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塗装時期の目安は?
一般的な塗り替え周期
新築してから、おおよそ8年~12年周期で塗り替えをしていくのが一般的です。屋外木部は2~3年、鉄部は3~5年が塗替え時期の目安とされています。
これは、住宅支援機構(旧・住宅金融公庫)のマイホーム維持点検ガイドラインにも記載されています。
しかし、それはあくまで一般的なこと。実際は、お住まいの立地条件、外壁材の種類などによって適切な塗り替え時期は異なります。
「我が家の場合はどうなんだろう?」という方に、ご自身で、家周りをちょっと見ればわかる「塗替えのサイン」をご紹介します。
まずはご自身の目で、次項を参考に、塗り替えが必要な時期かどうかをご確認ください。
塗替えサインがあったからといって、すぐに家が傾くということではありませんが、「塗り替えを検討しなければならない時期にさしかかっている」ということを知ることができます。
ご自宅健康チェック!
まずは、ご自分の目で見て触って下記該当項目にチェックしてみてください。
10個以上 が付いた場合には、1~2年以内に塗装計画を立てることをお勧めします。
20個以上 が付いた場合には、傷みがかなり進行しています。
早急に塗り替えなどのリフォームが必要です。
- 外壁(コンクリート・サイディング・トタンなど)
推奨塗り替え時期8~10年
- 屋根(コロニアル・トタンなど)
推奨塗り替え時期5~7年
- 木部(破風・窓枠・濡れ縁など)
推奨塗り替え時期2~3年
- 鉄部(手すり・階段など)
推奨塗り替え時期3~5年
- 軒天井
推奨塗り替え時期5~7年
代表的な外壁の劣化症状
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壁にヒビがある
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手で触ると白い粉がつく
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シーリングが切れている
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カビ・コケが発生している
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壁が反っている
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色があせている
上記のような症状が現れたら、要注意です。放っておくとさらに深刻な状態になり、塗り替えだけではすまなくなる場合も考えられます。早めに外壁塗装を計画してください。
塗装に適した季節は?
結論を先に言えば、段取りの工夫や材料の選択によってカバーできる場合も多いので、概ね季節を問わず塗装可能です。
一般的な塗料のカタログにはたいてい
「気温5℃以下、湿度85%以上の場合は、塗装を避けてください」と記載されています。
気温だけで考えると、過ごしやすい春や秋が塗装を行うベストシーズンと思われるかもしれませんが、実は最も天気が安定しているのは晩秋から冬です。
下記は、三島市の2019年~2021年までの3年間の降水量と湿度の平均値
(気象庁のデーターより)
月 | 降水量(mm) | 湿度(%) |
---|---|---|
1 | 110.5 | 67.0 |
2 | 94.6 | 65.6 |
3 | 145.3 | 68.6 |
4 | 172.0 | 71.3 |
5 | 119.6 | 71.0 |
6 | 156.1 | 74.6 |
7 | 210.5 | 78.3 |
8 | 187.6 | 76.3 |
9 | 356.1 | 79.6 |
10 | 215.5 | 76.6 |
11 | 137.5 | 77.3 |
12 | 66.1 | 71.6 |
12月~2月にかけて湿度が低く、降水量も少ないため塗装に適している時期と言えます。
しかし、この時期の作業は日が短く4時半ともなれば屋外の仕事はできませんし、屋根に限って言えば、夜露が降りるため、遅くとも午後2時半頃までしか塗装ができません。
また、気温が5℃を下回ると、塗料の乾燥が極端に遅くなります。特に水性塗料を厚く塗る仕様の場合、午後に塗ったものが夜間に凍結してトラブルになることがあるそうです。
沼津市、三島市周辺では、日中5℃を下回ることは少ないので、夜露対策(屋根は2時半頃までしか塗らない)を行えば、塗装には適した時期と言えます。
御殿場市など雪の降る地域は、1月2月の気温が低く、積雪も予想されるため、さらに段取りの工夫や材料の選択が重要になってきます。
日中の最高気温の時間帯に集中して塗装を行い、乾燥の早い塗料(弱溶剤塗料)を使用することでカバーすることができます。
2019年~2021年の1月2月の御殿場市の平均気温データー
月 | 平均気温 | 日最高 | 日最低 |
---|---|---|---|
1 | 2.8 | 8.0 | -2.0 |
2 | 3.7 | 8.8 | -1.0 |
その他の季節について
春は春雨前線の長期停滞により雨が多くなり、高気圧と低気圧が交互に日本を通過するため風も強くなります。風が強いと雨の日と同様に作業が休止されます。(飛散の危険性があるため)
秋は台風ラッシュのため、梅雨時以上に雨が降ります。
夏は、高気圧に覆われるため風は弱いですが、突然の雷雨と居住者の暑さ対策が必要になります。
エアコンはメッシュ養生で通常通り使用可能にする。窓は一度にすべてをビニールで覆わない等。
ということで、1年を通して、すべての条件を満たした完璧な時期というものはありません。
最終的には運もありますが、塗装を行う季節よりも大切なことは、施工者が、その日の天候をしっかりと把握、予測し、臨機応変に施工を行うこと。
さらに言えば、依頼者が価格だけではなく、品質を担保できる塗装店かどうかを見極めて工事を依頼することが何よりも重要なことだと思います。