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ダイワハウスの外壁塗装
- 最初に
- ダイワハウスの家の性質
- 分厚いサイディングボード仕上げ
- 目地シーリングは金額が高めです
- シーリングはメンテナンスで一番大事です
- トラブルが起きやすい外壁材が存在する?
- 2度目の外壁塗装に関する注意点
- 鉄骨造で発生しやすいヒートブリッジに関して
- サッシ付近のシーリングに関して
- シーリングの見積りに注意!
- 屋根のメンテナンスは絶対に行うものなの?
- 保証は他社に工事を任せても残る
- ダイワハウスの外壁塗装はいくらかかる?
- ハウスメーカーに任せると高額になるのはなぜ?
- ダイワハウスの外壁塗装の利点
- 外壁塗装工事をすべきタイミングは?
- ダイワハウスの外壁塗装のポイントまとめ
- 終わりに
- ダイワハウスの外壁塗装に関するQ&A
最初に
外壁塗装の見積金額が高過ぎて驚いている皆さん、外壁塗装をダイワハウスに頼むことを考えている皆さんに向けて、外壁塗装企業探しの要点や、ダイワハウスの外壁塗装の特徴などをお伝えしていきます。
10年に1回くらいしか行わない外壁塗装は、決して安くありません。ぜひ本ページを読了してから業者をお選びください。
ダイワハウスの家の性質
ダイワハウスは住宅メーカーのうちでもかなりの大手です。
賃貸住宅、戸建てなど色々な注文を受けている高級住宅メーカーです。
ちなみに「プレハブ住宅の先駆け」であり、日本で最初にプレハブ住宅(ミゼットハウス等)を建てました。
Xevoシリーズは鉄骨住宅であり「外張り遮熱通気外壁」となっています。
本来「優れた通気性」と「外張り断熱」を有する鉄骨住宅を作るのは大変なのですが、ダイワハウスはそれを成し遂げました。
また、ダイワハウスは外壁塗装の耐久年数を特殊なコーティング剤である「ジー(XE)コート」を用いる事で長くしています。再塗装のタイミングを遅らせることが可能ですから、「外壁にかける総費用」を下げることができます。
分厚いサイディングボード仕上げ
ダイワハウスは「外壁のサイディングボード仕上げ」をほとんどの住宅に施しています。
そして、サイディングボードが分厚いのが魅力です。
通常のサイディングボードは1.4センチ、1.8センチですが、ダイワハウスの場合は26ミリとなっています。「DSウォール」と呼ばれるそれは分厚く、目地も深いためシーリング材にヒビが入りにくいですし、反り等も発生しにくいです。
また、サイディングボードを分厚くする事により、火と熱に強くなりますし、防音性能も高くなります。
そして、見た目も非常にリッチなものとなります。
目地シーリングは金額が高めです
ダイワハウスの外壁のサイディングボードは重いです(分厚いため)。
そのため、サイディングボードの張り付け数を多くしています(ボート1枚毎は小さめ)。
ボード同士のスキマのことを「目地」と言いますが、ここにコーキング・シーリングといった目地材を入れることで、水が入らないようにしています。
一般的なサイディングは270センチ幅でシーリング目地が存在しています。
ですが、ダイワハウスの場合は90センチ幅でシーリング目地が存在しています。
そのため、目地オンリーで200メートルを優にオーバーし、サッシ付近をトータルするとメーター数は一般的な住宅の2倍を超えます。
以上のように、シーリング工事の料金があるため、ダイワハウスの外壁塗装の見積料金は高めとなっています。
シーリングはメンテナンスで一番大事です
「外壁の伸び縮みに従う」という性質があるのでシーリングも伸縮します。
ですが、「奥行き」と「横幅」のバランスが悪いとシーリングの能力が下がってしまいます。
「幅を、奥行きの2倍にする」のが最適です。
ダイワハウス等の分厚いサイディングボードを使うのであれば、細いスポンジである「バックアップ材」を目地の奥部に入れてからシーリング材を入れて、「幅/奥行き」のバランスを取ることになります。
工事料金は高くなりますが、バックアップ材は必要に応じて使うべきです。
なぜなら、目地シーリングの手入れが「結露・水漏れ・雨漏り」をシャットアウトするために非常に重要だからです。
ダイワハウスのメンテナンスのうちでもココが一番大事です。
耐久年数が20年を超えるような、「とても優れた耐久性を有するシーリング材」が近年登場しています。このようなシーリング材を採用すれば工事頻度をダウンさせることが叶うので、「外壁にかける総費用」を落とすことができます。
そしてシーリング工事は以下の順で進めていきます。
工事前→今あるシールを外す→プライマーを塗る→シーリング材を入れる→ヘラで整える
ちなみに「鉄心」が目地シーリングの内部にあるのであれば、打ち替えが不可能かもしれません。
近年では、シームレス工法(壁に目地を作らない方式)である「グランウッドボイス」も使われるようになっており、これであればメンテナンス費用をカットしたり、耐久力をアップさせたりする事が可能とされています。
トラブルが起きやすい外壁材が存在する?
タイプや年代次第では、ダイワハウスの外壁パネルにも「熱可塑性アクリル樹脂」が使われている可能性があります。これは「溶剤の膨張」「熱による膨張」が発生しやすいと言われている素材です。
出典:https://gaiheki.bosui.net/house-maker/daiwa/
溶剤の膨張:シンナー類を熱可塑性アクリル樹脂の上に塗布すると、熱可塑性アクリル樹脂が溶けて膨張する恐れがあります。
熱による膨張:熱可塑性アクリル樹脂が太陽の光の影響で伸縮する恐れがあります。そうなると空気の層が形成されて膨張する恐れがあります。
ゴルフボール程度に膨らむこともあれば、豆粒程度に膨れることもあります。
また、熱可塑性アクリル樹脂を使ったとしてもこのようなトラブルが起きないことも多いです。
ただ、
・透湿性の低い塗料を使った
・熱が溜まりやすい塗料を使った
・日当たりがいい西面や南面の外壁
などの事があるとトラブルが起きやすくなります。
まずは、図面で熱可塑性アクリル樹脂が使われているかどうかチェックしてから、外壁塗装をしましょう。それか、溶解試験(溶剤シンナーで拭いてみて膨れるか)を外壁塗装企業にしてもらうというのも良いでしょう。
さて、どんな塗料であれば熱可塑性アクリル樹脂の上に塗布しても大丈夫なのでしょうか。
「塗膜」を完全に取り外すことができるのであればそれがベストです。ただ、料金・日数・コスパ……その全てに難があるので現実的ではありません。
そして、熱による膨張を起きにくくする対策としては、「水性塗料で断熱性、遮熱性のあるもの」「工事前に異常があれば、溶解試験をする」「蓄熱しやすい濃い色はや弾性塗料は控える」「アフター点検を行う」などが挙げられます。
また、「一切熱可塑性アクリル樹脂に影響を与えない塗料」は現状存在しないとされているので覚えておきましょう。
2度目の外壁塗装に関する注意点
ダイワハウスのリフォームを一回でも利用した事がある方はぜひお読みください。
「ラバーウォール塗装」をこれまでのメンテナンスで行ったことがある場合、水膨れが発生している恐れがあります。
ダイワハウスは、一時期塗料として「ラバーウォール」を顧客におすすめしていたようです。コストと目地シーリングの労力をカットすることができるからです。
ラバーウォールは秀でた伸縮力と防水力を有する素材であり、塗装を目地シーリングの上で行えば、シーリングのメンテナンスがいらなくなるという理由でした。
ですが実際には、「水気や空気がラバーウォールの中に入ってしまい、そのせいで水膨れが起きて、塗料自体が剥離する」という問題が何件も発生しました。
また、外壁にラバーウォール塗装を施すとアクリル質で守られてしまうため、トラブルが発生しても上塗りを行うことが不可能でした。
なぜなら、「塗料を弾く能力」をアクリルが有しているからです。
そのため「ダイワハウスのサイディングは再塗装できない」と見られるように。
そして、外壁にラバーウォール塗装が施されている場合は、「カバー工法」でサイディングボードを上から更に張る手法がよく採用されるようになりました。
ただ、近年では再塗装もできるようになりました。下地材に「カチオンシーラー」を採用すればOKです。また、メンテナンスコストもかなり下がりました。
密着試験や拭き取り試験をしてからでないと塗装が行えませんが、外壁塗装に関するノウハウがあれば「メーカー以外では対応不可能」と見られている塗装であっても何とかなります。
鉄骨造で発生しやすいヒートブリッジに関して
ダイワハウスの場合、ウィンターシーズンに「熱橋(ヒートブリッジ)」が発生しやすいです。なぜなら、ダイワハウスが基本的に鉄骨造を採用するからです。
ただ、これは鉄骨造の自然現象であってほぼ問題はありません。
出典:https://www.nishiyama-jyusetsu.com/
「断熱材があるところの熱伝導率」と「構造部の鉄骨の熱伝導率」に差があるゆえに、微妙に鉄骨柱が浮いて見えるという状態を指します。
鉄骨のところの温度が下がるため、内側で結露が発生するかもしれません。
「乾燥している部分」と「濡れている部分」の差がはっきり目視できる場合が多いですし、塗装をしても原則としてどうにもなりません。
ですが、外壁塗装時に断熱塗料を使えばある程度緩和できます。
また、ダイワハウス側も最先端の工法によって、ヒートブリッジの解決に成功しています。
そして、一般的なハウスメーカーのものよりも、ダイワハウスのサイディングのほうが分厚いですから、そもそもヒートブリッジがあまり分からないケースが少なくありません。
サッシ付近のシーリングに関して
『外壁面から出ている』サッシの部分があまりなく、外壁面と比較的揃っている」のが、ダイワハウスの傾向です。このようなサッシだと、打ち増ししても分厚くなりません。
※打ち増し:新規のシーリングを、今あるシーリングの上にそのまま乗せる
1ミリくらいのシーリングを表面に乗せても、効果はほぼありません。工事をしても、あっさりシーリングが破れるのが関の山です。
「外壁からサッシが大きく出ている」という性質を持つ、ダイワハウスではない家の場合は、三角シール(三角形の断面ができます)を形成することが可能です。
※三角シール:部材の突合せ地点(直角の入隅等)に入れるシーリング
サッシ付近が分厚くなるのであれば、三角シールの打ち増しになってもOKです。
依頼した塗装企業が「ダイワハウスの外壁塗装をするノウハウ」を持っていないケースでは、「三角シールの増し打ちで大丈夫だろう」と判断してしまって、耐久力の低い工事を実行してしまう恐れがあります。
ダイワハウスの外壁塗装に関しては、今あるシーリングは全部外さなければなりません(目地やサッシ付近も含む)。
シーリングの見積りに注意!
ダイワハウスのシーリング目地は、他の家よりも長いです。
そのためシーリングがたくさんいりますし、労力も大きくなります。
しかしノウハウが薄い工事企業は、工事がスタートしてからでないと、このことが分かりません。
ですから、
・見積金額の倍以上の工事料金になる
・突貫工事をして強引に最初の見積金額に合わせる
・黙って塗料のグレードを下げる
などの事が発生する恐れがあります。
良質な企業であれば
「シーリングが多くなるので、これくらいの見積料金になってしまいます」と、高めの見積料金を提示してくるはずです。
ですが、客に「そんなに高いなんて納得できない」と工事を断られる場合があるようです。
「不当に高い工事料金」をゴリ押ししてくる訪問販売企業も存在しますから、「高くても承諾しろ」と言いたいわけではありません。
「高い理由」と「安い理由」、つまりは「この料金になる理由」を把握して、納得した上で契約を結ぶようにしましょう。
屋根のメンテナンスは絶対に行うものなの?
「グリシェイドグラッサ」という「ケイミュー社」が手掛けるスレート材が、ダイワハウスの屋根に採用されています。
グリシェイドグラッサは、繊維とセメントをミックスして作るため、素材そのものはそれほど頑丈ではなく、風化や水気への耐性がそれほど高くありません。
ですが、「無機系統ガラス質コーティング」をした上で利用されていますから、このデメリットはある程度カバーされています。
とはいえ、10年くらいすればヒビが何箇所ができる場合が多いですし、少し色褪せするかもしれません。ただ、以前のものに比べて色褪せが穏やかになっている事は確かです。
ただ、たまに「30年は劣化が起きない、メンテナンスしなくていい」などという話を聞きますが、それはさすがにないと思います。
ちなみに外壁の劣化速度を「1」とすると、屋根に関しては「2~3」くらいはあります。
屋根のほうが圧倒的に日光・風・雨などを浴びることになりますし、サマーシーズンには表面の温度が60度をオーバーすることもあります。
「屋根塗装に塗料を使う場合は、外壁塗装に使う場合の3分の2くらいの耐久年数になる」と考えておくべきです。
また、外壁塗装で足場を設置したら、一緒に屋根塗装も済ませるのがおすすめです。
「足場工事料金」を節約することが叶うからです。
まとめになりますが、彩色スレート屋根の場合は、ちょうどいい頃合いで塗装メンテナンスをすることを推奨します。
保証は他社に工事を任せても残る
「ダイワハウス以外に、ダイワハウス以外の外壁塗装を任せると保証が消滅する」ので覚えておきましょう。
ダイワハウスの家に関しては、「雨水をシャットアウトする場所」について、15年間の初期保証が設定されています。ですが、そこから先は「保証は有償メンテナンスにより伸びるものとする」というルールになっています。
ただ、外壁塗装を他の企業に依頼しても、「構造上大事な部分(躯体、基礎など)」の保証は残りますから、ほぼ問題ないでしょう。
消えるのはあくまで「雨水をシャットアウトする場所」の保証だけです。
詳しく言うと「早すぎる変色・色褪せ」「塗膜の膨張」「塗膜の剥がれ」が「消える保証」ですが、いずれも「構造それ自体」にはほぼ影響しません。
ダイワハウスは鉄骨住宅に関する確かなノウハウを有していますから、体躯についてもしっかりしています。
ですから、
「ダイワハウスに躯体や基礎などのチェックをしてもらい、他の専門企業に屋根や外壁のメンテナンスを任せる」という方針にしてはいかがでしょうか。
ダイワハウスの外壁塗装はいくらかかる?
通常の屋根や外壁の塗装工事料金は100~150万くらいになる場合が多いです。
ですが、ダイワハウスの家は「サイディングボードの目地シーリング」にお金がかかりますから、これよりも高額になるケースが大半です。
ダイワハウスのHPでは
「外壁面積およそ44坪」「述べ床面積およそ30坪」
を「外壁塗装の標準」としています。
そしてダイワハウスの工事料金ですが、基本的に150万円以上となります。
ただし、シーリングのメンテナンス、下地処理、高圧洗浄、足場設置などを含めた値段です。
ここにベランダの防水処理、屋根塗装、付帯部分(雨樋等)の塗装、軒裏の塗装などが入ってくると、200万をオーバーする可能性が高いです。
ハウスメーカーに任せると高額になるのはなぜ?
一般的な外壁塗装企業に屋根や外壁のメンテナンスを依頼した場合の値段を「A」とすると、ハウスメーカーに依頼した際は「A+50万円~」にもなります。
どうしてこれほど差があるのでしょうか。
1:中抜きの影響
「ハウスメーカーの外壁塗装」では、孫請け・下請けの塗装企業が作業をする事になります。
この際、ハウスメーカーが中抜き(施工管理費、営業経費などに分類するはずです)をするため料金が高くなります。
ハウスメーカーは、せいぜい完成してからチェックする程度でしょう。
ですが、一般的な外壁塗装企業であれば「自社スタッフ」が作業をするので、中抜きはありません。そのため、同じ内容の施工であってもハウスメーカーよりも大幅に安く引き受けてくれます。
また、例えば「一般的な外壁塗装企業にも、ハウスメーカーにも同額を支払う」とすると、前者のほうがグレードの高い施工をしてくれます。
2:リフォーム店の維持費などが含まれているから
ハウスメーカーは日本中にチェーンを作り、事務スタッフや営業員をたくさん確保しています。広告費・宣伝費も多くかけています。
リフォーム作業に、広告コスト、人件コスト、運営コスト等が入ってくるので、どうしても料金が高額になるのです。
ダイワハウスの外壁塗装の利点
ダイワハウスの「新築のタイミングからの外壁塗装の耐久年数」は比較的長いです。
ダイワハウス自体が工事(設計も)を行っていますから構造に精通していますし、オリジナルパーツ(設備、屋根、外壁などのパーツ)のストックもあるので、新築のときとほぼ変わらないメンテナンスをすることが可能です。
また、事後補助(保証など)も充実していますし、点検もたびたびしてくれます。
これらはダイワハウスが大手であるからこそ、出せる利点であると言えるでしょう。
ダイワハウスで家を作った方や、外壁関連工事をした人の感想を探しても、「耐久年数の前なのに壊れた、色褪せ・変色が起きた」などのものはありません。
また、先述の事後補助や点検に関しても高く評価している人が大半です。
ハウスメーカーに任せると高くつきますが、
・信用性が高い
・リスクが少ない
・外壁工事企業を見繕う必要がない
という利点があるので、外壁関連工事の依頼を検討する価値は十分あると思います。
外壁塗装工事をすべきタイミングは?
ボードのヒビ、浮き、コケ、腐食。
屋根材のヒビ、変色などを発見したら、外壁塗装工事を検討しましょう。
ダイワハウスの外壁塗装のポイントまとめ
・コロアニル(スレート)屋根の塗装メンテナンスは10年前後で行う
・シーリング工事の見積金額が低すぎる企業はリスクが高い
・シーリングは原則全部(目地、サッシ付近も)外す
・熱橋(ヒートブリッジ)現象にはほぼ問題はないが、断熱塗料を使えばある程度緩和できる。ただし、外壁塗装では改善不可能
・「ラバーウォール塗装」をダイワハウスのリフォームで行っているのであれば、「密着試験」や「拭き取り試験」をクリアしてから、カチオンシーラーを下塗りに使いつつ塗装を行う
・熱可塑性アクリル樹脂を使っていると膨張の恐れがあるため、下地を溶解試験でチェックしたり、図面を見たりしましょう
・熱可塑性アクリル樹脂を使っていて、その上に塗装したいのであれば、薄色の塗料を推奨(熱が溜まりにくく、断熱能力・遮熱能力に優れているから)
・鉄心がシーリングに含まれていると打ち替え不可
・優れた耐久性を有するシーリング材を用いると、将来的なコストをカットできる
・場合によってはバックアップ材を活用しつつ、シーリングの横幅が「1」なら縦幅を「2」にする
上記以外のポイント
・外壁塗装はシーリングで十全に修繕してから行う。「サイディングボードのヒビ」があると劣化速度が大きくアップするからです
・高圧洗浄機をきちんと使い、下地をベストな下塗り塗料で整えてから屋根塗装をする。下地は非常に重要です
・カラーベスト屋根のヒビに関しては、十全な修繕をシーリングで施す。それが済んでから塗装をする
・セメント瓦下地は塗膜が剥がれやすいので、特にしっかり下地処理をする
・ベランダ防水加工に関しては、塩化ビニール防水を重ね張りすることで防水能力をアップさせることが可能です(ただし、すでに漏水している場合は使えない方法です)
・「軒裏塗装」や「基礎巾木塗装」は透湿性の高い塗料で行う(湿気による剥がれや膨張を防ぐため)
終わりに
ダイワハウスの外壁塗装に関するポイントなどを紹介してまいりました。
ダイワハウスの外壁塗装は比較的難しい(気を使うべき部分が多いからですね)ため、外壁塗装業者は慎重にチョイスしなければなりません。
失礼な言い方になりますが、「ダイワハウスの外壁塗装を任せるには心配な業者」が少なくないと言えます。
もちろんそういった業者に依頼しても成功するかもしれませんが、リスクを背負う必要はありません。
非常に大事な外壁のことですから、「ミスするかもしれないけれど、何となくこの企業に任せる」などという考えでいるのはおすすめしません。
また、もし「知り合いの職人がいる企業」があるとしても安易にその企業に依頼しないようにしましょう。その企業が信頼できるかどうか確かめた上で任せるようにしてください。
外壁塗装の料金は高いですから、そういった「人情」で決めることはできないはずです。
外壁塗装・塗料のノウハウと、確かな経験・実績を有する外壁塗装企業であれば、ダイワハウスの家でも安心して任せることができます。ダイワハウスリフォームと同レベルか、それを超えるくらいの工事を行ってくれます。
それでいてリフォームよりも値段的に大幅にお得ですから、マイホームローンの支払い等が残っている場合は特に助かります。
ダイワハウスの外壁塗装に関するQ&A
・見積金額が異常に高い気がします(250万)
・新築からどれくらいで外壁塗装を行うべきですか?
・ダイワハウスじゃないところに外壁塗装を任せたいのですが……
・バルコニーの修繕はいつすべき?
Q:見積金額が異常に高い気がします(250万)
「ダイワハウスの家・新築15年・およそ40坪・2F建て」で、ダイワハウスに外壁塗装を依頼したところ見積金額が250万円となりました。高過ぎませんか?
A:
ハウスメーカーであればそれくらいかかるのは仕方がないです。
ですが、同じ内容の工事であっても、一般的な外壁塗装企業に任せれば180万円前後になる可能性が高いです(しかもこの値段で塗料の等級を高くできます)。
ハウスメーカーがこれほど高くなるのは、俗に言う「中抜き」があるからです。
孫請け・下請けの塗装企業のスタッフが作業をするので、そこでコストがかかるわけです。
ハウスメーカーの中抜きはおよそ40パーセントと見られています。そのため、この場合100万円(250万円×0.4)程度は、言ってしまえば「余計な出費」です。
ただ、「資金に余裕がある&質の高い外壁塗装企業をわざわざ見繕いたくない」という場合は、ハウスメーカーに任せるのも良いかもしれません。
Q:新築からどれくらいで外壁塗装を行うべきですか?
外壁塗装は10年くらいのサイクルですべきとされていますよね。でも、我が家はもう15年程度ですが、全然外壁が劣化していないように思います。それでも外壁塗装すべきでしょうか?
A
10年~15年程度のサイクルで外壁塗装をすべきとされているのは確かです。
ですが、海のそばに家がある場合は、潮風のせいでもっと早く状態が悪くなります。
それから、九州地域の場合も台風・紫外線のせいで、コンディションが早く悪くなるかもしれません。
ですから「絶対に10~15年!」とは思わないほうが良いでしょう。
そのためにもまずは軽く「再塗装すべきかどうかのチェック」をする事を推奨します。
手で外壁をちょっと触ってみてください(サマーシーズンは外壁が熱いかもしれないので気を付けましょう)。それでチョーキング現象が起きているのであれば、再塗装すべきです。
※:チョーキング現象:壁から白い粉が出る現象。壁を触ると手につく
ただ、ダイワハウスの場合、10年前後でチョーキング現象が発生するような外壁材は使いません。
ですから、雨樋、シャッターボックス、パッキン、基礎等の外壁ではないところもチェックしましょう。それらでチョーキング現象が確認できた場合も外壁塗装を検討しましょう。
あとは、「藻・コケ」「目地のヒビ」「外壁材のヒビ」などがあるケースでも外壁塗装を考えるべきです。
いずれにせよ、まずは専門企業に相談しましょう。
あくまで最初は「相談程度」でOKです。
Q:ダイワハウスじゃないところに外壁塗装を任せたいのですが……
保証関係はどうなってしまうのでしょうか?
A
ハウスメーカーが保証するのは、「外壁や屋根等の雨水をシャットアウトするところ」と「住宅の骨組み等の、構造耐力的に大事なところ」だけです。
外壁や屋根の塗装に関しては、ダイワハウス以外に任せても大丈夫です。
ただし、「事後補助(アフターフォロー)」が充実している業者でないと不安が残ります。
住宅の新築を行うと、その住宅に対して「10年間保証」をハウスメーカーがつけてくれます。
新築から10年の時点で、ハウスメーカーが点検を行ってくれます(0円)。
そのタイミングで「メンテナンス作業の見積り」が提示されます。
この見積りに沿って、メンテナンスを受ける(有料)と、保証期間が10年伸びます。
(一部例外もあるようです)
ハウスメーカーはこの「10年延長」をさせたがりますが、
対象となるのは、
1:雨漏り
2:構造躯体
だけであり、よほど問題がある家でなければ、これらに関するトラブルは(10年では)まず起きません。
最もトラブルの引き金になりやすいのは、落雷、台風、地震等の自然災害ですが、これに関しては保証されません。
ただし、地震保険・火災保険で保証してもらう事ができます(もちろんハウスメーカーの保証とは切り離されたものです)。
まとめると
・保証内容的に考えて、ハウスメーカーの高コストなメンテナンスを継続して受ける必要はない
・ハウスメーカーより安い専門業者にメンテナンスを任せたほうが良い(良質な業者であれば保証もある)
という事になります。
実際、近年では「メンテナンスは、専門企業にしてもらっている」という人がたくさんいるようです。
Q:バルコニーの修繕はいつすべき?
屋根と外壁の塗装は15年くらいでやりました。
そのときバルコニーの床も点検してもらったのですが、「問題はないので先送りして大丈夫です」と言われ、そのタイミングではやらない事にしました。
でも、結局バルコニーの床の修繕はいつ行うべきなのでしょうか?
A
最後には塩化ビニール防水シートそのものが裂ける事になります。
ですから、シートの下部に水が入っていないか、シートに切れ目ができていないか等をチェックしましょう。
ただ、ダイワハウスに関しては、バルコニーマット等が設置してあるので、一般の方が自力でチェックするのは現実的ではありません。
バルコニーマットには「温度が原因の伸び縮み」「紫外線」「各種摩擦」「歩くときの摩擦」などによる負担から保護する役割があります。
ですから、「塩化ビニール防水が外から明らかに見えるケース」に比べて寿命が長いです。
そして、塩化ビニール防水シートのメンテナンスですが、
「既存のシートに上に、新規のシートを設置する」、もしくは「既存のシートを撤去して、新規のシートを設置する」という事になります。
肝心の補修タイミングですが、20年くらいはもつ場合が多いです。
それより早くトラブルが発生した場合は、ピンポイントの修繕でも何とかなるかもしれません(ただし、漏水の場合はカバーしきれません)。
そして、20年を超えてから塩化ビニール防水シートのメンテナンスをするのであれば、「重ね張り」か「張り替え」で、「全体の刷新」をすることを推奨します。
それから、防水処理作業に関しては、「料金がお得な業者」とは考えずにチョイスすることを推奨します。
また、素地をチェックしないと「どの工法が良いか」という判断はできませんが、「住宅メーカーが良いと言った工法」であれば信頼性は高いです。
ただ、ハウスメーカーに任せると高くつくので、費用を節約したいのであれば「良質な専門企業」を見つけて依頼することを推奨します。
※この記事は2017年の11月の情報をもとに個人的見解として投稿したものです。記事の内容は参考程度としてください。