外壁塗装でも、色が与える影響を無視できません。訪問者や通りがかりの通行人にも心理的にもよいイメージを与えることができるなら、ぜひイメージアップできる色を選ぶほうがいいでしょう。ここでは、寒色系・暖色系の色の心理的効果について解説します。
マーケティングでは大変重要な色の心理的効果
色の効果は、マーケティングでも大変重要な役割を担っています。外壁塗装でも単純に好きな色を使用するよりも、心理的なイメージアップやイメージ作りに役立つような色を使って塗装工事を行う場合があります。色の効果では、寒色系と暖色系は最も基本となる組み合わせです。寒色系は寒さを感じさせる色です。 逆に暖色系は暖かみを感じさせる色のことです。
これらの系統の2色を組み合わせ、彩度や色相、明度などの視覚効果を狙った上手な外壁塗装工事が行われています。こうした色の心理的な影響を考える学問を色彩心理学と呼んで、いろいろな場面で応用するようになっています。
寒色系の色の心理的効果
寒色系の色は、寒さを感じさせる色です。 例えば、青や緑などの色は代謝を落ち着かせる効果があります。藍色などを使う場合も白とのコントラストにより引き立つのが寒色系の色です。寒色系の色は、会議室や待合室などでよく使われています。待ち時間が短く感じられ、仕事や話も捗りやすくなる効果を狙っています。寒色系の色には冷たくて消極的なイメージがあります。
紫は、厳粛、神秘、不安、やさしさ、
青は、落ち着き、沈着、寂しさ、自信、
黒は、陰鬱、不安、いかめしさ、 などを表現しています。
暖色系の色の心理的効果
赤や橙などの色は、暖色系の色で代謝を上げる効果があります。気分的にも興奮するような感じになりますので、時間が長く感じられるようになります。ファストフード、レストランなどの飲食店やスーパーマーケットでは、暖色系の色をたくさん使っていることに気づきます。暖かみのある色により、時間が長く感じられ、食欲もそそられます。暖色系の色は、温かく積極的で活動的なイメージを与えます。
赤は、活動的、積極的、興奮、激情、
黄は、元気、快活、愉快、 ピンクは、愛らしさややさしさ、
緑は、安らぎ、若々しさ、くつろぎ、平静、 などを表現しています。
ちなみに白は純粋さや清々しさを表し、どちらかというと寒色系に分類されていますが、ニュートラルな色として捉える方もいます。外壁に応用する場合は、小さな建物には明るい色を使い、家を大きく見せることができます。暗めの色を使うと、より重厚感のある家をイメージさせることができます。
外壁塗装で多いのは、ツートンカラーです。定番は1階が落ち着いた暗めの色、2階には明るくてポップな色を使用します。色だけで、立体感を出し、大きな家のイメージを与えることも簡単です。
AKIHIKO ICHIKAWA