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【人気】外壁塗装の黒！失敗しないためにメリット・デメリットを知ろう

【人気】外壁塗装の黒！
失敗しないためにメリット・デメリットを
知ろう

「外壁塗装をかっこよく黒に塗り替えたい！」「これまでベージュ系だったから次はブラック系にしようかな？」と考えている方もいることでしょう。黒の外壁はモダンでおしゃれな印象を与える色であり、個性的でグッと目を引く色でもあります。一方で、「黒い外壁は逆に汚れが目立つの？」「なんだか夏場は暑そう」と不安を抱く方も多いようです。
同じ「黒」でも、外壁の形状や素材、塗料の艶感などで印象は変わってきます。また黒一色なのか、黒をあわせたツートンにするのかといった点も、印象を変える要素の一つです。この記事では、黒の外壁塗装にしたいときに知っておきたいメリット・デメリットや、押さえておくべきポイントについて解説します。

汚れに強い塗料を選ぶ
付帯部に明るい色を入れる
グレーと黒のツートンにする
艶消しの黒にする
薄めの黒を選択する
他のダークカラーも検討する

まとめ

黒の外壁塗装の魅力

黒の外壁塗装は、モダンで高級、おしゃれなイメージを与える色でありながら、ほかの色や素材と組み合わせやすいのも魅力です。日本であまり見かけない配色なので、周囲の家と差をつけておしゃれ感を楽しみたいといった方にもおすすめです。
黒の外壁塗装の魅力は、主に以下の3つが挙げられます。

デザイン性が高く、高級感がある
個性的で差別化できる
黒ずみが目立ちにくい

それぞれ詳しく紹介します。

■ デザイン性が高く、高級感がある

黒が与えるイメージといえば「モダン」や「シック」などの洗練された印象や、「高級感」などがあります。
家の外観に黒色を使うことで、さまざまなアレンジがしやすいうえに、グッとデザイン性を高めてくれる点が大きなメリットです。黒は無彩色であるためほかの色との相性もよく、合わせた色を引き立たせる効果もあります。組み合わせる色によって家の印象を大きく変えられるため、幅広いアレンジで家の演出を楽しんで、最後に黒をあわせて引き締めるという活用も可能です。
また黒い外壁塗装は木材などの自然素材とも相性がよいため、黒が持つモダンやシックなどの印象に、ナチュラルで柔らかい雰囲気をプラスできるのも魅力の一つです。
さらに高級感を演出できる点は、なんといっても黒い外壁の最大の魅力でしょう。さまざまな色の組み合わせやアレンジする場合でも、黒を取り入れることでおしゃれで高級感のある家に仕上げてくれるのが魅力です。

■ 個性的で差別化できる

黒い外壁塗装をした家は、周囲の家と差別化できる点も魅力です。黒色は普段の服装などにはよく取り入れられる基本色ですが、黒い家は日本ではあまり多くありません。家の外壁で多く取り入れられている色はグレーやベージュ、白などが多いため、黒い外壁塗装はまだまだ珍しい色だといえます。
一方で黒の外壁は、周囲の街並みから目立ちすぎたり浮いたりすることはありません。黒が持つ存在感を放ちながらも、溶け込んでくれる優秀な色です。
そのため、黒い外壁塗装は「個性的な家にしたい」「周囲とは差別化したい」という方にもおすすめです。

■ 黒ずみが目立ちにくい

黒い外壁塗装の魅力は、黒ずみの汚れが目立ちにくいという点も挙げられます。
家の外壁は、屋外で常に雨風にさらされているため、時間の経過とともに汚れがついてしまいます。家の景観を保つためには、定期的に外壁のメンテナンスが大切ですが、頻繁に自分で外壁を掃除することはなかなか難しいものです。
しかし黒の外壁塗装は、黒ずみなどの同系色の汚れを自然にカモフラージュできるというメリットがあります。黒ずみ汚れがついたとしてもカバーしてくれるため、お手入れの負担を軽減しながら、外壁の景観をキープできる点も黒い外壁の魅力といえるでしょう。

黒の外壁塗装のデメリットとは？

黒の外壁塗装では、デザイン性を高めて個性的な家に仕上げられる魅力がありますが、反対に気をつけないとデメリットになる点もあります。黒い外壁塗装のデメリットは、主に次の3点です。

劣化しやすい
熱を吸収しやすい
汚れや傷が目立ちやすい

デメリットとそれぞれの対策について解説します。

■ 劣化しやすい

黒色は、紫外線を吸収しやすいという特性があります。そのため紫外線ダメージによる「色褪せ」や「剝がれ」といった劣化の進行は、ほかの色よりも若干早まります。とくに南側の外壁や、直射日光がずっと当たる場所は、より影響が出やすいでしょう。

対策

紫外線ダメージを低減するためには、UVカット機能がある塗料を選ぶことが対策につながります。最近では優れたUVカット機能を持ち、耐久性を高めてくれる塗料があるため、外壁の美しさを長く保ちやすくなっています。

■ 熱を吸収しやすい

黒色は熱を吸収しやすい特性もあるため、同じように黒い外壁も熱を吸収してしまいます。そのため、外壁の表面が高温になりやすいというデメリットがあります。とくに夏場の暑いシーズンでは、「黒い外壁」と「白い外壁」の表面温度を比較すると、10℃ほどの差が生じるとされています。また外壁の温度が上がることで、家の内部まで温度が上昇しやすくなるため、夏場はデメリットに感じやすくなるでしょう。

対策

外壁がもしも熱を吸収したとしても、断熱材が使用されている場合や、外壁自体に空気の層があり通気できる場合、室内の温度にはほとんど影響することはありません。
古い建物で断熱効果や遮熱効果がない場合であれば、新築やリフォームのタイミングで断熱材を入れたり、外壁に通気層を設けたりすることで、室内の暑さ対策が可能です。
また、遮熱効果のある塗料を使うことも効果的です。遮熱塗料は熱源である太陽光の赤外線を遮る働きがあり、外壁の表面が熱くなりすぎるということを防ぎます。

■ 汚れや傷が目立ちやすい

黒い外壁は、汚れや傷を目立たなくする効果があると思われがちです。しかし実際は、白い外壁と同じように汚れが目立ちやすい色です。
黒い外壁の魅力でも紹介したとおり、黒い外壁は黒ずみ汚れをカバーしてくれます。またコケやカビの汚れも、わかりにくくなるでしょう。ただし外壁につく汚れは黒っぽい汚れだけでなく、砂ホコリや鳥のフン、雨によるカルシウム成分の汚れなど白っぽいものもあります。これらの汚れは、黒い外壁とコントラストが強まるため逆に目立ってしまうのです。

対策

汚れが目立つという対策に関しては、クリーニング機能のある外壁材や塗料を選ぶことが効果的です。クリーニング機能があることで、雨によって自然に汚れを洗い流してくれるため、白っぽい汚れもつきにくくなり掃除の手間を減らせるでしょう。また美しい外壁を保つためには、定期的に高圧洗浄を行ったり、専門業者にクリーニングをお願いしたりすることも大切です。
外壁についた傷に関しては、大きさなどにもよりますが部分的に補修が行えます。気になる場合は、施工会社に相談するとよいでしょう。

黒い外壁塗装の注意点

黒い外壁塗装は、デメリットに気をつければおしゃれで高級感を演出できる色です。とはいえ、黒い家の数はあまり多くなく主張の強い色でもあります。周囲の家や街並みとの調和を、考えなければならない注意点もあるのです。
「よくある色だったから次は黒にしたい」「黒い外壁にしてかっこいい家にしたい」と考えている人は、以下の2点に注意しておく必要があります。

黒い外壁をよく思わない近隣住民もいる
黒の外壁は地域によっては使えない

家の外観のデザイン性だけでなく、周囲の住民や地域のルールについて、あらかじめ考慮しておかなければなりません。

黒い外壁をよく思わない近隣住民もいる
黒の外壁は、若い世代を中心に人気が高まっています。一方で、黒い家をあまりよく思わない人がいることも事実です。
黒色の外壁は、周囲が暗くなったように感じさせ、圧迫感を与えることもあります。そのため家主にとって、満足な仕上がりになったとしても、お隣や周囲の家には「圧迫感」や「なんだか暗い」というイメージを与えてしまい、不満を抱かれるという可能性もあります。
とくに住宅が密集しているエリアでお隣との距離が近い場合、隣家の窓に黒い壁が重なってしまって、隣家の室内にまで圧迫感を与えることがあります。また太陽の光も黒い外壁が吸収しやすいため、窓からの採光も遮ってしまうのです。そのため、お隣との距離感を考慮する必要があります。
黒の外壁は地域によっては使えない
外壁塗装の色は、自治体の景観計画や各地域の建築基準によって規制されています。自治体の景観計画は、地域の建物に統一性を持たせ、景観を守るためのものです。たとえば歴史的価値のある地区では、歴史ある伝統的な景観を保つために、外観の色や材料を指定する場合があります。また地域ごとに建築基準が異なる場合があるため、外壁の色に対する規制も異なる場合があるのです。
そのため、外壁を黒く塗り替える場合は注意が必要です。新築する場合で、なおかつどうしても黒い外壁塗装を使いたい場合は、土地選びのタイミングから「黒い外壁が使用できるかどうか」を確認しておくとよいでしょう。

黒の外壁塗装の失敗事例

「外壁塗装をブラックにしておしゃれな家にしたい」という夢を持ち、実際に黒い外壁にした人のなかには「失敗したかも…」と感じている人が少なからずいます。失敗事例を把握しておくことでしっかりと対策ができるため、「こんなはずじゃなかった」ということが防げます。
ここでは、黒の外壁塗装でよくある失敗事例をまとめて紹介します。

【白い汚れが目立ってしまった】

すでに紹介したように黒い外壁は、白っぽい汚れとのコントラストが強いために目立ってしまいます。白っぽい汚れとは、砂ホコリや鳥のフン、雨によるカルシウム成分の汚れなどが挙げられます。
とくに凹凸のある外壁材では、これらの汚れをより一層目立たせてしまいます。また住環境によって、砂ホコリが舞いやすかったり鳥のフン被害に遭いやすかったりして、汚れがつきやすいケースもあります。デザイン性だけでなく、外壁の材質や環境、メンテナンスも考慮する必要があります。

【ドアやサッシとの色合いが悪かった】

外壁塗装をするときに、ドアやサッシまで新調するケースは少ないです。そのため黒い外壁にしたものの、ドアやサッシとの相性があわず、なんだかイメージと違ったというケースがあります。

【周囲の家から浮いてしまった】

黒い外壁塗装は存在感があり、個性を演出できる色ですが、周囲が明るい色の外壁ばかりだと目立ったり浮いたりするケースもあります。
「圧迫感がある」「窓からの日差しが暗くなった」「熱く感じる」といったご近所の不満につながり、トラブルに発展する可能性もあります。
黒い家にした場合、以上のような失敗を感じてしまう方がいます。このような事態を避けるため、次の項目では「黒い外壁塗装で失敗しないためのポイント」を紹介します。

黒の外壁塗装で失敗しないためのポイント

黒の外壁塗装にするには、以下の6つのポイントを押さておくことで、失敗は防げるはずです。

汚れに強い塗料を選ぶ
付帯部に明るい色を入れる
グレーと黒のツートンにする
艶消しの黒にする
薄めの黒を選択する
他のダークカラーも検討する

それぞれ詳しく、ポイントを紹介します。

■ 汚れに強い塗料を選ぶ

「白い汚れが目立ってしまった」という失敗にならないためには、汚れに強い塗料を選ぶのがポイントです。
汚れに強い塗料とは、「光触媒」や「防汚」といったセルフトレーニング機能のある塗料です。太陽光（紫外線）にあたることで、外壁についたホコリや排気ガスなどの汚れを分解してくれます。さらに分解した汚れは、雨によって自然と汚れが洗い流される仕組みです。
セルフクリーニング機能がついた汚れに強い塗料にすることで、黒い外壁でも汚れが目立ちにくい状態を保てるようになります。

■ 付帯部に明るい色を入れる

「ドアやサッシとの色合いが悪かった」という失敗にならないためには、それらの部分に明るい色を入れると全体のイメージがまとまり、おしゃれでデザイン性の高い外観になります。
ドアやサッシ以外にも、雨樋（あまどい）やシャッター、屋根などの付帯部は、外観のデザイン性にも大きく影響します。黒の外壁をベースに、付帯部に明るい色をプラスすることで、メリハリがあり、より洗練されたデザインに仕上がります。

■ グレーと黒のツートンにする

「お隣に圧迫感を与えてしまった」「周囲の家や環境から浮いてしまった」という失敗にならないためには、黒とそのほかの色をあわせたツートンカラーがおすすめです。
黒一色だけだと印象が重くなりすぎますが、ほかの色と組み合わせることで圧迫感や威圧感などを軽くできます。外壁でツートンカラーにする方法としては、縦ラインや横ラインで色分けしたり、バルコニーなどの大きい面積部分の色を変えたりといった方法があります。
黒は無彩色であるためどのような色でも合わせやすいですが、ミニマルでシンプルなデザインが好きな方の場合は、グレーと黒のツートンカラーがおすすめです。

■ 艶消しの黒にする

黒の外壁塗装では、艶消しの黒を選ぶと失敗を防ぎやすくなります。塗料の種類のなかには、艶やかで光沢のある塗料と、マットで光沢のない塗料があります。同じ外壁素材に同じ黒色を塗装しても、艶感によって見え方は大きく異なるため、押さえておきたいポイントです。
光沢のある黒の場合、より黒が強調されて周囲から目立ってしまうことが考えられます。一方、艶消しの黒にすると目立ち過ぎることがなく、周囲との調和をとりやすくなるのです。
「ブラックの外壁でかっこよくしたいけれど、周囲から浮いてしまうのはイヤだな」と考える場合は、艶のレベルについて検討してみるのがおすすめです。

■ 薄めの黒を選択する

艶の有無と同じように、色の濃度によっても印象はかなり変わります。失敗を防ぐためには、真っ黒よりも薄めの黒を選ぶのがポイントです。
黒はほかの色とのマッチしやすくアクセントとしても使える色ですが、真っ黒となると実はほかの色とは調和するのが難しい側面があります。さらに存在感を放ちやすく、周囲からも目立ってしまうのです。
また真っ黒だと「熱を吸収しやすい・劣化しやすい・汚れが目立つ」といったデメリットがより強調されてしまいます。しかし、薄めの黒を選択すれば、これらのデメリット部分も軽減されるでしょう。
薄めの黒を選ぶとデメリットが軽減できるうえに、ほかの色や周囲に溶け込みやすくなるため、ぜひこのポイントを取り入れてみてください。

■ 他のダークカラーも検討する

黒だけでなく、ほかのダークカラーを検討することも失敗を防ぐポイントです。ダークグレーやネイビー、深緑などのダークカラーだと、真っ黒よりも圧迫感などは抑えやすいです。また紫外線や熱の吸収も低減できるため、「劣化しやすい」「熱くなりやすい」といったデメリットも改善できるでしょう。
単に「暗めの外壁にしたい」と考えている場合であれば、黒だけでなくほかの色味のダークトーンも候補に入れてみてください。

まとめ

黒の外壁塗装は、モダンや高級感、かっこいいなどの印象を与え、デザイン性を高めてくれます。黒い外壁の家はまだまだ少ないため、周囲と差をつけて個性を演出することも可能です。
ただしさまざまな魅力があるとはいえ、気をつけなければならないデメリットや注意点があるのも事実です。デメリットや注意点を把握せずにデザイン性だけにとらわれていると、「こんなはずじゃなかった」という失敗につながりやすくなります。
そのため、今回紹介したデメリットに対する対策や、失敗しないためのポイントをぜひ取り入れてみてください。失敗に感じることをなくし、理想の外観へとつながるでしょう。