検索エンジンで「外壁塗装」や「外壁リフォーム」といったキーワードで検索すると、上位に多くの一括見積もりサイトが表示されます。

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外壁塗装やリフォームにも「一括見積もりサイト」が多数存在します。こうしたサイトは、簡単な情報を入力すれば、複数の塗装店の情報が瞬時に得られるため、とても便利なネットサービスですが実は様々な懸念があります。

完全無料というわけではなく、中間マージンが発生しているので、通常よりも高い工事費用が上乗せされる恐れも…

こうしたサイトの中間マージン発生の仕組みは以下のとおりです。

見積もりサイト経由で契約が成立した場合「契約手数料＋紹介手数料として」、工事契約金額の15％～20％を塗装業者がサイト運営企業に支払う仕組みです。

塗装業者は、直接問い合わせた人と同じ品質の工事内容なら、必然的に通常価格の15%～20％を上乗せしなければなりません。

一括見積もりを利用したのに、逆に工事料金が高くなる恐れがあります。

例えば、一括見積サイトで紹介された塗装業者とかわした120万円の工事契約の内、約25万円は塗装業者がサイト運営企業に支払う中間手数料だということす。

あなたは、塗装業者を3社ほど紹介してもらった対価として、サイト運営企業に25万円も支払えますか？（実際には塗装業者を経由して支払っています！） ）

必ずしも優良業者が登録されているわけではない

そもそも、一括見積もりサイトは、数が多く塗装業者選びがたいへん難しいという実情に注目したIT企業が仲介目的で作った仕組みです。

こうしたサイトは、無料で運営されているわけではなく、業者と施主との仲介を行う見返りに中間マージンをしっかりと得ています。

サイト運営企業の多くは「業者に見積もり物件を紹介して収入を得られれば良い」という考えなので、塗装に関する専門知識は少なく、ましてや登録業者の実績や、経営状態などを保証することもありません。

私もいくつかの一括見積サイトに紹介業者として登録してみました。

登録に必要な情報といえば、社名、電話番号、FAX番号、メールアドレス、ホームページのURLだけであり、その情報だけで優良業者として登録されています。

要するに、登録企業はHPや看板等があり、それらしい業者であればなんでもよいわけです。

また、昨今若者の職人離れと団塊世代の引退で職人が不足し、需要に対して供給が間に合わない状態です。

少なくとも私の周りの評判の良い塗装業者さんは、顧客を半年以上も待たせているような忙しい業者さんもいるほどです。

優良業者であればあるほど、常に多くの顧客を抱えており、あえて高額な中間マージンを払ってまで登録する必要はありません。

優良業者ほど一括見積もりサイトには登録されていないと考えてください。 

見積もり価格が最終価格とは限らない

一括見積もりサイトで見積もりを依頼すると、申し込んだ直後にたくさんの業者から電話が入り、その後も数日間は同様の電話が続きます。

外壁塗装は、建物の大きさや築年数だけでは情報が少なく正確な見積もりを出せません。

必ず業者の現地調査が済んだ後に正しい見積もりを提出するという流れです。

外壁塗装の場合は、ほとんどの施主には塗装の知識が少ないため、価格の安さだけを基準に塗装業者選びをしているのが実情です。

悪徳業者はこうした顧客心理を悪用し、安い金額を提示してひとまず契約させて、後から高額な追加費用を請求する悪質な手口が後を絶ちません。

個人での相見積もりの依頼は抵抗感もありますが、足元を見るような悪徳業者に出会う確率を低くするためにも、ご自身で見積もりや正しい情報を集めることをおすすめします。