屋根や外壁の塗装工事では、お庭にある花壇や植木鉢、地植えしている樹木などに対しても塗装業者がしっかりと養生作業を行っています。また、塗装作業の妨げになっても移動できる植木鉢に関しては、事前に別の場所へ移動するなど、その場に応じた適切な養生を実施しています。
移動するあるいは伐採する
足場を設置する必要のある場所は、十分なスペースを確保する必要があるため、植木鉢やプランターなどは事前に移動させるようにします。移動するプランターや植木鉢の数や量が多く、別のスペースを借りるような事態になった場合は、別途追加料金を取る塗装業者もあります。
塗装時に足場や外壁に接触してしまうような樹木は、塗装前に剪定や伐採を実施することがあります。剪定や伐採は、植木屋が専門の仕事です。別途追加料金がかかることがありますので覚えておきましょう。
養生ビニールを使う
花壇や地植えの花や樹木などは、養生ビニールを被せ、飛散した塗料や汚水が直接つかないように、あらかじめ養生します。また、足場設置時に花壇や地植えの花・樹木を避けて足場を組むことがあります。
養生作業は、職人が塗装作業に集中しやすい環境を作り、塗装の品質を左右する重要な作業工程です。どのような養生を行っているのか、現場の職人が養生をきちんとやる意識があるのかどうかを確認しておくといいでしょう。養生だけではなく、打ち合わせに関しても何事も丁寧に作業を行う担当者が多いと、養生やそれ以外の仕事もきちんとやってもらえる確率も上がります。
塗装工事が長引くと植物が枯れることもある
外壁塗装工事は、1~2週間程度かかります。養生してから約2週間ほど、養生ビニールを被せたままにしていると、元気だった花壇や植木鉢の花も枯れてしまうことがあります。大切に育てている花や樹木があるのであれば、事前に移動させておくべきでしょう。
塗料がついたぐらいでは花が枯れることはありませんが、突然異なる環境になった場合に花や植栽に元気や勢いがなくなって枯れてしまうこともあります。芝生も陽が当たりませんし、お手入れができず、長期間放置してしまった場合には、枯れて茶色に変色してしまうことがあります。
材料をずっと置いていたために、芝生や樹木が傷んでしまうなどのトラブルも発生します。
こうしたトラブルを避けるには、塗装工事はできる限り短期間で終わらせるようにお願いし、大切に育てている花や植木鉢などは、塗装場所から安全な場所に移動させておいたほうがいいでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA