状況判断が難しい屋根修繕

　建物の屋根部分は、経年劣化が進むと傷みがひどくなり、次第に補修が必要な箇所が増えていきます。

　屋根の上には何もないので、表面から点検することは簡単ですが、屋根裏や下地の傷みに関しては屋根を剥がして確認しなければ、全てを把握することはできないでしょう。

　このような問題から、屋根修繕は状況判断が難しく、部分補修では直らないこともあります。今回は、屋根修繕で部分補修を行う場合の注意点について解説していきます。

リフォームに比べると圧倒的に安い屋根修繕料金

　屋根修繕は、破損や雨漏りしている箇所に限定した補修になっています。張り替えリフォームに比べると圧倒的に低価格、短期間で補修ができます。

　屋根修繕前には、建物診断調査や点検が行われていますし、屋根の状態が悪いようであれば、屋根修繕ではなく、屋根の葺き替えリフォームに切り替えたほうがいいかもしれません。状況判断が難しい屋根修繕ですが、専門家の意見をよく聞き、最終的にはご自身で判断することになるでしょう。

参考までにさまざまな屋根修繕の料金の目安について掲載しておきます。

瓦の部分補修は、15～30万円

スレート屋根の部分補修は、15～30万円

屋根棟の補修は、20～35万円

雨漏り修理は、20～35万円

雨樋修理は、10～30万円

市川塗装の屋根修繕のページ

屋根修繕した箇所はその後の経過を見守ることが重要

　屋根修繕で部分補修を実施した箇所は、他の場所とは違う状態になってしまっているので、逆に弱点となって経年劣化が進んでしまう場合があります。

　せっかく部分補修を施した場所があったとしても、その周辺からも雨漏りなどのトラブルが発生しやすくなっているからです。

　一部分だけの補修を行うことは、今までとは異なる環境になり、違う力が加わることがあるため、建物や補修に関する専門知識や経験がない場合は逆効果となってしまうことがあります。

　流行のDIYで屋根の部分補修を実施する場合は、特に注意しなければならないでしょう。逆に建物への被害を拡大してしまう恐れがあるからです。

わからない場合は専門家に相談

　屋根修繕でリフォームか部分補修かで迷った場合は、専門家に状況を診てもらいましょう。具体的には、建物診断調査や住宅の総合点検になるでしょう。相談時は予算だけではなく、詳細な希望、将来のライフプラン、建物のリフォームの履歴や今後の予定、建て替えの時期なども合わせて相談すると、専門家も適切な判断やアドバイスができるようになります。

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