- トップ
- 積水ハウス・セキスイハイムの屋根材と防水材を徹底解説
積水ハウス・セキスイハイムの屋根材と防水材を徹底解説
積水ハウス・セキスイハイムの屋根材と防水材を徹底解説
― 築10年以上のオーナーが知っておくべき“自宅の屋根構造”の基本知識 ―
積水ハウス、セキスイハイムの住宅に住み始めて10年以上が経過すると、
外壁と並んで気になり始めるのが**「屋根材」と「防水材」**です。
-
メーカー点検の案内が届いた
-
防水や屋根のメンテナンスを勧められた
-
そもそも自分の家の屋根が何でできているのか分からない
このような状態で情報を探し始めた方にとって、
屋根材・防水材の種類を正しく理解することは、今後の判断の土台になります。
本ページでは、
積水ハウス・セキスイハイムそれぞれが採用してきた代表的な屋根材・防水材を整理し、
築10年以上のオーナーが「自宅はどのタイプか」を把握できることを目的に解説します。
※具体的な費用・補修方法・施工手順については、別ページで詳しく解説します。
なぜ積水ハウスとセキスイハイムでは屋根構造が大きく違うのか
両社の屋根材・防水材を理解するうえで欠かせないのが、住宅の構造思想の違いです。
-
積水ハウス
-
鉄骨造・木造(シャーウッド)
-
意匠性・設計自由度・多層防水を重視
-
-
セキスイハイム
-
工場生産によるユニット工法
-
均一品質・素材耐久・メンテナンス周期の長期化を重視
-
この思想の違いが、そのまま屋根材・防水材の選定に反映されています。
セキスイハイムの屋根材|ステンレス折板を軸とした高耐久設計

SUS445ステンレス折板(現行の主力屋根材)
セキスイハイムのフラット屋根(陸屋根)で広く採用されているのが
SUS445J2ステンレス折板です。
-
一般的なステンレスに比べ4〜5倍の耐食性能
-
期待耐用年数は60年以上
-
錆や腐食に極めて強い素材特性
-
表面塗装を前提としない構造
築10年を超えても、
「屋根材そのもの」が劣化するケースは非常に少ないのが特徴です。
e-Hat(イーハット)システム|太陽光一体型屋根

スマートパワーステーションシリーズなどで採用される
セキスイハイム独自の屋根システムです。
-
ステンレス折板屋根と太陽光パネルを一体化
-
屋根に穴を開けずに太陽光を設置
-
架台が不要なため、防水リスクを低減
屋根材と設備を一体で考える、
セキスイハイムらしい合理的設計といえます。
塩ビ鋼板屋根(旧仕様・過去採用)
SUS445が標準化される以前には、
-
鋼板+ポリ塩化ビニル樹脂被覆
いわゆる塩ビ鋼板屋根が採用されていました。 -
耐久性は高い
-
ただし表面被膜は経年で変化する素材
築年数や建築時期によっては、
こちらに該当するケースもあります。
セキスイハイムの防水材|フラット屋根を守るシート防水
塩ビ樹脂系・TPE系防水シート
セキスイハイムの陸屋根は、
塗装ではなく「防水シート」で防水層を構成しています。
-
塩化ビニル樹脂系
-
熱可塑性エラストマー(TPE)系
いずれも、
-
熱融着(熱溶着)による接合
-
継ぎ目が一体化する構造
-
経年で剥がれにくい
という特性を持ちます。
DNシート|セキスイハイム独自の防水材

セキスイハイム独自仕様として知られるのがDNシートです。
-
耐用年数の目安:15〜20年
-
紫外線・熱への耐性を考慮した設計
-
定期的な状態確認を前提とした防水材
築10年以上のオーナー様は、
このDNシートの存在を把握しておくことが重要です。
積水ハウスの屋根材|意匠性と構造に応じた多様な選択肢

陶器瓦(鉄骨住宅の代表的屋根材)
積水ハウスの鉄骨住宅で多く採用されているのが陶器瓦です。
-
粘土を高温焼成
-
表面は釉薬(うわぐすり)層
-
耐用年数は50年以上
-
色あせが起こりにくい
瓦本体は、
塗装を前提としない屋根材である点が大きな特徴です。
高耐久スレート(シャーウッド系)
木造住宅「シャーウッド」で多く使われるのが
高耐久仕様のスレート屋根です。
-
軽量
-
表面コーティングの耐候性を強化
-
一般的なスレートより長寿命設計
積水ハウス独自基準で選定されています。
太陽光一体型屋根(瓦・スレート一体)
積水ハウスでは、
-
瓦と同サイズ
-
スレートと同形状
の太陽光パネルを屋根材として組み込む設計が可能です。
-
後付け感がない
-
景観・意匠性を重視
「屋根をデザインの一部として考える」
積水ハウスらしい発想です。
積水ハウスの防水材|屋根材の下で家を守る二次防水
改質アスファルトルーフィング
積水ハウスでは、
屋根材の下に敷かれる**ルーフィング(防水下葺き材)**を非常に重視しています。
-
改質アスファルト系
-
高い防水性と耐久性
-
雨水侵入時の最終防衛ライン
多層的な防水設計
-
谷部
-
接合部
-
役物周辺
には、ゴムシートの増し貼りなど、
重層的な止水設計が採用されています。
屋根材+下葺き材+納まりで守る構造です。
【比較整理】屋根材・防水材の考え方の違い
-
積水ハウス
-
屋根材:陶器瓦・高耐久スレート
-
防水:改質アスファルトルーフィングによる多層防水
-
思想:意匠性+構造的な重ね守り
-
-
セキスイハイム
-
屋根材:SUS445ステンレス折板
-
防水:塩ビ/TPE系シート防水(熱融着)
-
思想:素材そのものの超耐久
-
まとめ|まずは「自分の屋根材・防水材を知ること」が第一歩
築10年以上が経過した積水ハウス・セキスイハイム住宅では、
すでに高性能な屋根材・防水材によって住まいは守られています。
重要なのは、
-
自宅の屋根材は何か
-
防水はどの方式か
-
どの思想で設計されているか
を正しく理解することです。
その理解があってこそ、
今後のメンテナンス情報や判断材料を
正確に読み解けるようになります。
次の記事では、
これらの屋根材・防水材を前提とした
メンテナンスの考え方・注意点・判断基準を詳しく解説していきます。













































