油性塗料とは?使用するメリットなど
外壁塗装を行う際に最も重要なポイントとなるのが塗料の選択です。塗料を大きく分けると、水性と油性に分けることができます。
水性と油性では、それぞれにメリットやデメリットがありますが、耐久年数という面で見ると、水性塗料を使用するよりも油性塗料を使用する方が長持ちすることがわかっています。
水性塗料は水に溶けやすいという性質がありますので、塗装後に雨や雪が降ると外壁表面は必ず濡れてしまいます。
そのため、どうしても水に溶けて塗装が剥がれやすくなってしまうというデメリットを持っています。
このような理由から、水性塗料よりも油性塗料のほうが長持ちしやすく、耐久年数も長めに設定されています。
今回はその油性塗料の特徴やメリット・デメリットについて少し詳しくご紹介していきたいと思います。
上記でも述べましたように、油性塗料という塗料は、耐久性に優れている性質を持ち、種類によっては10年以上持ちますし、20年以上の耐久力を持つ製品も多数存在します。
また、油性塗料は密着性にも優れているため、塗装作業がしやすいので、経験豊富な塗装職人は油性塗料を選ぶことが多いという傾向があります。
塗料が持つ本来の性能を発揮させるには、水性塗料よりも油性塗料のほうがよい、ということになります。
これらの点を総合的に考えると、油性塗料を使った塗装工事は、一回塗装すれば相当な期間(10~20年程度)は次の塗装メンテナンスを実施する必要がなくなりますので、手間がかかりませんし、お財布にも優しいので非常におすすめできます。
しかし、一方で、油性塗料を使用する際には人体に有害だとされている有機溶剤を使用しているので、臭いがきつくなり、作業者だけではなく近隣住民にも不快感を与えたり、健康を害したりすることもあるため、少なからずデメリットも存在するということを知っておいてください。
また、有機溶剤は燃えやすいという性質を持っており、保管方法や保管場所には十分な配慮が必要ですので、取り扱いは慎重に行い、十分に注意しなければなりません。
また、機能性にも優れた油性塗料が多いので、使用している素材も高額になってしまうことが多く、価格も水性塗料に比べると高めに設定されています。
塗装業者にお任せだからといって、塗料についてよく知らないというのでは悪徳業者にも騙されてしまうことがあります。
塗装工事を検討している施主も、こちらでご説明したような油性塗料のメリットやデメリットをしっかりと把握した上で、塗装業者としっかりと打ち合わせを行い、どの塗料を使用するのかを決定するようにしましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA