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出典:http://yadokari-writing.com/20160702/
「親水性」という言葉を知っていますか?簡単にいえば、水に溶けやすい性質のことですが、塗料の種類にも親水性の高い製品があり、こうした塗料は、塗膜表面の汚れや埃などを雨で洗い流すことができます。ここでは、塗料の「親水性」についての正しい知識を解説していきます。
塗料の親水性とは?わかりやすく解説
親水性は、水に対して親和性が高い性質であるという意味で使われている用語です。もう少しわかりやすく言うと、水に溶けやすかったり、混ざりやすかったりする性質のことです。塗装面に水がつくと、きれいな水滴ができる場合は、逆に撥水性があります。
しかし、水滴になることなく表面に水が薄く広がり、水の膜を作るような性質であれば、親水性が高いということになります。表面加工すれば、どんな塗装面でも塗料により親水性が発揮されるようになります。
親水性が低いと、雨に濡れにくくなりますが、表面の汚れや埃が落としにくくなってしまいます。親水性が高いと、雨が汚れなどと一緒に流れ落ち、塗膜を傷めることなく耐久性を維持することができます。親水性が高い場合でも、同時に防水性を高める必要があり、なおかつ酸性雨に対しても塗装面を保護する対策を実施する必要があるでしょう。
親水性が高い塗料はメリットが多い
親水性が高い外壁表面の場合、雨の日に外壁に流れてきた雨水が、汚れや水垢、カビや藻などが付着した外壁塗膜に触れて、汚れを浮かし雨水と一緒に洗い流すことができます。親水性の効果には、限界があります。通常は、塗料の耐久年数と同様の期間の親水性効果が発揮されます。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、光触媒などの順番に親水性が高くなっています。
グレードの高い塗料ほど親水性が高い
親水性の高い塗料は、外壁の状態をキレイに保つことができます。さらにグレードの高い塗料ほど親水性が高い製品が多くなっています。一般的には、塗料が耐候性を発揮できる期間と同等の期間、塗膜の親水性が発揮し続けるということになっています。
塗料には樹脂成分が入っています。樹脂成分とは、シリコンとかフッ素のことです。屋根や外壁の塗料において耐候性の高さを順に並べると、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料の順番になっています。塗膜の親水性も同様にシリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料の順番になっていると考えていいでしょう。耐用年数の長い塗料、例えば、フッ素塗料や光触媒塗料などを選ぶと、耐候性が高いうえに親水性も高い塗料だということになります。
AKIHIKO ICHIKAWA