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清水町のALC施工
ALCの施工はなぜ高価
住宅の外壁材の中でも高級な部材に分類されているのが、ALCです。ALCは軽量で高い耐久性がありますが、デメリットもあるため、しっかりと対策を施すことで、数多くのメリットが得られるでしょう。今回は、ALCによる施工がなぜ高価なのかについて解説しています。
きちんとメンテナンスすれば60年は使えるALC
ALCを外壁材に使う場合、材料費のみの単価は1平米あたり5500~7200円もします。
施工費が別途かかると考えて、30坪の戸建て住宅で、外壁材を全てALCパネルに張り替える場合は、150~250万円程度の費用がかかってしまいます。
サイディングボードで張り替える場合の3倍以上の施工価格になってしまいますが、長期の耐用年数やその他複数の得られるメリットを考えると、当然の価格です。
そのうえ、塗装やひび割れの補修などが必ず必要となりますので、それなりの補修やメンテナンスにかける費用はかかると知っておいてください。
ALCが選ばれている背景
施工価格が高額なことから誰もがALC施工ができるわけではありません。しかし、他の施工法ではなく、ALC施工でなければならないケースもあるようです。
例えば、できるだけ今の建物に長く住み続ける場合です。塗装や補修などのメンテナンスを実施していれば、50~60年ほどは同じようなきれいな状態で住み続けることができます。
また、コンクリートよりも軽量で高い耐震性と耐久性の両方のメリットが得られるのは、外壁材の中ではALC施工しかないかもしれません。
最近主流のサイディング材の場合は、耐用年数も長くなってきていますが、寿命でいえば、ALC施工にかなり見劣りしてしまうでしょう。
外壁材を交換すると、結果として同様のコストがかかってしまいますので、50~60年は張り替えが不要なALC施工は、頻繁にメンテナンスができないような場所にある建物などにも、経済性を含めた大きなメリットをもたらすでしょう。
防水性に注意
ALCは水に弱く、水を吸収してひび割れができてしまいます。
防水性の高い塗料を使用することは重要ですが、浸透性の低い油性塗料を使用すると、ALCパネルの調湿作用や断熱性・遮音性が犠牲になってしまうことがありますので注意が必要です。
必然的にフッ素や無機などの高性能塗料を使用することになりますので、塗装コストも高額です。また、経年劣化が進みすぎると、塗膜の保護機能がなくなってしまうので、塗装や補修のタイミングを逃さないように注意しましょう。