ALC施工はメンテナンス費用が高い？劣化するとどうなる？

ALCパネルを使用した外壁は、優れた断熱性・耐火性・遮音性を持ち、伊豆の国市でも多くの住宅や施設に採用されています。

しかし、ALC施工は決して「施工したら終わり」ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。特に注意すべきは防水性能の維持です。

ALCは多孔質構造であるため水に弱く、塗膜が劣化すると内部に水分を吸収し、構造の強度低下や鉄部の錆びを引き起こす原因となります。

これを防ぐためには、定期的な外壁塗装による防水性能の維持が欠かせません。

ALC施工のメンテナンスの内容と費用相場について

ALC外壁の塗装メンテナンス費用は一般的に80万～200万円程度。使用する塗料の種類によって金額は異なり、以下が目安となります。

• シリコン塗料（耐用年数10〜15年）：約100～140万円

• フッ素塗料（耐用年数10〜20年）：約120～160万円

• 無機塗料（耐用年数20〜25年）：約125～200万円

これらは足場代や補修作業を含めた費用となります。

長寿命の塗料ほど費用は上がりますが、メンテナンスの回数が減るため、結果的にはコストパフォーマンスが高くなる傾向にあります。

築10年を目途に点検を実施して見極めること

点検のタイミングとしては築10年が一つの目安です。

見た目に問題がなくても、防水性が失われていれば補修や再塗装が必要となります。

一方、問題がなければすぐに工事する必要はありませんが、定期点検は欠かさず行いましょう。

伊豆の国市では、特に台風や梅雨時期に湿気が多くなるため、ALCの防水性能が問われやすい地域です。

早めの点検とメンテナンスで建物の寿命を守りましょう。

塗装時期の目安は？

ALC施工にみられる劣化症状

ALC施工で見られる主な劣化症状には以下のようなものがあります：

• チョーキング：外壁に触れると白い粉が付着する現象。塗膜の劣化初期段階で、再塗装の検討時期です。

• 苔・カビ・藻の発生：防水性が失われ、湿気を吸収した結果です。バイオ洗浄と再塗装が必要です。

• ひび割れ：塗膜だけでなく、基材にまでひびが入っている場合は危険信号。
  放置すると内部まで水が侵入し、ALCがもろくなって崩れ落ちるリスクがあります。
  この場合、部分補修では対応しきれず、張り替えが必要になることもあります。

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