塗装工事に限らず、リフォーム工事を行うときは、業者側がご近所へ挨拶に行くのが一般的です。塗装工事では、足場部材の搬入や騒音、高圧洗浄時の水しぶきの飛散、塗料の臭気など、ご近所にご迷惑がかかります。そのため、始める前に工事案内とご挨拶をすましておくことが大切です。
もし、事前挨拶がなく工事が始まったら?
もし、隣の家が事前の案内もなく工事を始めたらどう思うでしょうか? 隣に住んでいたとして想像してみてください。塗料は飛んでこないのか? 足場は倒れてこないのか? 作業が実際に始まってみたら、作業車が邪魔で駐車場への出し入れがしにくい、足場を組み立てる音がうるさい。
ご近所の方の中には、お仕事が夜勤の方もいるかもしれません。作業2日目には高圧洗浄機の音がうるさい。職人の話し声がうるさい。こうなってくると、すべてが気になって、不安と怒りがこみ上げてくるかもしれません。
では、事前に工事案内と挨拶があったらどうでしょうか?
例えば、市川塗装と申します。〇〇日より〇〇様宅の塗装工事を始めさせて頂きます。工事におきましては、細心の注意をはらい行いますが、足場作業や高圧洗浄時の騒音、駐車場へのお車の出入りなどで大変ご迷惑をおかけします。何かお気づきのことがございましたらこちらにご連絡ください。迅速にご対応いたします。工事期間中宜しくお願い致します。
粗品(タオル)と一緒に工事案内を渡します。
最低限ですが、これだけでもかなり気分が違います。ご近所の方は、工事を始める前に心の準備ができます。また、自分たちもいずれは工事をするのだからお互い様と少しくらいは大目に見てくれることもあります。
挨拶は同行したほうがいい?
「挨拶は同行した方がいいですか」とお客様から聞かれることがあります。
通常は、業者側だけで挨拶に行くケースが多いですが、別日にご自身でもご挨拶される方もいます。弊社であいさつに行く場合、お客様の家の向かい側の3軒と左右の2軒の家です。立地によって軒数は変わります。
「向こう三軒両隣」
業者の方で粗品を持っていくので手ぶらでもいいと思います。弊社の粗品は一般的なタオルです。あまり高価なものだと受け取ってもらえないことがあります。タオル位でしたら工事案内と一緒に受け取ってくれます。
事前に業者に近隣への配慮について確認しておきましょう
施工業者に、工事前のご近所への配慮について確認しておきましょう。後になってから、実は挨拶に行っていなかったということがないように注意してください。せっかく家が綺麗になるのですから、ご近所の方にも嫌な思いはさせたくないですよね。
AKIHIKO ICHIKAWA