覚悟が必要な外壁部分の住宅リフォーム

　住宅リフォームの中でも、そう簡単にできないリフォームと思っていただきたいのが、外壁部分のリフォームです。しかし、外壁も経年劣化しますし、古くなると補修や交換が必要です。

　外壁材の耐用年数が目安にはなりますが、塗装などのメンテナンスでカバーできなくなってきたら、いつかは交換・張り替えなどのリフォーム工事が必要です。

　古くなってきた住宅の外壁リフォームは、覚悟を決めて計画的に実施する必要があるでしょう。

外壁塗装は住宅リフォーム？

　外壁材は美観維持や保護目的で塗装されています。塗装は、古くなれば、色あせもしますし、防水効果も切れてしまいます。

　機能性の高い塗料も増えていますが、塗装工事は60～90万円もの費用がかかるため、メンテナンスや補修などを目的とした住宅リフォームとして考えてもいいでしょう。

　外壁材の状態にもよりますが、外壁材そのものの耐用年数が半分以上残っているようなら外壁リフォームの塗装工事でも十分に対応できます。

外壁の張り替え工事

　張り替え工事は、既存の外壁材を剥がして、新しい外壁材を取り付ける住宅リフォームです。古い外壁の撤去作業や廃棄物処分、下地処理などに関する作業が発生し、難易度も高いために価格を押し上げる要因になっています。

　外壁は新しくなりますが、それなりの費用（200万円～）がかかることが普通ですし、工期も長くなる大掛かりな住宅リフォームです。軽量で耐震性、耐火性の高い屋根材も多く、外壁の張り替え工事を行うと新築のような雰囲気が蘇り、建物も長持ちします。

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外壁の重ね張り（カバー工法）工事

　重ね張り工事は、外壁の住宅リフォームの中でも低コスト（150万円～）で施工できるので、実現しやすい工事でしょう。

　カバー工法とは外壁材を重ね張りする工法のことで、新しい外壁材には軽量のサイディングを選び、古い外壁材の上に取り付けていきます。

　古い外壁材の撤去作業がないので、低コストで施工できます。外壁の重量が増加しますので、耐震性が少し犠牲になってしまいます。デザインや色などの種類が豊富なサイディングが人気で、新築のような雰囲気を楽しむことができるというメリットがあります。

　しかしながら、建物の状態や外壁材の種類によっては、施工できないケースもあります。施工後のトラブルが少ないのは張り替え工事のほうです。ご予算に余裕があるということであれば、無理をして重ね張り工法を選ぶ必要はないでしょう。

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