セラミックと聞くだけでなんだか良さそうな感じがしてしまいますが、実際のところセラミック塗料を使用した外壁塗装はどうなのでしょうか?今回はセラミック塗装について詳しくご紹介したいと思います。
セラミック塗料とは?
セラミックとは「陶磁器」「せともの」「焼き物」のことで、それらを塗装しやすいように改良して塗料に混ぜたものがセラミック塗料です。ここで気をつけたいのがセラミックは塗料のグレードを指すものではなく、セラミックと言う成分が入っているか入っていないかで、決まると言うことです。
例えばアクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料はアクリル塗料が一番価格が安く、シリコン塗料が一番高いですが、セラミックと言う成分はこのどの塗料にも入れることができる。つまり「シリコン塗料+セラミック」と言うような感じなのでセラミック塗料自体はグレードを表すものではありません。
セラミック塗料は訪問販売などの悪徳業者に使われやすい
普通の人がセラミックと聞くとなんだか良さそうな塗料なので惹かれてしまいます。「セラミック塗料なので普通の塗料と比べ5年長持ちする塗料なんです」と言われてもそれが嘘だとは分からずそのままお願いしてしまうケースもあるのです。
ですがセラミックはグレードを指すものではないのでセラミックだから耐久性が高く長持ちすると言うのは嘘になります。あくまでも元となる塗料の樹脂(アクリル、ウレタンなど)がなんなのかで耐久年数が変わるのです。
セラミックだけの塗料と言うのは存在しません。あくまでセラミックは塗料に配合される成分なので、騙されないためにはそこを覚えておいてください。
本来のセラミック塗装の効果
・耐熱性が高い
・紫外線に強い
・硬度がある
塗料の中にセラミックを入れて塗装すると乾燥した時にセラミック成分が表面に浮き上がってきます。そうすると塗膜表面をセラミック成分でカバーして紫外線などの日差しに強く、耐熱性にも優れた塗装になります。
ただ乾燥の過程でセラミックが上手く表面に配置されれば問題ないのですが、工程を誤ったり乾燥の期間を適当にしてしまうと、セラミックが中で固まってしまうことがあるので、注意が必要です。
また親水性が高くなり雨や水をかけると表面の汚れが落ちやすくなります。表面にセラミックが配置されると、硬度が上がり汚れがつきずらくなるのもメリットと言えます。
セラミックと塗料の耐用年数は塗料によって異なるため一概には言えませんがセラミックを含むと硬度が上がる反面、衝撃などでクラック、割れが起きやすいと言うこともあります。
AKIHIKO ICHIKAWA