外壁塗装の色選びで迷ったときのポイント5つ
外壁塗装で塗り替えする場合は、前に塗っていた色と同じにすれば失敗しにくくなります。とはいえ、塗装も何もかも業者にお任せではなく、せっかくのお住まいの色ですから、ご自身で決めてみてはどうでしょうか?もちろん、専門家と相談してもかまいません。じっくりと考えてみてください。ここでは、外壁塗装の色選びで重視する5つのポイントを取り上げています。
希望の色・イメージをしっかりと決める
色選びで最も重要なことは、業者任せにしないことです。自分で色選びに責任を持ち、嫌な色、気の進まない色を使わないようにしましょう。
自信がないからといって最初から塗装業者任せにしないようにしてください。
最初から特定の色を指定する必要はなく、自分の希望するイメージや色合い、好きな色などを素直に伝えるだけでいいでしょう。塗装業者でも、希望を聞いて、できる限り好みに合った色やイメージに近い配色を考えてくれるはずです。
主な色の効果を知る
色選びはとても重要です。一度塗った外壁は、10~20年はそのままです。色がお住まいと住む人のイメージを決定づけることがあります。
自分のイメージとは合わない色を選ばないようにしましょう。
自分の好みと色の関係は、一般的な色の効果を知ることで少しずつわかっていきます。原色を使用することはありませんが、原色をベースに外壁塗装に合わせた色を選んでいきます。
赤色・・・情熱的な色です。エネルギッシュなイメージがあります。しかし、外壁の色には使用されることが少ない色です。
青色・・・冷静になり、気持ちが落ち着く色です。原色が使われることは少なく、他の色と組み合わせると効果的です。
黄色・・・明るいイメージがあり、希望が感じられます。人気色ですが原色よりも薄い黄色が好まれます。
茶色・・・外壁塗装で多い人気色です。濃い色から薄い色まで他の色と組み合わせていろいろなイメージを作り出すことができます。
緑色・・・植物の葉のような色で目にもよく、癒しの効果がある色です。茶色と組み合わせて使われています。
白色・・・清潔感のある色です。人気色ですが、経年劣化により汚れが目立つようになります。
黒色・・・シンプルでおしゃれなイメージがあります。黒は光を吸収しますので、建物内の温度が上昇しやすくなります。
色選びは3色までにする
色の種類は、2、3色がベストです。最大3色ですが、バランスも重視されており、ベースカラー70%、アソートカラー25%、アクセントカラー5%がよいとされている色使いの配分です。屋根や周囲のお住まいの色とも調和するかどうかもよく検討する必要があるでしょう。
面積効果や汚れの目立たない色を知る
外壁塗装などでは常識ですが、色には面積効果があり、同じ色でも面積が広くなればなるほど明るく見えるようになります。面積が狭い場所は、逆に実際の色よりも暗くみえる傾向があります。目の錯覚にはなりますが、環境が異なると同じ色でも全く異なった見え方になることがありますので注意が必要でしょう。
白色を使うと汚れが目立ちやすいので、セルフクリーニング機能のある光触媒塗料を使うようにしてください。白の代わりに茶色やベージュを使用する場合があります。
試し塗りやサンプル塗装を重視
カラーシミュレーションを行う塗装業者も増えていますが、実際に屋外にある場所での試し塗りやサンプル塗装などを行い、希望通りの色が出ているかどうかは事前に必ず確認してください。
外壁面の質や光の当たり方によっても違いが生じるので、試し塗りは実際の外壁を使って行います。色味を確認しながら、塗装作業をやってもらいましょう。また、塗装工程ごとに使用する塗料や色が違う場合は、その都度、色味やイメージを確認することが重要です。
AKIHIKO ICHIKAWA