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ダイワハウス住宅の屋根材・防水材をすべて解説
1. 大和ハウス住宅における屋根・防水の重要性【結論】
大和ハウス住宅では、屋根材と防水構造が建物寿命を大きく左右します。
特に、軽量鉄骨造・木造を主とする構造では、次の要素が耐久性と将来のメンテナンス性に直結します。
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屋根材の種類(勾配屋根)
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陸屋根・バルコニーの防水工法
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二次防水・通気構造の有無
国土交通省の調査では、築10年以内の住宅不具合のうち約15%が防水関連とされており、
屋根・防水の正しい理解は住宅を長持ちさせる上で不可欠です。
本記事では、
大和ハウスで採用される屋根材(勾配屋根)・陸屋根防水材・独自防水技術について、構造的な視点から分かりやすく解説します。
2. 大和ハウスの屋根材(勾配屋根)の種類と特徴
2-1. 瓦系屋根材(耐久性重視)
■ 陶器瓦(日本瓦)
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粘土を高温焼成した伝統的な屋根材
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耐用年数:50年以上
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色あせしにくく、原則として塗装不要
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棟部の漆喰・シーリングは約10年ごとに補修が必要
※ 重量があるため、耐震設計とのバランスが重要
■ FRC瓦(エアルーフシリーズ)

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セメント瓦に繊維を加えた軽量瓦
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陶器瓦と比べて約40%軽量化
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表面はセラミック・フッ素コーティング仕様
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10〜15年ごとの塗装メンテナンスが必要
※ 大和ハウスでは
**富士スレート「エアルーフシリーズ」**が採用されています。
■ 厚物軽量瓦(ルーガシリーズ等)

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瓦の意匠性を保ちつつ軽量化
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耐震性に優れる
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高耐候塗装により美観が長期間持続
2-2. 軽量屋根材(耐震・デザイン重視)
■ スレート屋根

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セメント系の板状屋根材
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コストパフォーマンスに優れる
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約10年周期での塗装が必須
※ ジーヴォ(xevo)シリーズでは
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グリシェイド・グラッサ
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コロニアル遮熱グラッサ
が採用されています。
■ 金属屋根(ガルバリウム鋼板)

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非常に軽量で耐震性に貢献
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耐食性・耐久性が高い
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シャープで現代的なデザイン
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雨音対策として断熱・遮音設計が重要
3. 大和ハウス住宅の陸屋根・バルコニー防水
3-1. 主要な防水工法と特徴【箇条書き】
■ ウレタン防水

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概要:液状ウレタン樹脂を塗布して防水層を形成
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特徴:柔軟性が高く下地の動きに追従、複雑形状に対応
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使用箇所:屋上、陸屋根、バルコニー
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保証目安:約10年
■ FRP防水

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概要:ガラス繊維マット+樹脂による硬質防水層
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特徴:軽量・高耐摩耗性、伸縮性は低め
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使用箇所:バルコニー、庇、屋根
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保証目安:約10年
■ アスファルト防水

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概要:アスファルト含浸シートを積層
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特徴:防水性能・耐久性が非常に高い
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使用箇所:マンション・ビル屋上
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保証目安:約10〜15年
■ シート防水(ゴム・塩ビ)

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概要:既製防水シートを貼り付ける工法
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特徴:施工品質が安定、工期が短い
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使用箇所:屋上、集合住宅、陸屋根
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保証目安:約10〜12年
■ 補足(法的位置づけ)
屋根・バルコニーの防水部分は、
**住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)**により
10年間の瑕疵担保責任(契約不適合責任)対象部位です。
3-2. 大和ハウスで多い防水工法の実例
■ ウレタン防水 通気緩衝工法
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通気シートにより下地の湿気を排出
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下地の動きによるひび割れを抑制
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使用例:田島ルーフィング「オルタックエース」
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トップコートは約8年で再塗装推奨
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保証目安:10年
■ 塩ビシート防水
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ゴムシート・塩ビシートが主流
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軽量鉄骨造では塩ビシート機械固定工法の採用が多い
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建物の揺れに追従しやすい
4. 大和ハウス独自の防水構造と保証体制
4-1. 防水構造の特徴【要点】
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二重防水構造:外壁表面+内部の二層防水
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非露出二次防水:紫外線劣化を受けにくい
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防湿・通気構造
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室内側:アルミ蒸着フィルムで湿気遮断
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壁内:通気層で湿気を外部へ排出
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床下防湿対策
防湿・防蟻シート+防湿土間コンクリート
→ 構造体の劣化リスクを抑える設計
4-2. 防水保証制度(初期保証と延長)
大和ハウスでは、建物の引き渡し後に実施される定期点検を条件として、構造・防水部分に対して独自の長期保証制度を設定しています。
🔹 初期保証
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構造耐力上主要な部分 と 雨水の浸入を防止する部分(=屋根・外壁等)は
引き渡し後 30 年間 の初期保証となっています。
※保証を維持するには、定期点検(大和ハウスによる点検)を受ける必要があります。
※一部商品・構造によって保証年数や条件が異なる場合があります。
5. まとめ
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大和ハウスは屋根材の選択肢が多い住宅メーカー
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陸屋根・バルコニーは防水工法の理解が不可欠
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通気構造・二重防水により高い耐久性を確保
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メンテナンス時は
屋根材・防水工法に応じた適切な方法選択が重要














































