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外断熱と内断熱、それぞれの特長
公開日:2019年02月20日 カテゴリー:裾野市千福が丘

外断熱 内断熱

出典:https://www.freedom.co.jp/kurashi/

 マイホームで一年中快適な生活を楽しみたいと思うなら、「断熱」に少しお金をかけてみませんか?同じお住まいでも格段に快適さが向上します。断熱方法には、外断熱と内断熱がありますが、断熱材や断熱工法選びが想像以上に大切だということをこちらでご説明します。

 

外断熱と内断熱の違いについて

・外断熱

 外壁仕上げ材の裏に断熱材を設置し、建物全体を断熱材で包みます。継ぎ目がありません。外断熱は、断熱性や気密性が高くなり、結露が発生しにくいというメリットがあります。壁の中の空間は、配線や配管のダクトスペースとして有効活用できます。

 日本で主流となっている断熱工法が内断熱であるため、施工実績や施工できる業者が少ないというデメリットがあります。悪天候の日には作業できない点や地震の揺れで断熱材が変形することがあります。断熱材が厚くなると重量で垂れ下がる可能性が高まります。施工費が高額です。

・内断熱

 柱と柱の間に断熱材を入れます。木造住宅に適した断熱方法で日本の建物の断熱工法の主流となっています。工事費は、外断熱よりも内断熱のほうが安くなります。施工実績が豊富で業者による施工品質の差が少なく、業者に安全に工事を任せられます。

 内断熱の最大のデメリットは、結露が発生しやすい、ということです。結露が発生すると、カビやダニが発生しやすくなります。結露対策として、十分な換気が必要です。エアコンの使用状況により、結露が発生しやすくなります。内断熱では、必然的に結露対策をしっかり行うことが重要なポイントとなります。

 

日本の建物の主流は内断熱

 外断熱に比べると、内断熱工法は、施工費が安くなるというメリットがあります。日本の木造住宅では、壁の中に断熱材を充填する内断熱工法が最も採用されています。総合して考えてみると、外断熱にも内断熱にも異なるメリット、デメリットがあることがわかってきます。そこで、お住まいの地域の環境、湿度、温度などをよく考えたうえで適切な断熱工法を選ぶ必要があります。

 

外断熱と内断熱の選び方のポイント

 外断熱と内断熱とを比べると、断熱性や気密性については、外断熱のほうが優れています。寒冷地(北海道・東北地方)では、外断熱が有効ですが、本州から南なら結露対策を施したうえで内断熱工法を採用するのも悪くありません。

 内断熱を選択する場合は、断熱材の質にこだわりましょう。断熱材では、セルロースファイバーで透湿シートを選ぶと、ホウ酸が含有されており、耐火性が高まります。

 木造住宅ではなく、鉄骨造の建物は、金属部が多く熱を伝えやすいため、外断熱のほうが高い断熱効果が得られます。コンクリート造の場合も、外断熱が有効です。その理由は、室内は熱を蓄えやすいだけではなく、冷たくなるとなかなか暖まらない性質があるからです。しかし、コストや耐震性の問題から、日本の木造住宅では、内断熱が選ばれる傾向が強い、といえます。

 

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PROFILE
プロフィール写真
市川 明彦
AKIHIKO ICHIKAWA
塗装技能士・建築士|複数の職場で建築物の塗装・メンテナンスの経験を積み、先代である父の塗装店を2005年に引き継ぐ。塗装技能士・建築士に加えて、雨漏り診断士・戸建住宅劣化診断士・窯業サイディングメンテナンス診断士も保有。 情報を公開し、活動において開かれた姿勢を持つことで、信頼と誠実さを築くという理念を掲げて活動している。
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