塗り替えの回数を減らせばコスト削減できる!
外壁塗装は、数年ごとに行うことが前提ですが、寿命のある建物ですから繰り返しメンテナンスを行う必要があるでしょう。
しかし、外壁塗装工事は1回50万円以上かかるようなまとまった費用のかかる本格的な工事です。
メンテナンスが必要だからといって、2~3年で再塗装しているようなら、いくらお金があっても足りなくなります。
それよりも、大掛かりな工事が頻繁に行われることから、ご近所の方にもご迷惑をおかけすることになるでしょう。
このような理由から、外壁塗装工事は、塗料の耐用年数に応じたサイクルで塗り替え工事が行われています。
塗装に限らず、外壁のメンテナンスは、建物そのものを長持ちさせる重要な目的があります。
塗り替え時期のポイントは、塗料の耐用年数を考えて、塗膜の劣化が進みきる前に定期的な塗り替え工事を行うことがベストです。
しかし、塗膜の劣化の進行は、使用している塗料により大きく異なりますし、お住まい周辺の自然環境にも左右されるため、外壁や塗装の状態を正確にチェックできる専門家による点検と判断を参考にすべきでしょう。
居住者であっても塗膜の劣化や破損箇所などに気づいたら、早い段階で補修や塗り替え工事を行うと外壁の素材が傷みにくくなり、長持ちします。
しかし、上記でご説明したように、頻繁に塗装工事を行うことはできません。
外壁塗装の塗り替え回数を減らすには、耐久年数の長い塗料を使用することで解決できることがあります。
そして、塗装工程の基本、下塗り、中塗り、上塗りの塗り重ねの回数も「三度塗り」を守ることは当然です。
また、それ以上の塗り回数を増やすことができ、塗料の種類によっては耐久性が上がることがあります。
塗装箇所によって、塗料の種類や塗り方なども細かく変える必要がありますが、塗装のプロなら問題なく作業を行うことができます。
日射量が多く、風雨にさらされやすい箇所なども考慮して塗装していますが、他の箇所よりも傷みやすいということがわかっているからです。
塗り替えではなく張り替えも検討対象に!
外壁の塗り替え工事は、10年~20年に1度を目安に行われています。
汎用塗料の耐用年数が10~15年、グレードの高い高機能性塗料なら20年近く使えることが前提だからです。
外壁塗装工事は、外壁の張り替え工事に比べると1回の施工価格は安価ですが、塗料のグレードや耐用年数によってはメンテナンス回数が増えてしまうので、毎回コストが加算されてしまう点に注意しなければなりません。
外壁の劣化状態がひどくなっていて、塗り替えでは対処できない場合は、必ず外壁の張り替え工事を行っています。
外壁の張り替え工事の費用は塗装工事の3倍になってしまいますが、一度外壁の張り替えを行うと、新築の外壁材と同じように約20年近くは外壁をきれいな状態で維持することができます。
一般的に、同じ期間でみたケースでは、塗り替えと張り替えの2つのパターンを比較すると、塗り替えのほうが総合メンテナンス費用が安く済むと言われています。
AKIHIKO ICHIKAWA