住宅の雨漏りが起こるケースとしましては、屋根から雨漏りがするケースと外壁のひび割れなどから水が入るケースがあります。 それらの雨漏りは塗装をするだけで治るものなのでしょうか?今回は住宅の雨漏りが塗装だけで治るものなのか?また雨漏りを防ぐにはどうしたらいいのかという解決策をご紹介したいと思います。
基本的に塗装では雨漏りを防ぐことはできない
雨漏りと言うと屋根から水が侵入してくるケースを想像すると思いますが、雨漏りは屋根からだけでなく外壁からも水が侵入してきます。 なので塗装の種類としては外壁塗装と屋根塗装二つがありますが、どちらをしたとしても基本的に塗装だけで雨漏りを防ぐことはできません。
塗装だけで雨漏りを防ぐことができる場合もありますが、 仮に一時的に雨漏りを防ぐことができたとしても高確率で再発してしまう可能性や、せっかく塗装したのにも関わらず雨漏りが全く改善されない場合も十分あるので塗装だけで雨漏りを防ぐことはあまりオススメはできません。
外壁からで雨漏りがする原因と塗装だけでは治らない理由
外壁から水が入ってくると言うことは、大抵の場合割れが原因になります。それはどんなヒビでも雨漏りする訳ではなくヒビの種類やヒビの大きさに関係してきます。
割れの種類としては
• ヘアークラック
• 乾燥クラック
• 構造クラック
の3種類ありますがどのクラックでも1mm以上の割れが生じると雨漏りが発生しやすくなり、割れて水が入ってきたと言う時点で根本的な外壁の修理が必要になります。
どこから水が侵入しているのかを調べ修理を行い、その後に塗装と言う流れが一般的ですが、その工程を飛ばし塗装だけで修理を完了させようとしてしまうと上手くいかないことが多いです。
屋根から雨漏りがする原因と塗装だけでは治らない理由
屋根の構造としては、「下地合板」「アスファルトルーフィング 2次防水」「屋根仕上げ材 1防水」の三重構造で構成されています。一番下に下地合板があり、その上にアスファルトルーフィングがありその上に屋根仕上げ材があります。
屋根から雨漏りが起こると言うことはすでに、2次防水が損傷していることが多くその状態で上から塗装を施したとしたとしても、根本的な解決にはなりません。
この場合屋根の修理として適切なのは
• カバー工法
• 葺き替え
をすることで雨漏りを防ぐことができます。
「カバー工法」とは既存の屋根材の上に屋根材を設置する工法のことで、「葺き替え」は傷んだ屋根を取り外して新しい屋根に取り替える方法です。
AKIHIKO ICHIKAWA