壁紙クロスへの塗装もOK!メリットやデメリットについて
出典:http://www.y98.jp/blog_report/
塗装業者では、外壁塗装以外にも内装の塗装を同時に請け負うことがあります。
住宅の内壁に使われている素材は多種多様で、デザインにも凝った意匠性の高い内装を好む方が多いので、外装よりも細かな注文が多くなってしまいます。
内装といえば、壁紙クロスや塗壁、木材などをはじめとした多種多様な素材が使われています。
結論からいえば、ほぼすべての内壁に塗装が可能です。
今回は、大量生産によるコストダウン効果が高いことから、室内壁で最も採用されている「壁紙クロス」への室内壁塗装について、そのメリットやデメリットを中心にご紹介していきます。
室内壁塗装のメリットとは?
まず、壁紙クロスなどには出せないような素材感や手作りの風合いの魅力が塗装によって引き出せます。
丁寧に塗装された壁は、カフェやレストランのように落ち着いた雰囲気を出すことができ、温かみのある空間を演出してくれるからです。
また、壁の一面や一部分だけを塗装しただけでも、鮮やかな色ならアクセントとなって華やかな室内に見せることができます。
室内の壁に壁紙を採用している場合、一部箇所に汚れがついてしまったら、壁紙一面全てを張り替えなければなりません。
また、一部箇所だけの張り替え補修を実施しても、周囲との色が合わずに全体を貼り直さないときれいに修復できないことがあります。
しかし、壁紙クロスの張り替えではなく塗装を実施するなら、部分的な塗装も可能となるため、新たなデザインや色を使った塗装色を楽しむことができます。
内装塗装の現場では、既存の壁紙クロスの上に塗装をすることから、張り替える必要がないため、廃材があまり出ないことも大きなメリットの一つとして挙げることができるでしょう。
そして、今では塗装する塗料も様々な種類の中からお気に入りのものを選ぶことができますので、ユニークなデザインにも仕上げることができます。
一般的な水性アクリルペイントの他にも、具体的な事例を挙げると、壁を黒板の様に変えてしまう黒板塗料、ホワイトボードの様に使えるスケッチペイント、磁石で貼ってはがせるマグネットペイントなどにも高い人気があります。
室内壁塗装のデメリットとは?
壁紙クロスに比べると、塗装した壁は汚れが付きやすいというデメリットがあります。
油や水などがはねて汚れが付きやすいキッチンの内装を塗装する場合には、下塗り材で丁寧な下地処理をした後に塗装する必要があるでしょう。
また、塗装に使う塗料が油性の場合、時間が経過すれば自然に臭いが薄れていきますが、塗装直後は塗料の独特の臭気に不快感を覚えることが多く、気分を害することがあります。
水性塗料をおすすめしますが、油性塗料であっても窓や玄関を開放して通風性を良くしたり、換気扇を回したりすれば、換気によって深いな臭いが解消できます。
また、塗装してから完全に乾燥するまでに、半日から数日を要することがあります。
塗装後の換気対策はもちろん、安易に壁に触れないといった配慮も必要で、塗装後の数日間は生活に不便さを感じることがあります。
外国では、壁が汚れたり傷がついたりしたから塗装を行うケースもありますが、気分を一新したいとか気分転換などで室内壁塗装をすることが多いようです。
塗装するタイミングでは、嬉しいことがあった時や子どもの成長に合わせて色を変えたい、など、日本人よりも感覚や感情を大切にしている点に大きな違いがあります。
日本にも日本特有の自然環境や風土に合わせて、防カビ性が高く、吸放出性のある自然塗料と呼ばれている「漆喰」や「珪藻土」のような塗壁があります。
コテを使って仕上げる場合もありますが、塗装職人がいつも使うローラーや刷毛などでの塗装作業も可能で、壁紙クロスの上にも塗装が可能な塗材があります。
もちろん、今でも室内壁の塗装といえば、日本の日常の住まいの生活の中にもしっかりと根付いているようです。
皆さんも今までとは少し変わった塗装による内装で、室内での暮らしを楽しんでみるのもいいかもしれません。
AKIHIKO ICHIKAWA