初めての外壁塗装工事で、初心者でもカンタンにチェックできる見積書のポイントについてまとめました。
使う塗料のグレードや製品名
塗料のグレードはさまざまです。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など機能性や耐久性の高い塗料ほど価格が高くなり、耐久年数も上がります。グレードによる価格の相場もありますので、高すぎないかどうかをチェックしてください。
耐用年数の同じ塗料を使う必要があり、外壁塗装以外の雨戸や雨樋、戸袋なども同じ塗料使うようにしましょう。塗る箇所によってグレードの低い塗料を使うとその箇所だけ劣化が早まってしまいます。 オリジナル塗料よりも知名度の高いメーカー製塗料がおすすめです。
作業内容、使用材料
見積書に記載される作業工程は、その作業内容が正確に書かれており、使用する材料やその量もしっかりと記載されていなければなりません。少しでも曖昧な部分があれば明らかにしていきましょう。
足場代、下地処理
塗装工事では、足場や養生が重要です。足場の組み方や費用も要確認です。 足場の設置と解体の工程も省かれていないかしっかりと確認してください。
そして、塗装前には、下地処理を行います。外壁の補修やサビ取り、古い塗料を除去するケレン、高圧洗浄などは必ず行われる作業で、塗料の性能を十分に引き出すために必要です。使用する機材や作業面積なども確認してください。
塗装面積と塗り回数
相見積もりにより塗装面積に差が出ていないかをよく確認してください。一社だけの見積書なら、お住まいの外壁の塗装面積がわからない場合もあります。複数の塗装業者に依頼することで正確な塗装面積がわかります。
外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りが基本です。それより少ない回数だと塗料がうまく付着しません。結果として時間が経てば剥がれやすくなってしまいます。
塗装の品質は、初心者が見た目で判断することが難しく、塗装の工程と回数をきちんと記載している見積書なら安心していいでしょう。
諸経費の金額
最後のチェックポイントは、諸経費です。塗装工事全体の10%以下が目安です。 よくある項目は、電話代や清掃費、ガソリン代、駐車場代、ご近所への挨拶回りにかかる費用などです。かかる費用を事前に確認しておくとコストを抑えることができます。
初心者でもわかる外壁塗装工事の見積書のチェックポイントをご紹介しました。見積書が正しくても、実際に工事を行う職人が手抜きする場合もあります。見積書だけで判断せずに工事中も進捗具合を確認し、気を抜かないようにしてください。
AKIHIKO ICHIKAWA