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ミサワホームの外壁塗装・屋根塗装を専門業者が徹底解説

ミサワホームの住宅は、南極・昭和基地の建物にも採用されるほどの高度な技術力と、34年連続でグッドデザイン賞を受賞する卓越したデザイン性を兼ね備えています。

しかし、その独自構法や特殊な部材ゆえに、メンテナンスには専門的な知識と技術が不可欠です。

本記事では、ミサワホームの外壁・屋根塗装について、専門業者の視点から徹底的に解説します。


1. ミサワホーム独自の「外壁材」とメンテナンスの急所

ミサワホームは、シリーズや構造によって多種多様な外壁材を使い分けており、それぞれに適した下地処理と塗料選定が求められます。

1-1. PALC(パルク)外壁の塗装

鉄骨住宅「ハイブリッドシリーズ」に採用されている、ミサワホームオリジナルの軽量気泡コンクリートパネルです。

構造的特徴

業界随一の80mmという圧倒的な厚みを持ち、内部には「ダブルメッシュ配筋」と呼ばれる二重の鉄筋が組み込まれています。

塗装の注意点

コンクリート質で吸水性が非常に高いため、表面の防水塗膜を維持することが性能発揮の絶対条件です。

メンテナンスを怠ると、内部鉄筋の錆による「爆裂現象」を招くリスクがあります。

施工のコツ

重厚な凹凸があるため、一般的な外壁(サイディング等)に比べて、同じ面積でも塗料を25〜40%多く必要とします(専門用語で「ネタを食う」状態)。


1-2. クラスティング(窯業系サイディング)

ミサワホームで最も普及している高品質なサイディング材です。

OEM供給

ニチハやケイミューといった国内トップメーカーがミサワホーム専用仕様として供給しており、一般的な14mm厚より厚い15mm〜16mm厚の素材が使われています。

表面機能

雨で汚れを落とす「マイクロガード」や、太陽光で汚れを分解する「光セラ」などのセルフクリーニング技術が投入されています。

劣化サイン

シーリング(目地)の破断や、表面を触ると白い粉がつく「チョーキング現象」が現れたら塗り替えのサインです。


1-3. モルタル・スタッコ仕上げ

職人の手仕事による重厚感のある仕上げですが、塗装には注意が必要です。

吸い込みへの対応

スタッコ仕上げなどは非常に塗料を吸い込みやすいため、下塗りを1回ではなく「2回」行う必要があるケースが多く見られます。

剥離防止

下塗りで外壁を適切にコーティングしないまま中塗り・上塗りを重ねると、塗膜が薄くなり、数年で剥がれや膨れが発生する原因となります。


2. ミサワホーム特有の「部材・構造」への専門的配慮

外壁面以外の細かな部材(付帯部)の処理こそが、ミサワホーム塗装の成否を分けるポイントです。

2-1. サッシ周りの「装飾枠(塩ビ鋼板)」

ミサワホームのデザイン的特徴である窓回りの枠材には、樹脂(塩ビ)が被覆された「塩ビ鋼板」が多用されています。

塗装のトラブル

通常の塗料をそのまま塗ると、被覆内の「可塑剤」が塗膜に移行し、数年後にベタつきやゴミの付着、塗膜の剥離を引き起こします。

正しい施工

軟質塩ビ専用のプライマーを下塗りすることで、不具合を未然に防ぐことが可能です。


2-2. 窓回りのコーキング処理

ミサワホームの構造上、窓周りやパネルの継ぎ目からの雨漏り事例は少なくありません。

特にPALC外壁や厚みのあるサイディングは目地が深く、シーリング材の使用量が多くなります。

塗装前に高耐久なシーリング材による「打ち替え」を確実に行うことが、雨漏り予防に直結します。

2-3. 「1枚壁」構造と内部結露

一部の建物では「1枚壁(通気層がない構造)」が採用されており、室内での結露やカビが発生しやすい傾向があります。

外壁塗装の際に断熱塗料や透湿性塗料を採用することで、外気温度の影響を緩和し、内部結露を軽減できる可能性があります。


3. 屋根塗装の重要判断:塗装してはいけない屋根材

ミサワホームの屋根材には、塗装では解決できない「構造的欠陥」を持つ種類が混在しています。

グリシェイドネオ(要注意)

2006年前後の「ノンアスベスト移行期」の製品で、強度が著しく低いため、塗装をしてもひび割れが止まりません。

この場合、塗装は不可であり「屋根カバー工法」や「葺き替え」が必要です。

コロニアルグラッサ

非常に耐候性が高く、10〜15年程度では美観が保たれていることが多いですが、カビやコケの付着は避けられません。

ドローン調査の推奨

ミサワホームの屋根材には人が乗るだけで割れるものがあるため、調査の際は屋根に登らず、ドローンや高所カメラを使用する業者が安心です。


4. 費用と依頼先の徹底比較(箇条書きまとめ)

ミサワホームの外壁塗装において、どこに依頼すべきか迷っているオーナー様向けに、各依頼先のメリット・デメリットをまとめました。

4-1. 依頼先別の費用目安(30坪・2階建ての場合)

ハウスメーカー(ミサワホーム公式)
180万円〜250万円(専門店に比べ1.5倍〜2倍の高額傾向)。

リフォーム専門店
160万円〜200万円(ブランド維持費がない分、公式よりは安価)。

塗装専門店(直接施工)
140万円〜180万円(中間マージンがないため、最もコストパフォーマンスが良い)。


4-2. ハウスメーカー(公式)に依頼する特徴

メリット

自社設計の構造・部材に精通している、365日24時間の受付体制、ブランドの安心感。

デメリット

中間マージンの発生(管理費として約40%上乗せ)、実際の施工は下請け業者が行うため職人を選べない、塗料の選択肢が限定的(オリジナル塗料が中心)。


4-3. 塗装専門店に依頼する特徴

メリット

自社職人による直接施工で適正価格、多種多様な塗料から最適なものを選べる、ミサワホーム特有の不具合(塩ビ枠など)に柔軟に対応可能。

デメリット

自分で優良業者を探す手間がかかる、業者の技術力に差がある、公式の延長保証が一部受けられなくなる可能性がある。


5. 補助金と保証制度の賢い活用方法

5-1. リフォーム補助金の活用ポイント

省エネ改修が対象

外壁・屋根の断熱改修や、窓の断熱化(先進的窓リノベ)は補助の対象となりやすい。

自治体独自の助成

国の制度以外にも、自治体が独自に耐震や省エネ改修に助成金を出しているケースがある。

早い者勝ちの原則

補助金は予算に達し次第終了するため、計画が固まり次第、登録事業者を通じて早期に申請する必要がある。

※補助金・助成金は、外壁塗装工事単体では対象外となるケースが多く、利用できない場合がほとんどです。

過度に期待せず、該当する制度があるかどうかを確認してみる程度に考えておくとよいでしょう。


5-2. ミサワホームの保証制度と注意点

業界最長レベルの保証

構造体や防水に対して厚い保証があるが、維持管理保証(延長)には定期的な有償メンテナンス(耐久工事)が条件となる。

再保証制度

保証が切れた既存住宅でも、有償の耐久性診断と工事を条件に、構造体や防水を10年間再保証する制度がある。

専門業者のダブル保証

優良な塗装専門店であれば、ミサワホームの保証に頼らずとも、独自の「自社保証」と「塗料メーカー保証」を組み合わせて安心を担保できる。


6. 失敗しない専門業者の見極め方

ミサワホームの塗装を成功させるためには、以下の3点を確認してください。

ミサワホームの施工実績が豊富か

PALCの特性や塩ビ枠の処理など、特有の仕様を熟知しているかが品質に直結します。

有資格者の在籍

「一級塗装技能士」や、建物の劣化を正しく判断できる「外装劣化診断士」が調査を行うか。

詳細な見積書

使用塗料の商品名、塗装面積、工程ごとの単価が「一式」ではなく具体的に明記されているか。

ミサワホームの家は、適切なメンテナンスを行えば30年、40年と価値を保ち続けることができます。
メーカーの安心感か、専門店の技術とコストパフォーマンスか、優先順位を明確にして最適なパートナーを選んでください。

価格表
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