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積水ハウス・セキスイハイムの外壁材を徹底解説

積水ハウスとセキスイハイムのオーナー様が、築15年以上経過した愛着ある我が家の外壁材を正しく特定し、その独自性や特徴を深く理解するための詳細ガイドを作成しました。
ご自身の住まいに採用されている外壁材が、どのような技術で生まれ、どのような価値を持っているのかを紐解いていきましょう。
はじめに:15年を経て再確認する外壁材の価値
家を建ててから15年、20年という月日が流れると、外壁にはその住まいの個性が色濃く表れます。積水ハウスとセキスイハイムは、日本の住宅業界において外壁材に最もこだわりを持つメーカーと言っても過言ではありません。
積水ハウスの「ダインコンクリート」や「ベルバーン」、セキスイハイムの「磁器タイル」や「ジオマイト外壁」は、単なる表面の飾りではなく、建物の資産価値を守るための「シェルター」としての役割を担っています。本ページでは、それぞれの素材が持つ製造背景や意匠的特徴を詳しく解説し、ご自身の外壁がどれに該当するかを特定する手助けをします。
積水ハウス:構造と一体化したフラッグシップ外壁
積水ハウスの外壁選びは、建物の「構造」と密接に連動しています。積水ハウスの外壁は、それぞれの構造体の性能を最大限に引き出すために専用開発された「システム」の一部だからです。
鉄骨住宅(イズ・シリーズ)の象徴:「ダインコンクリート」

鉄骨2階建て住宅(イズ・シリーズ)の約5割に採用されている、積水ハウスを代表する最高級外壁です。
- 素材の正体: 1984年に独自開発されたオリジナル外壁です。成形したコンクリートを高温高圧の蒸気で硬化させる「オートクレーブ養生」により、極めて安定した「トバモライト結晶」を生成させています。これにより、一般的なコンクリートを遥かに凌ぐ強度、耐久性、防耐火性、遮音性を実現しています。
- 見た目の特徴: 職人が手彫りした原型から型枠を作る「キャスティング製法」が用いられています。コンピュータ制御では出せない、温かみのある表情と圧倒的に彫りの深い陰影が、邸宅としての重厚な風格を醸し出します。
- 主なデザイン(柄):
◦ シェードボーダー: 水平ラインがシャープでモダンな印象を与えます。
◦ 小端積(こばづみ): 小さな石を積み上げたような、和の趣と重厚感があります。
◦ 砂岩: 自然な砂岩の風合いを再現した、ナチュラルな表情が特徴です。
木造(シャーウッド)専用:陶版外壁「ベルバーン」

「陶器」と同じ製法で作られる、木造住宅シャーウッド専用の高級外壁材です。
- 素材の正体: 粘土やロウ石などの自然素材を主原料とし、約1100℃の高温でじっくり焼き上げて作られます。焼き物特有の「窯変(ようへん)」により、一枚一枚が微妙に異なる色合いを持ち、年月を重ねるごとに深みが増すのが特徴です。
- 性能の強み: 塗装による着色ではなく、陶器そのものの色であるため、紫外線による色あせや変色が極めて少ないのが最大の強みです。釘よりも硬い強度を持ち、夏の強い日差しや湿気にも強い耐候性を備えています。
- 主なデザイン(柄):
◦ スレンドボーダー: 表面に光沢感があり、洗練されたモダンな印象を与えます。
◦ クラフトボーダー: ザラっとした土肌の質感を活かした、温かみのあるデザインです。
◦ スティックボーダー: 細いラインが繊細な陰影を作り出します。
その他の鉄骨用外壁:セラブリッド、エコルデック
- セラブリッド: セラミック基材を鋼板と鋼製フレームで補強したハイブリッド構造で、「軽量さと強度」を両立しています。
- エコルデック: 33mmという圧倒的な厚みを持つ窯業系外壁材です。サイディングでありながら、その厚みが生み出す深い陰影により、重厚な外観を実現します。
セキスイハイム:メンテナンス性を極めたタイルとボード
セキスイハイムの外壁は、工場生産ならではの精密な施工と、長期的な美観維持を重視したラインナップが特徴です。
不動の人気:「磁器タイル外壁」

石英や粘土などの無機物を1200℃以上の超高温で焼き締めた外壁材です。
- 素材の正体: 素地が緻密で水を通しにくく、吸水率は1%以下という驚異的な低さを誇ります。非常に硬く、耐火性や防火性にも優れているため、過酷な環境下でも美しさを保ちます。
- セルフクリーニング機能: タイルの表面に薄い水の膜を作る「親水性」を持っています。汚れが付着しても、雨水がその膜の下に入り込んで汚れを浮かせて洗い流すため、美観を長く維持できます。
- 主な種類(鉄骨造用):
◦ レジデンススタイル(N/G): プレミアムな質感を持つ、ハイムのタイル外壁の代表格です。
◦ ラスティックタイル: 割石のような自然な表情を持つタイルです。
◦ Sラティスタイル: 幾何学的な格子状のラインが特徴のデザインです。
独自の外壁システム:「レリーフウォール(SFCボード)」

木の繊維と熱硬化型セメントを混ぜ合わせ、強度としなやかさを両立させた独自開発の外壁材です。
- ジオマイト外壁: 石素材をモチーフとした「彫り」の深さが特徴です。幾何学的な美しさを追求しており、光の当たり方で色が変わる「雲母(マイカ)」を使用したプレミアムカラー(ダークブルーマイカなど)も展開されています。
- レリーフ外壁: 自動車の塗装技術を応用した「UVAコーティング」が施されています。これはクリア層に紫外線吸収剤を含ませることで、下層の顔料を紫外線から守り、色あせを防ぐ技術です。
◦ 代表的な柄:アシュレーレリーフ、Gレリーフ、クレイッシュレリーフ。
あなたの家の外壁材はどれ?【判別チェックリスト】
現在の住まいの様子を観察して、以下の特徴に当てはまるか確認してみましょう。
【積水ハウスにお住まいの方】
- コンクリートのような質感で、指の第一関節が隠れるほどの深い彫りがある → 鉄骨造の**「ダインコンクリート」**である可能性が極めて高いです。
- 陶器のような質感で、叩くと硬い音がし、1枚が横長のボーダー状になっている → 木造シャーウッドの**「ベルバーン」**です。
- 鉄骨造だが、ダインコンクリートほどの彫りの深さはなく、少しフラットな印象 → **「セラブリッド」や「エコルデック」**が考えられます。
【セキスイハイムにお住まいの方】
- 小さな四角いタイルが壁一面に貼られており、タイル間にゴム状の目地(ガスケット)が見える → 鉄骨造の**「磁器タイル外壁」**です。
- 石目調のデザインで、幾何学的かつ立体的な非常に深い凹凸がある → 独自外壁の**「ジオマイト外壁」**です。
- タイル状ではないが、表面にコーティング感があり、色あせが少ない → UVAコーティングを施した**「レリーフ外壁」**です。
まとめ:外壁材が語る住まいの歴史
築15年以上が経過しても、積水ハウスやセキスイハイムの外壁材はその美しさと強靭さを保つよう設計されています。
ご自身の外壁が**「焼き物(ベルバーン・磁器タイル)」なのか、それとも「緻密な塗装技術に支えられた成形品(ダインコンクリート・レリーフウォール)」**なのかを理解することは、将来の住まいの価値を維持し、適切なケアを行うための第一歩です。
特に、2014年5月を境に積水ハウスの塗装仕様(タフクリア-30)が進化しているなど、製造時期によっても細かな仕様が異なる場合があります。ご自身の家の構造と外壁の見た目を改めて照らし合わせ、その素晴らしい性能をぜひ再確認してみてください。
積水ハウス・セキスイハイムの外壁塗装は市川塗装へ













































