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伊豆の国市の屋根カバー工事
強風被害と保証内容に関する注意点
屋根カバー工事は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する「重ね葺き」工法のひとつです。
葺き替え工事と比べて費用を抑えられることから、伊豆の国市でも多くの住宅で採用されています。
しかし、実際には施工後に強風や台風で新設した屋根材が剥がれてしまうトラブルも発生しています。
原因は自然災害だけでなく、固定方法の不備や施工不良が要因である場合も多く、こうしたケースではリフォーム業者の保証制度が大きな役割を果たします。
カバー工法での屋根工事は、元々メーカー保証の対象外とされることもあります。
そのため、事前に施工業者がどのような保証内容・期間を設けているかをしっかりと確認することが重要です。
また、火災保険の適用範囲に入るケースもありますので、加入中の保険内容を確認しておくと安心です。
野地板が傷んでいる場合は必ず確認を
屋根カバー工事は既存の屋根を撤去せずに上から施工するため、下地の状態を正確に把握することが極めて重要です。
とくに注意が必要なのが「野地板(のじいた)」の状態です。
野地板とは、屋根材の下にある構造材で、新たな屋根材を固定するための重要な基盤です。
この板が腐食や雨漏りで劣化している場合、新しい屋根材がしっかりと固定されず、風で飛ばされたり、屋根全体の強度が下がったりするリスクがあります。
伊豆の国市のように海が近く湿気の多い地域では、野地板の腐食が早まる可能性もあります。
現地調査の際にしっかり点検してもらい、必要があれば増し張りや部分交換、垂木補強などの対応をしてもらいましょう。
状態が深刻であれば、カバー工法ではなく屋根の葺き替えを選択する方が安全です。
屋根勾配が合わないと雨漏りのリスクも
屋根カバー工法はすべての屋根に施工できるわけではありません。
とくに注意が必要なのが屋根の勾配(傾き)です。屋根の傾斜が緩すぎると、水がうまく流れず、雨漏りを引き起こすリスクが高まります。
例として、横葺きタイプの金属屋根材を使用する場合、一般的には「2.5寸勾配以上」が必要とされています。
それ以下の緩勾配屋根では雨水が屋根材の継ぎ目に滞留しやすく、防水処理をしていても雨漏りを完全に防げないケースがあります。
さらに、屋根カバー工法では屋根が二重構造になるため、万が一雨漏りが発生しても原因箇所の特定が難しく、補修費用も高くなる傾向にあります。
施工前には、必ず現場調査を行い、勾配が屋根材と施工法に適しているかを確認することが成功への第一歩です。