外壁塗装ツートンカラーでよくある失敗とは?
塗り替えの時期を迎えた外壁塗装では、新しい色を選んでお住まいのイメージを一新する方が多くなります。単一カラーからイメージがよくなるはずのツートンカラーに変えて、失敗してしまう方もいますので、そのようなことのないように、失敗の理由について分析していきましょう。
ツートンカラーで使う色は最大3色まで
自分の好みの色やおしゃれな色を外壁に使用したいと思っても、好みがそのまま反映されることは少なくなっています。ツートンカラーであっても、色選びや色の組み合わせにはルールがあり、そのルールから大きく外れていると、ご近所の方にもまとまりのないちぐはぐなイメージ・印象を与えてしまいます。
ツートンカラーで選ぶ色は、最大3色までです。しかも、この3色には配色のバランスや使用できる色の割合がほぼ決まっています。まとまりのある色を選ぶには、ツートンカラーであっても、同系色の色を選び、ベースカラーをメインに使用することが重要です。
メインに選ぶ色は2色でバランスをよく考えること
ツートンカラーでは、同系色をメインの2色に選ぶと失敗が少なくなります。ブラウンなら、濃いブラウンと薄めのブラウンを選ぶといいでしょう。同じブラウンでも微妙な色合いの違いがありますので、同じような色にはならないことに気づくはずです。
他には、彩度がよく似ている色をツートンカラーで選ぶと、まとまりのある色になり違和感や不快感を感じさせません。ベージュ、グレー、ブルーなどの全く系統が違うように見える色でも、彩度が同じならツートンカラーで使っても違和感なく見てもらえます。
面積比で失敗しないこと
色選びでうまくいっても、塗装する面積の割合により、同じ配色を選んでいてもイメージが全く変わってしまいます。配色の割合のバランスは、カラーシミュレーションをしっかりと行い、違和感のないような面積の割合を維持し、塗装箇所を選ぶ必要があります。
ベランダやバルコニー、出窓などがある建物なら、色分けも複雑になります。ベースカラーは7割、次によく使う色が2~3割、残りはアクセントカラーとして、色と色との間を分けるときに使用したり、少しだけ個性を主張するときに使われます。
これまでの施工実績を見て配色を決めたほうがいい
これまで施工実績の多いツートンカラーの配色例を参考に色選びを行いましょう。全く何も知らない状態で色選びをしても、後で全て変更されてしまうでしょう。例えば、ベージュ系は、自然で親しみやすい配色です。クリーム系は、やすらぎを与え、安定感があり、素朴な印象を与えます。ブラウン系は、上品で落ち着いたクラシックな風格のある印象を与えます。
オレンジ系も採用されることがありますが、開放感のあるお住まいになり、スパニッシュ風やヨーロピアン風の海外ではよく見かけるようなイメージになります。グリーン系は、爽やかで緑が見る人に癒しを与えます。ブルー系は、清涼感があり爽やかです。海のイメージがありますが、暖かい地域で使用したほうがいいでしょう。
ブラック系は、ホワイトと対照的に使用されることがありますが、シンプルでモダンな印象を与えます。洗練された都会に住んでいるような知的なイメージがあります。
AKIHIKO ICHIKAWA