年数・Google口コミの評価を確認し、ハウスメーカー住宅で独自仕様がある場合は、同じメーカー住宅の施工事例がある会社を選ぶことが大切です。」
市川塗装では、外壁・屋根の状態を確認し、塗装で対応できる範囲と、交換・カバー工法など別の工事が必要な範囲を整理してご案内します。
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AKIHIKO ICHIKAWA