塗装工事期間は、1~2週間です。その間も普通の生活をしながら、天気のよい日中に塗装工事が行われることになります。塗装工事は職人にお任せでも構いませんが、施主や同居のご家族が塗装工事中に注意することとはどのようなものでしょうか?
臭いや騒音の問題
塗装工事に入ると、必ず足場を組み立てます。ハンマーを使うので、カンカンといった金属音がします。多くの人が出入りしますし、トラックも頻繁に往来します。周辺道路を塞いでの作業が始まりますので、車の移動や資材運搬時の騒音問題は避けられないでしょう。
事前にご近所へのご挨拶を済ませ、正確な工事日程を伝えておきましょう。工事中は外出してもらうなど、家にいないほうが騒音や臭いに悩まされることが少なくなります。
水性塗料は、臭いが少なく、人体や環境にも優しい素材ですが、臭いがなくなることはなく、個人差もありますが神経質な方は耐えられないかもしれません。臭いや騒音があるので、窓の開放は避け、エアコンを使用してください。
高圧洗浄時の水はね
塗装前の準備作業では、他にも高圧洗浄作業が問題です。風が強い日に高圧洗浄作業を行うと、汚水が周囲に飛散することがあります。高圧洗浄機使用時のコンプレッサーの音も騒音に感じてしまうことがあります。
屋根や外壁の他、ブロック塀なども洗浄することがあります。養生や飛散防止ネットをしていたとしても、水はねには十分に注意してください。
洗濯機やエアコンの使用
エアコンの室外機にもカバーがかけられるので、エアコンは使用できます。洗濯はできますが、ベランダ・バルコニーや屋外に干さないようにしてください。塗料や汚水の飛散の可能性もありますが、塗料の臭いがついて取れなくなってしまうことがあるからです。
できれば、室内干しにし、乾燥機を使用したり、一時的にコインランドリーを使用したりするなど、いつもとは違う家事の流れになるでしょう。
外出で留守にする時
塗装工事中は空き巣が増えます。足場や養生などで、死角ができ、空き巣が侵入しやすい状況を作ってしまいます。塗装工事中も外出はできますが、戸締りを厳重に行いましょう。塗装職人や塗装業者の責任者とは、すぐに電話連絡できる状態にしておきましょう。
事故の発生、クレームやトラブル、作業の中止・中断などの緊急時に施主に連絡をしなければならないからです。塗装工事は、一日で終わることはなく、多少時間がかかります。施主も塗装業者が作業しやすいように、信頼関係を築く努力を怠ることのないようにしましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA