塗装回数と塗装間隔はとても重要です。工事を実際に行わない一般の人は知らなくてもいいことではありますが、1回目と2回目の塗装の間隔などをメーカーの指定通りに空けていないとずさんな塗装工事になり、塗料の塗膜の性能が著しく低下しますので要注意です。
一般的な塗装は下塗り、中塗り、上塗り
外壁塗装などの一般的な塗装工程では、三度塗りが基本です。一度目は下塗り、二度目は中塗り、三度目は上塗りです。三度塗りは基本ですので、それより少ないと耐久性や性能に難が生じます。
耐久性を高めるために四度塗りや五度塗りを行う場合もあります。塗装の塗り回数が少ないと、屋根や外壁は雨や風、紫外線、外気にさらされる場所ですので、塗装面がすぐに色あせたり、剥げてしまったりします。
メーカーが想定していた耐用年数よりも短くなってしまい、再度塗装をやり直さなければならなくなります。余計に無駄なコストがかかりますので、塗装の塗り回数を少なくするのはやめてもらいましょう。
インターバルやオープンタイムは必ず守る!
塗装作業の現場では、塗り回数も大切なことですが、塗装間隔にも注意を払っています。インターバルやオープンタイムという言葉があります。
その意味は、接着剤を塗布してから効果が出るまでに最低限必要な時間のことです。
塗装業界でも同様の意味で使われており、最初の塗料を塗った後、次の塗料を使った塗装までに必要な乾燥時間のことを指してそう呼んでいます。具体的には、説明書きで塗装回数と1回目と2回目の塗装間隔〇〇分、その後の塗装間隔〇〇分を空ける、といった形で詳しく記載されています。
塗装の回数はもちろんですが、塗装間隔もしっかり守らなければ、機能性の高い塗料を使っても、塗料の性能が十分に発揮されない場合があります。手抜き工事をしないように十分な時間を取ってもらい、塗装作業をしてもらいましょう。
塗装回数と塗装間隔が少ない塗装工事は手抜き工事です!
メーカーが推奨する塗装間隔、乾燥時間は、必ず守るようにしてください。経費を減らしたい、利益をもっと出したい場合は、塗装間隔を守らずに短時間で塗装工事を終わらせる業者もあります。十分な乾燥時間を取らずに重ね塗りを行った場合、仕上がりや性能に悪影響を及ぼすことがあります。
塗装作業では、一日1工程で、乾燥時間を十分に確保することが大切です。塗装間隔が十分でないと、塗膜が縮んだり、ひび割れが発生したり、艶が出なかったり、もどりなどが発生したりします。
AKIHIKO ICHIKAWA