普通の塗料では物足りない方で、デザイン重視の建物に一工夫を加えたい場合やリフレッシュ目的で外壁の再塗装を検討している場合は、ぜひ意匠性の高い塗料も検討対象にしてみましょう。
多彩なイメージから意匠性の高い塗料を選ぶ
各大手塗料メーカーからは、外壁の塗り替え用に特化した「多彩模様塗料」なども販売されています。
例えば、日本ペイントの「水性ぺリアートUV」は、ソフト、ドレス、クラシック、モノなどの4つのイメージが用意されており、塗料の模様やデザインを楽しみ、毎日の暮らしのスタイルを選ぶようなイメージで塗料を選ぶことができます。例えば、ドレス、といえば、華やかさの中に優雅な上品さをバランスよく散りばめた装いを演出しています。こうした意匠性の高い塗り替え塗料は、サイディング以外にも、モルタルやコンクリート、ALCパネルにも対応していますので、どんな外壁の塗り替えにも対応できるでしょう。
意匠性の高い外壁の場合
料亭、旅館などの高級感や雰囲気を重視するような外壁の場合は、左官屋が意匠性の高いデザインに仕上げています。塗装色や塗り替えとは無関係なデザイン性の高い模様がついていますので、こうしたデザインの外壁の再塗装では、現在の風合いを潰さずに残しておかなければなりません。
光沢感がありツヤのある塗料で塗ると、高級感が失われ、お客様が以前とは異なる印象を持ち、違和感を感じます。高級感を損なわないためにも耐候性が高めのツヤ消し塗装を検討すべきでしょう。
同じツヤ消しの塗料でもシリコンではなく、より耐候性や耐久性の高いフッ素塗料などを選択肢に入れるべきです。日本ペイントの「インディフレッシュセラ」やアイカの「ジョリパッドフレッシュ」などがツヤ消し塗料として使用されています。
2色塗りも検討してみましょう
単色塗りでは単調ですし、ツヤ消し塗料は耐久性に劣ります。そのような場合でも2色塗りを行うことで、サイディングの凹凸で塗り分け、意匠性を損なわないような塗装のデザインに仕上げることができます。
2色塗りでは、下塗りを塗装した後、目地部分に関して中塗り、上塗り塗装を行い丁寧に仕上げていきます。外壁表面の塗装は、毛丈の短いローラーを使って、目地部分に注意しながら塗装を仕上げていきます。耐久性の高い塗料も使えますので、塗装にメリハリをつけ、なおかつお気に入りのデザインを残したいときには、おすすめの塗装方法です。
AKIHIKO ICHIKAWA