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浴室や脱衣所、トイレなどの水回りは一か所に集められているはずです。水回りは経年劣化も早く、15~20年程度を目安にリフォームを行う必要があります。新しい浴室や脱衣所は気持ちもよくなります。
湿気の多い浴室や脱衣所
塗装が必要なのは、ユニットバスよりも在来工法による浴室です。脱衣所と併せてリフォームし、塗装を施すことで、防水性能もよみがえり、建物全体も長持ちします。
浴室は、浴槽が割れていたり、機器に不具合が生じていたりすることがあり、その場合は補修も必要です。毎日清掃していても、壁面はカビや汚れがつきやすくなっています。
お風呂は、ユニットバスタイプと在来工法によるタイプがあります。主に塗装が必要なのは、壁や床をモルタルなどで組み、浴槽を入れて自由に作る在来工法による浴室です。
ユニットバスは、床や壁、浴槽などがセットになった規格品です。防水性や機能性に優れていますし、塗装メンテナンスはカビや汚れを防ぐFRP塗料でのコーティングが行われます。自由度がないのが、ユニットバスのデメリットです。
在来工法の浴室では塗装が必要
一戸建てのお住まいは、在来工法の浴室が多くなっています。部材を自由に使ってのオリジナルの浴室ができますが、壁面の塗装やタイルの張り替えが必要です。また、経年劣化により、壁面のひび割れ、水漏れ、カビが生じます。断熱性を保つためにも、保護塗装、防水塗装を行います。
同じように床や天井も保護塗装を行う必要があります。壁面と床、天井のそれぞれが接する箇所は特に注意して不具合を確認すべきです。ひび割れがひどい場合は、次に説明するような補修や補強、内部消毒が必要になります。
塗装時にひび割れの補修、タイルや化粧パネルの貼り替え、貼り付けも行われます
浴室だけではなく、脱衣所も併せてリフォーム、塗装工事を行いましょう。壁面にひび割れやカビの発生が見られたら、天井や床も同じように湿気やカビなどで腐食している可能性が高くなります。何もないように見えても、天井材や床材もしっかりと点検してください。特に継ぎ目の部分は、水漏れの発生や水の侵入ポイントです。
このような場合は、防水塗装を行う前に、構造部分の補強リフォームが必要で、シロアリチェック、内部の消毒などが必要となります。防水処理を施すことで、湿気による木材などの腐食を防ぐことができます。早めの防水保護対策により、長期的な浴室・脱衣所リフォームの費用の節約が可能です。
AKIHIKO ICHIKAWA