建物のメンテナンスで大規模な工事が必要となる箇所といえば、屋根と外壁です。屋根は塗装の他、葺き替え工事が行われます。外壁も塗装や張り替えが実施されます。同時に行うことでコストを下げ、工事費を節約できます。
お住まいのメンテナンス費用をできる限り安くするには?
屋根や外壁の工事は大規模ですので、職人が数週間通い詰めて工事を行います。それだけ費用も高額です。屋根のリフォームでは、塗り替えがよく行われますが、塗り替えサイクルを何度か実施した後は、屋根材そのものが劣化していますので、屋根材を全交換する必要があります。
既存の屋根材を撤去し新しい屋根材に交換する工事が、屋根の「葺き替え」です。 葺き替え工事の他には、カバー工法による重ね葺きもあります。既存の屋根材はそのままにし、二重に屋根を設置します。
設置にはいろいろな制約がありますが、工期も短縮でき葺き替え工事よりも低価格で工事が完了します。さらにお得に工事を済ませたいなら、屋根と外壁のリフォームを同時に行うべきです。10~30万円かかる足場代を節約できるからです。
足場を組む外壁塗装や屋根の葺き替え工事
外壁塗装工事や屋根の葺き替え工事では、必ず足場をしっかり組んで養生を行った後に工事を行います。足場を省略する工事業者は、安全性に問題がありますのでいくらコストが安くなっても依頼すべきではないでしょう。
足場を設置した後も撤去作業が必要です。通常の屋根リフォームでかかる足場代の目安は、10~30万円程度になります。屋根の葺き替えが100~200万円、外壁塗装が80万~150万円かかります。
これらの工事を別々に行うと、足場設置費用が倍になります。同時に行うと、足場代の設置も撤去も一回で済みます。資材や時間も節約できるだけではなく、同時に工事を行うことでさらに工事費を割引してくれる屋根リフォーム業者も存在します。
屋根工事と外壁塗装工事はどんな業者に依頼すべきか?
屋根工事業者と塗装業者は、専門分野が異なります。そのため、屋根工事業者に工事を依頼すれば、外部の塗装業者に外注する場合もあります。業者でも屋根工事と外壁塗装工事を同時に行うパターンはよくあることですので、どんな業者であっても対応できると考えていただいていいでしょう。
ただし、相見積もりは必要です。価格相場をよく知らなかったり、どちらかの工事に関しての知識が不足していることもあるからです。塗装業者は、屋根工事で使う巨大な資材を保管するための倉庫を保有していません。屋根工事では腕のいい職人を確保する必要があります。塗装業者に仕事を依頼すると、屋根工事は外注になり値段が上がってしまう可能性が高いといえます。
AKIHIKO ICHIKAWA