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積水ハウスとセキスイハイムの保証制度を徹底比較
― 築10年以上で「メーカー点検」「保証延長」「高額見積」に迷っている方へ ―
築10年・15年・20年という節目を迎えると、多くの積水ハウス・セキスイハイムオーナー様のもとへ、メーカーから次のような案内が届きます。
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「保証を継続するためにメンテナンスが必要です」
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「今後も安心して住むため、外壁・防水工事をご検討ください」
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「このタイミングで工事を行えば保証延長が可能です」
一方で、見積書を見て
「思っていたより金額が高い」
「本当に今、必須なのか分からない」
「保証を失うのが不安で判断できない」
と感じている方も少なくありません。
本記事では、積水ハウスとセキスイハイムの保証制度の違いを正しく理解したうえで、築10年以上のオーナー様が後悔しない判断をするための視点を、専門的かつ分かりやすく解説します。
1. まず押さえたい前提|積水ハウスとセキスイハイムは「全く別の会社」
社名が似ているため混同されがちですが、
積水ハウスとセキスイハイムは、経営母体・住宅思想・保証の考え方がまったく異なる会社です。
特に築10年以上のメンテナンス段階では、
👉 「保証をどう考えるか」
👉 「メーカーとどう付き合い続けるか」
という点で、両社の思想の違いが明確に表れます。
2. 積水ハウスの保証制度|資産価値を守り続ける「永年保証」という考え方
2-1. 初期30年保証は“前提条件つき”の制度
積水ハウスの最大の特徴は、
**「建物がある限り保証を継続できる=永年保証」**という考え方です。
まず基本となるのが、初期30年保証制度です。
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対象部位
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構造躯体
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雨水の浸入を防止する部分(屋根・外壁・防水など)
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条件
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10年目・20年目の無償点検を受ける
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メーカーが必要と判断した補修工事を実施すること
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注意点
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2018年4月1日以降の契約物件が対象
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それ以前は当時の保証条件が適用される
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ここで重要なのは、
「点検は無償だが、補修が必要と判断された場合は工事費用が発生する」
という点です。
2-2. ユートラスシステム|保証を“更新し続ける”仕組み
30年保証終了後も、積水ハウスでは
**「ユートラスシステム(再保証制度)」**によって保証を継続できます。
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10年ごとに有料点検を実施
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必要な有償補修を行うことで
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さらに10年間の保証を更新
この仕組みを繰り返すことで、
理論上は建物が存在する限り保証を維持できるのが積水ハウスの特徴です。
また、
一度保証が切れてしまった場合でも、
後から点検+補修を行えば再加入できる柔軟性もあります。
👉 つまり積水ハウスの保証は、
「メンテナンス費用をかけることで“保証という権利”を維持し続ける制度」
と言えます。
2-3. 設備保証も含めて「メーカー完結型」を重視する人向け
積水ハウスでは、キッチン・浴室・給湯器などの住宅設備についても
最大10年まで延長できる有料保証を用意しています。
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部品代・工賃・出張費が原則無料
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メーカー保証と同等の内容
「住まいのすべてをメーカーに任せたい」
という方にとっては、大きな安心材料となります。
3. セキスイハイムの保証制度|60年間“見守り続ける”サポート型思想
3-1. 初期30年保証+対象外部位の違いに注意
セキスイハイムも、構造・防水については30年保証を用意しています。
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構造耐力上主要な部分
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雨水の浸入を防止する部分
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磁器タイル外壁(※ここが重要)
注意点として、
磁器タイル以外の外壁(ジオマイト外壁・レリーフ外壁など)は保証10年
となっており、築10年以降はメンテナンス対象になりやすい点が挙げられます。
3-2. 60年長期サポートシステムという“無償診断”
セキスイハイム最大の特徴は、
保証とは別に「60年間の無償定期診断」を続ける点です。
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引き渡し後
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2年目までに3回の定期点検
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5年目以降は5年ごとに60年目まで無償診断
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診断はすべて無料
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劣化や不具合の兆候を早期発見し、適切な提案を受けられる
ただし、
👉 診断は無料でも、補修工事は原則有償
という点は理解しておく必要があります。
セキスイハイムの思想は、
「保証を延ばす」よりも「長く見守り、適切な時期に手を入れる」
という考え方です。
3-3. ハイム継承サービス|中古でもサポートが続く
売却や相続が発生した場合でも、
名義変更手続きを行えば
60年長期サポートをそのまま引き継げるのも特徴です。
中古住宅としての安心感・流通価値を重視する方にはメリットがあります。
4. 築10年以上で必ず知っておきたい「保証が効かないケース」
どちらのメーカーでも、次のようなケースは保証対象外となります。
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地震・台風・豪雨などの自然災害
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第三者(指定外業者)によるリフォーム・穴あけ
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推奨点検や補修を行わなかったことによる劣化
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色あせ・シーリング劣化などの経年変化
👉 外壁塗装・シーリング工事は「保証」ではなく「維持管理」扱い
になるケースが多く、築10年以上では特に注意が必要です。
5. まとめ|保証延長を考える前に“本当に大切な判断軸”
積水ハウスが向いている人
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保証という「権利」を将来にわたって維持したい
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売却時のブランド力・保証書を重視したい
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メーカー主導のメンテナンスを受け入れられる
セキスイハイムが向いている人
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60年という長期にわたる無償診断の安心感を重視
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必要な時に必要な工事を選びたい
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見守り型のサポートを重視したい
最後に(重要)
メーカー保証は非常に魅力的ですが、
「保証を守るための工事」と「住まいを長持ちさせる工事」は必ずしも同じではありません。
築10年以上のメンテナンスでは、
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保証をどうするか
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工事内容が本当に必要か
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将来の住まい方に合っているか
この3点を冷静に整理することが、後悔しない選択につながります。














































