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へーベルハウスの外壁塗装
- 最初に
- 旭化成ホームズのヘーベルハウスの概要
- 外壁材ACLヘーベルについて
- ALCパネルの利点と欠点
- ALCパネルの表面塗装について
- ALC板に塗るべき塗料は?
- 透湿性の低い弾性塗料に気を付けましょう
- シーリングがALC材のメンテナンスのポイント
- ALC板のシーリングのメンテナンスの仕方
- シーリングの施工は通常どう行うのか
- シーリングの撤去は簡単ではない
- シーリング作業の要点
- ALCの雨漏りパターンとして多いもの
- 外壁材のヒビ(クラック)はどうするのか
- バルコニー・陸屋根(塩化ビニールシート防水)
- スレート屋根のメンテナンス
- ALC板の再塗装のタイミングは?
- ヘーベルハウスの外壁塗装工事料金の目安
- なぜハウスメーカーの料金は高額なのか
- ハウスメーカーの保証の仕組みを把握する
- ヘーベルハウスの外壁塗装のポイント
- 最後に
- ヘーベルハウスの外壁塗装工事に関するQ&A
最初に
今回はヘーベルハウスの外壁塗装に関して解説していきます。
「家を建てようかな」と考える人の多くは、ヘーベルハウスの事も調べることでしょう。それくらい有名なメーカーですよね。
鉄骨造ですから地震に対する耐久力も高いですし、そのデザイン性でも人気だと思います。
旭化成ホームズのヘーベルハウスの概要
ヘーベルハウスの外壁には「軽量気泡コンクリート(ALC補修材)」が使われています。
軽量気泡コンクリートは板状の建材であり、40年以上前からたくさんの家で重宝されてきました。
軽量気泡コンクリートの主なメリットは以下のとおりです。
軽い:地震の際に家にかかるダメージが少ないです。その軽さは水に浮遊するレベル
火に強い:無機質素材を使っているので非常に燃えにくいです
耐久性が高い:熱膨張率が低く「乾燥が原因のクラック(ヒビ)」ができにくい
ですから、軽量気泡コンクリートのおかげで「経年劣化」が穏やかになっています。
また、天災にも強くなっていると言えるでしょう。さらには、断熱力・結露防止力も高く、住みやすいです。
ただ、「乾燥によるクラック」は発生しにくいのですが、「凍結が原因のクラック」は比較的起きやすいです(優れた吸水力があるため)。そのため、寒冷地域ではあまり軽量気泡コンクリートは採用されない傾向にあります。
ALCの欠点を補うために外壁塗装やシーリング材の交換が必要になります。
外壁材ALCヘーベルについて
ヘーベルパワーボード(旭化成)のACLパネル(外壁パネル)に関してお伝えします。
ACLというのは、「高圧高温蒸気養生・軽量気泡・コンクリート」の事だと考えてください。
セメント・生石灰・硅石をペーストにしてから発泡剤を混ぜて、気泡が出たら、10~20時間ほど高圧・高温蒸気窯に入れて仕上げます。
ALCはJIS規格を守りつつ作られていますから、「モノによって質が違う」という事はまずありません。もちろんそもそもの品質も非常に高いです。
へーベルパワーボードの厚みは37mmです。
サイディングの厚さは14~24ミリ程度ですから、明らかに頑丈に見えます。
通常の家は当然として、ショッピングセンター、駅のホーム、ビル等の外壁としても採用されています。やはり、断熱性・遮音性・強度・耐火性などに優れているという点が大きいのでしょう。
現場でALCパネルを取り付け、シーリングをジョイント箇所につけて防水加工を施し、塗装を行えば完成です。
「サイディングよりも外壁そのものが分厚い」というのが特長であり、重厚感がありつつも簡素なデザインなのが面白いです。
ALCパネルの利点と欠点
○利点
・コンクリートの25%程度の軽さ
・内部の無数の気泡により、優れた断熱性を持つ
・無機質であるため燃焼しにくい
・耐震性が高い
・調湿性が高い
・遮音性に優れている
などなど。
○欠点
・塗装を行い塗膜を形成して防水しなければならない(吸水性に優れているため)
・「塗膜の剥離」等の影響で雨水が侵入すると状態が悪くなりやすい
・衝撃への耐久性が低い(強度自体は優れている)
・一般的な材料よりも高コストである
ALCパネルの表面塗装について
「微かな気泡」と「それを接続する細孔」がALC板には無数に入っています。
毛細管現象により水気がALC板の表面から侵入していきます。
ALCはそのままでは容積あたり1~4割もの水を吸い、水を吸ってしまえば調湿性能・断熱能力・強度等がダウンし、ALC特有のメリットの大部分が失われてしまいます。
特に寒いエリアの場合は、吸った水が凍結して膨張し、剥がれてしまう可能性があります。
ですから「表面塗装による防水処理」が欠かせません。
へーベルハウスの外壁は、新築時に標準でアクリルシリコン塗料が塗られています。
へーベルハウスのホームページでは、アクリルシリコン塗料の場合の塗り替え目安は20年とされています。
これはあくまで目安であり、環境状況によってはメンテンナンスの時期が早まることもあります。
ALC板に塗るべき塗料は?
ALC板の表面には微弾性塗料がよく塗装されます。
弾性タイプの塗膜に関しては、熱の影響で塗膜が柔化して、膨らむ可能性があります。
ですから、最適な塗料をチョイスし、きちんと下地処理をした上で塗装をしなければなりません。
ALC板の塗装に関しては、下塗り塗料のチョイスが大事です。
基本的には「微弾性フィラー」を塗る事になります。
この下塗り塗料のメリットは主に4つあります。
・下地の段差をならしてくれる
・軽いクラックであれば補修してくれる
・上塗り塗料の「吸収ムラ」を軽減してくれる
・上塗り剤と下地を接着してくれる
ALC板に石材タイプの吹付が成されているのであれば、塗装後の膨れを防止するため、「エポキシタイプのシーラー」を押し付けるように塗ってから、微弾性フィラーを塗っていきます。
上塗り塗料には、「弱溶剤塗料」or「水性タイプ塗料」の場合は普通に塗装可能です。
(弱溶剤無機塗料、水性無機塗料、弱溶剤フッ素、水性フッ素、弱溶剤シリコン、水性シリコン等)
透湿性の低い弾性塗料・硬度の高い塗料に気を付けましょう
「シーリング」がALCのジョイント部分に使われているはずです。
このシーリングは柔らかいものであり、家が揺れた場合(台風、地震等)などに、外壁の揺れに従ってシーリング自体も動きます。
しかし、交通量が多いせいで家が揺れやすかったり、地盤が脆かったりすると、シーリングについている塗膜にヒビが入る恐れがあります。
ですから、硬度が過剰に高い塗料は避けるべきです。
シーリングがALC材のメンテナンスのポイント
ALC板の横幅は約60センチと30センチです。一般的なサイディングパネルと比較して結構小さいです。しかし、これにより設計時の自由性がアップしています。
そして、外壁のジョイント部分は一般的なサイディング外壁の150パーセント以上になります。
ジョイント部分がたくさんあればあるほど、そこから水が入りやすくなってしまいます。
だからこそパネル同士のスキマに目地材の一種である「シーリング」を入れて雨水をシャットアウトする必要があります。
そして、シーリング等のメンテナンスを長期間行わないでいると雨漏りのリスクが上がるので気を付けなくてはなりません。
ALC板のシーリングのメンテナンスの仕方
打ち直し(古いシーリングを外して、新規のシーリングを設置する)がベストです。
ですが、一般的なサイディング壁に比べて、ALCの目地は非常に長いです。
そのため、シーリング処理だけで50万~100万程度の料金になる可能性があります。
ALC板のシーリングに関しては、初回の工事で劣化が少なければ増し打ち(今あるシーリングを取らず、その上から新規のシーリングを設置する)にしておく方が無難なケースもあります。
シーリングの施工は通常どう行うのか
ALC壁が削れない程度にシーリングを撤去し(Vカット)、新しく打ち替えるのが一般的です。
既存シーリングの状態がいい初回の工事で、目地部に十分なくぼみがあれば、既存のシーリング材を撤去せず上から増し打ちをおこなうケースもあります。
「料金がかさんでもいい」と感じる場合は打ち替えを行いましょう。
ただ、打ち増しに関してもトラブルが起きる事はまずないと考えて大丈夫です。
ヘーベルハウスの塗り替えは、目地のコンディションに沿ってベストなやり方で進めなければなりません。
「とにかく打ち替えなら絶対に問題ない」と考えるのは危険です。
ハウスメーカーのホームページを確認すると、ヘーベルパワーボードのシーリングのメンテナンスは15年目と45年目は増し打ち、30年目は打ち替えを想定していると記載があります。
旭化成による解説をリンク先で読むことができますので、ぜひチェックしてください。
https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/powerboard/maintenance/about.html
シーリングの撤去は簡単ではない
「シーリングの外し方」が下手だと板自体にダメージが及びます。
ALCは弱い発泡コンクリートメインで構成されており、軽量でもあるので尚更です。
ビルやマンションとは異なり、ヘーベルハウスの家に関しては「ノンワーキングジョイント・3面接着」を採用して、防水能力を持たせている場合があります。
そのためシーリングを外すには多大な時間がかかりますし、卓越した専門家でないと失敗する可能性があります。
「専門業者であればどんな仕事を任せても絶対に大丈夫」などとは考えず、信頼できる業者を慎重に探してくださればと思います。
シーリング作業の要点
・「長い目で見た場合の出費」を抑えるためにも耐久力の高いALC推奨のシーリング材を使う
・シール厚が0.5センチ以上になるように打ち増し。それができない箇所は打ち替えを行う
・夏は最低3日、冬は最低7日養生してシールを乾かす
・打ち増し時も、コンディションが酷い場所に関しては打ち替えが必要
・設備関連も丁寧に確認し、問題のある箇所は打ち替えを行う
・連続で打ち増しをするのは基本的にNG(初回工事で打ち増しをしたら、次回は打ち替え)
シーリングのクオリティーに関しては、「今あるシーリングのコンディション」を確認してくれる作業スタッフの能力次第となります。
ですから、信頼できる専門業者に頼みましょう。
ALCの雨漏りパターンとして多いもの
シーリング切れ。
これが「ALC外壁の雨漏り」の原因の大半です。しかし、へーベルハウスの住宅の場合、ALC外壁の内側に透湿防水シートが貼ってあるため、シーリング切れが雨漏りに直結するわけではありません。
外壁のクラックやシーリングの劣化部から水が入り、その下部に後付けの電線やテラス接合部、エアコンの貫通孔、サッシ雨仕舞いの不具合によって、雨漏りが発生することがあります。
また、メンテナンスをおこなっていない、屋上防水やベランダ防水シートの劣化による破れが原因になることもあります。
ALC板は非常に軽量ですが、それでも「雨水がALC板自体に染みて漏水する」可能性は限りなくゼロに近いです。
外壁材のヒビ(クラック)はどうするのか
クラック等をそのままにしておくと、外壁材から雨水が入ってALC板の中の鉄筋をサビさせてしまいます。すると鉄筋が膨張するため、外壁材が圧力を受けて「爆裂」する恐れがあります。
ですから、外壁塗装時のシーリングの交換やヒビ割れのケアをしなければなりません。
バルコニー・陸屋根(塩化ビニールシート防水)
塩化ビニールシート防水を使うことで、ハウスメーカーの家のバルコニーや屋上の防水処理が成されています。
塩化ビニールシートのコンディションが酷くなると、大規模な処理(張り替え等)をしなければならなくなります。ですが、塩化ビニールシートの状態が悪くなる前にメンテナンスをすれば、張り替えの数分の1程度のコストで済みます。
ちなみに、塩化ビニールシートの耐久年数は20年くらいです(露出状態・メンテナンスなし)。それより前にメンテナンスをする場合は、局所修繕・再塗装でも大丈夫かもしれません。
お勧めは、初回は局所修繕と塗装、2回目は塩ビシートの重ね張り、3回目も局所修繕と塗装といった具合がいいと思います。
スレート屋根のメンテナンス
ヘーベルハウスの場合、コロニアル(彩色スレート)屋根が多いです。
コロニアルそのものはやや脆く、風化や水分への抵抗力が低めです。
そのため、再塗装などを10年~15年くらいのサイクルで行わなければなりません。
外壁に比べて屋根は非常に早く劣化が進みます。
具体的に言うと2~3倍程度は違います。やはり、屋根のほうが自然のダメージを受けやすいですからね。
また、サマーシーズンは屋根の表面がとても熱くなってしまうというのも難点の一つです。屋根の表面の温度が60度を超えるケースさえあります。
「外壁に使うと20年くらいの寿命になる塗料」であっても、屋根に使えば10年くらいの寿命になると考えてください。
それから、「足場設置・撤去料金」は結構高いものですから、外壁塗装と屋根塗装は一緒に行うことを推奨します。
別々に行うと「足場設置・撤去」を2回しなければなりませんが、一緒に行うのであれば1回で済みますよね。
ALC板の再塗装のタイミングは?
ALC板の再塗装は12~15年くらいのタイミングで行いましょう。この際、防水処理もしなければなりません。ただ、12~15年というのはあくまで目安です。
このような状態になったら、いつであっても再塗装を検討してください。
・エントランスドアの退色
・基礎布巾のクラック、退色
・塩化ビニール鋼板シャッターボックスのサビ、剥離
・塩化ビニールシートの膨張、剥離、退色
・シーリングのコンディションの悪化
・壁にタッチすると手に白いパウダーがつく(チョーキング現象)
・退色、撥水力のダウン
・藻やコケの発生
・各種クラック、退色
ヘーベルハウスの外壁塗装工事料金の目安
・ベランダや屋上の防水重ね張り処理
・目地シーリング処理
・屋根、外壁、雨樋塗装
などをして、
「400万円/2階建て/45坪」というのが、ヘーベルハウスのメンテナンス料金の目安です。
ちなみに、「目地シーリング交換作業」だけで50万以上になるので、
やはりなかなか高いと言えるでしょう。
なぜハウスメーカーの料金は高額なのか
1:自社工事ではないため
ハウスメーカー自体のスタッフが工事をするわけではありません。
外部の塗装業者のスタッフが引き受けるため、ここで「中抜き」が発生します。
「中抜き」という言葉に悪い印象を抱く方も多いと思いますが、ハウスメーカー側も「商売」でやっているわけですから非難するわけにもいきません。
2:ハウスメーカー自体の維持費がかかるから
・ハウスメーカーのスタッフの報酬
・広告費
・その他運営費
などを外壁塗装工事料金等で補う必要があるので、どうしても高くなります。
特に広告費はかなり高い場合が多いです。
ですが、普通の外壁塗装専門業者であれば、
・自社スタッフが作業をするので中抜きがない
・自社の維持費が少ない
・広告費が少ない
このため、ハウスメーカーに比べると、屋根・外壁塗装工事の料金が軽く50万円は安くなります。
ハウスメーカーの保証の仕組みを把握する
まず、ハウスメーカーの保証の対象は、
・外壁
・屋根
・骨組み
などです。
そのため「その家を建てたハウスメーカー」以外に外壁塗装工事を任せると、「屋根や外壁の保証」は切れる事になります。ですが、良質な外壁塗装業者であれば当然保証が充実していますので、実際には何の支障もありません。
また、外壁・屋根の塗装工事をしてもらった場合でも、「ハウスメーカーによる骨組みの保証」は残ります。
ちなみに「外壁塗装の保証の内訳」は、「早すぎる色褪せ・変色」「塗膜の膨張」「塗膜の剥がれ」などですから、やはり骨組みには影響しません。
さて、ヘーベルハウスの家には「外壁や屋根の30年保証」が付帯されています。
30年目から先については「有償メンテナンスをすることで、保証が伸びるシステム」となっています。
この「30年間保証」ですが、
「ちゃんとしたメンテナンス(有料)を施せば、外壁・屋根と骨組みに関して30年間保証する」という意味となっています。
「経年劣化を30年間タダでケアします」という意味ではありません。
多くのハウスメーカーは「家の延長保証を選びませんか?」と言ってきます。しかし、その保証の対象は、「雨漏り(外壁と屋根)」「骨組み(構造躯体、明らかなダメージを与える損傷や歪みのみ)」だけですから、保証が活きてくる事はまずありません。
ヘーベルハウスの家は質が高いからです。
それでも、「雷・暴風雨・地震などで家が大きなダメージを負う」ことは基本的に防ぎきれないわけですが(実際、不具合の原因が天災であるケースが一番多いです)、これはハウスメーカーの保証対象ではありません。
(地震保険や火災保険でカバーする事になるはずです)
さて、結論ですが、「ハウスメーカーの保証にこだわる必要はない」と言えるでしょう。
ハウスメーカーと外壁塗装専門業者とでメンテナンス料金がさほど変わらないのであれば気にしなくても良いかもしれません。ですが、実際には後者のほうが大幅に安いわけですから、外壁塗装専門業者を利用することを推奨します。
ヘーベルハウスの外壁塗装のポイント
・透湿性の低い弾性塗料を塗ると膨張する恐れがある
・下地処理が必須、塗料のチョイスが大事
・硬度の高い塗料はシーリング上の塗膜がクラックしやすい
・シーリングの状態が悪くなったりALC板にクラックが起きたりすると雨漏りしやすい
・シーリング厚が0.5センチ以上になるように打ち増し
・初回工事で打ち増しなら2回目のメンテナンスでは打ち替えを
・シーリングの乾燥のための養生を夏最低3日、冬最低7日行う
・寿命の長いシーリング材を使ったほうが長い目で見れば安く済む
・設備周りも丁寧に点検して状態が悪い場所は打ち替えを
・バルコニー、陸屋根コンディション次第でメンテナンスや防水処理をする
・塩ビシートは状態を確認し、塗装、重ね張り、張り替えを検討する
・外壁塗装や防水処理は12~15年間くらいのタイミングで
・外壁塗装では「微弾性フィラー」を下塗りに使って塗膜のクラックをカバーする
・基礎布巾のクラックを防ぐために、防水・透湿能力が高い塗料を使う
最後に
ヘーベルハウスの家のメンテナンスは結構難しいです。
ですから、信頼性の高い外壁工事会社を探してください。そうでないと、細かいミスが多発して、早い段階で次回のメンテナンスをする羽目になるかもしれません。ですが、その「信頼性の高い外壁工事業者」を探すのは案外大変です。
「じゃあ、ヘーベルハウスに頼もう(ハウスメーカーに頼もう)」と感じるかもしれませんが、それはおすすめしません。なぜなら、「一般的な外壁塗装業者であっても、良質なところであればハウスメーカーと遜色ないレベルの仕事をする」&「一般的な外壁塗装業者のほうが大幅に安い」からです。
ヘーベルハウスの外壁塗装工事に関するQ&A
Q:いくらなんでも見積金額が高額すぎると思います。ヘーベルハウスで「塗装340平方メートル、50坪、築13年目」です。シーリングは「打ち替え」じゃなくて「打ち増し」なのに250万円以上するなんて……。マイホームローンなどの出費もあるし、できればもっとコストを下げたいのですが、何とかならないでしょうか。
A:その見積金額がハウスメーカーのものである場合は、それくらいが相場だと言えます。交渉などをしても大した効果は出ないでしょうからおすすめしません。
ですが、普通の外壁塗装工事業者に依頼した場合の見積金額は、ハウスメーカーのそれよりも50万円程度安くなるはずですよ。
ちなみに、ハウスメーカーの見積金額が高い事の主な理由は「中抜きがあるから(他企業スタッフが作業をするから)」です。
普通の外壁塗装工事業者であれば「中抜きがない(自社スタッフが作業をする)」ので、安くなります。
Q:外壁塗装はいつやるべきなのでしょうか。ネットで調べてみたら「10年くらい」という声が多かったです。でも、私の家は築15年ですが、正直まだ全然劣化していないと思います。
A:おっしゃるとおり10~15年程度で外壁塗装工事をする場合が多いです。ですが、塗料の性能が良かったり、環境が良かったりすればもっともつ可能性もあります。
逆に「海の近く」にお住み場合は、潮のダメージでもっと早い時期に状態が悪くなるかもしれません。また、台風・紫外線が心配な九州地方に関しても同様です。
話を戻しますが、15年目なのであれば一度外壁塗装工事会社に「点検」を任せてみてはいかがでしょうか(質問者様が外壁などの不具合を見落としている可能性もありますので)
そして、外壁塗装工事会社の判断に沿ってみましょう。
また、一般の方であっても「藻やコケが付着しているかどうか」「チョーキング現象(指で外壁に触れると白い粉がつく現象)が起きるかどうか」などはチェックできますので、まずは実践してみてはいかがでしょうか。
Q:ヘーベルハウスじゃないところに外壁塗装工事を任せるのはアリですか?保証関係が心配です。
A:結論から言えば、ハウスメーカーでないところに外壁塗装工事の依頼をしてもOKです。むしろ、そのほうが安く上がるのでおすすめです。
ハウスメーカーの保証対象
・外壁や屋根
・骨組み
となっており、外壁や屋根の塗装を外部に任せても「ハウスメーカーの骨組みの保証」は残ります。
また、「保証が充実した外部の塗装会社」に依頼すれば、「ハウスメーカーによる外壁や屋根の保証→外部の塗装会社による外壁や屋根の保証」に切り替わるだけですから問題ありません。
そして、そもそも「上記2点に関する保証の発生」の可能性が限りなくゼロに近いと言ってもいいくらいなんですよね。
「雷、台風、地震があれば、いくらヘーベルハウスの家でもどうにかなってしまうのでは?」と感じるかもしれません。実際そのとおりなのですが、実は「天災を原因とする不具合に関しては保証しない」というルールになっています。
(地震保険や火災保険を利用しましょう)
ですから、結論としては「ハウスメーカーによる保証を維持する必要性は薄い」と言えます。
ただし、ハウスメーカーには「ほぼ確実に質の高い作業をしてくれる」というメリットがあります。そのメリットを捨てて外部業者に任せるのですから、信頼性の高い業者を探すことをおすすめします。
※この記事は2018年の4月の情報をもとに個人的見解として投稿したものです。記事の内容は参考程度としてください。